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なぜ帯同休職を決断したのか?

こんにちは!Tomo@元🇨🇳駐夫です。

前回の自己紹介でも少し触れた通り、当初妻は単身で海外赴任の予定でしたが、最終的には私も帯同休職を取得して妻と一緒に北京で生活することに決めました。

今回はこのあたりの背景についてご紹介したいと思います。

前回のnote記事はこちら。

なぜ帯同休職を決断したのか?

元々は妻が単身での海外赴任を決めたはずなのに、なぜ帯同休職を取得することになったのか。理由は以下の通りです。

(1)妻の海外赴任・キャリアを応援すると決めていたこと
(2)以前から中国語に興味があったこと
(3)学生時代に叶わなかった長期留学をいつか実現したいと思っていたこと

順番にご説明します。
妻の海外赴任2ヶ月前の某日。妻にこう言われたのです。

新婚だし、やっぱり離れて生活するなんて寂しい。今から海外赴任断れるかな?

「えー!何を今更ー!」ってなりましたよ笑

すでに正式な内示は出ており、北京出張して前任者からの引き継ぎも始めており、現地での住居も決まっていたのです。

もちろん海外赴任の話があったときに2人で話し合いました。
私は妻が希望するのであれば応援するから海外赴任行ってきた方がいいと伝えていました(もともと妻よりも私の方が海外赴任の願望が強く、もし自分にそんな機会が巡って来たら絶対に行きたい)。

しかし妻は新婚早々に離れて生活するのは寂しいと言っていました。
一方で、学生時代に中国語を専攻していたこと、北京での留学経験があったことから、中国・北京であれば行きたい、そんな思いもあったようです。

学生時代に留学していた国・地域に仕事として行ける(しかも駐在)って、素敵過ぎますよね。

一度は単身での海外赴任を決意したものの、赴任時期が迫り現実味を帯びてきて、いざ中国のこの家に1人で住むのかと考えたときに、急に寂しく、また不安になったとのことでした。

私としては当初から妻の海外赴任・キャリアを応援する気持ちを伝えていました。今さら海外赴任を断ることもできないでしょうから、帯同休職を取得して私も北京についていくという提案をしました。

そう提案したときの妻は非常に驚いていました。そんな選択肢あるのかと。

入籍前の話ですが、私は転職活動をしていました。しかし妻からは「新婚生活早々にバタバタした生活を送りたくないから転職はしないでほしい」と言われ、転職活動をストップしました。

転職できないにしても環境を変えたいと思い、社内の約半年間の海外トレーニングプログラムに申し込もうともしていたのですが、妻からは「新婚生活早々に離れて生活するなんて嫌だ」と、またしても却下されました。

妻自身がそのようなことを言っておきながら、まさか自分の海外赴任のために、私が帯同休職を取得することになるなんて申し訳ないと、そのような思いもあったようです。

私自身は転職を考えていたことから、この帯同休職を機に転職活動する時間も作れるだろうし、今度は妻が私のキャリアを応援してくれるだろうと考えていました。

これからの時代、パートナーが海外赴任するということは多々あるケースだと思いますし、制度があるのに男性は帯同休職を取得できないなんてことはないと思うんですよね。世の中的には男性が帯同休職を取得することはまだ珍しい事かもしれませんが、個人的には自分が先取りして経験できると考えてました。

また当時、私は中国に関わる部署で仕事をしていました。中国語は話せませんでしたが中国には興味を持っており、これを機に中国語を学習するのも良いかなと思ったのも理由の1つです。

それに加えて、学生時代に叶わなかった海外留学をいつか実現したいと思いが心のどこかにありました。学生時代は数週間〜1ヶ月程度の海外短期留学・海外ボランティアを経験していましたが長期での留学生活は未経験でした。

まさか中国でそれを叶えることになるとは思ってもいませんでしたが、これらが帯同休職をポジティブに捉え、妻に提案できた理由です。

このようにして私の帯同休職は決まったのです。

男性でも帯同休職って取得できるの?

世間一般的には「帯同休職とは旦那さんの海外赴任についていくために女性が取得するもの」。そんなイメージがあるかもしれません。

当時勤務していた会社にも帯同休職の制度がありました。
しかし私の知っている限り社内で帯同休職を取得しているのは女性だけでした。

会社に制度があるのだから、男性でも当然取得できるはずだ!

このように強気に考えていた私は上司に事情を説明し、帯同休職の制度を利用して休職させてもらうことになったのでした。

上司に話をした時もっと驚かれると思っていましたが、意外とあっさりでした笑
業務にて中国・台湾地域を担当していたこともプラスだったかもしれません。
「せっかくの機会だし、中国語ができるようになって帰ってこい!」と背中を押してもらいました。

もちろん仕事の状況(チーム事情や業務状況)によって休職時期は調整が必要かもしれませんが、どの会社でも帯同休職の制度があれば男性でも取得できるのではないでしょうか。男性が取得したという前例がないだけだと思います。

また、帯同休職の手続き中のことでしたが、私自身にも海外赴任の打診がありました。

奥さんと同じ北京にはポジションはないけど、武漢か広州であればTomoさんの経験が活かせるポジションを作れるかもしれない。どうかな?

いやいやいや(笑)
それって東京から北京のフライト時間と変わらないよね?
住む場所が武漢or広州になっただけで遠距離生活ですから!笑

ポジションを検討してくれた会社には感謝ですが丁重にお断りしました。

ちなみに上司以外の同僚には、引き継ぎ期間ギリギリまで休職の話は伏せておきました。私の帯同休職入が社内でアナウンスされると同僚からは様々なリアクションがありました。

「休職してキャリア大丈夫なの?昇進に影響しない?」(男性からの声)
「休職中、暇でいいな〜。羨ましい!」(男性からの声)
「奥さんについていくなんて素敵な選択ですね!」(女性からの声)

女性の同僚からはポジティブな意見が多かったのですが、男性の同僚からはネガティブな意見が多かったですね。特に自分と同世代の男性からは「休職してキャリア・昇進に影響しない?」、「暇でいいな〜!」みたいな反響が多かったです。我が家は子供もいないので暇だと思われたのかもしれません。

正直、休職直前まで社内にアナウンスしなくて良かったと思いました。
特に男性からの上記のようなコメントにいちいちリアクションするのはめんどくさく、また、そのような考えの方たちに対して背景や自分の考えを説明する気にならなかったですね笑

不思議なことに他社で働く大学時代からの友人からは男女問わずポジティブなリアクションが多かったです。

私の勤め先が日系企業ということでネガティブなリアクションが多かったのかもしれません。何事も前例がない(少ない)と批判的・否定的な声があるものなのだなと、この経験を通して感じました。

帯同休職中って何するの?

「休職期間中、何やってたの?」

帯同休職を終えて帰国した際に(同じ職場に戻るにしても転職するにしても)、こう聞かれた時に胸を張って「これやってました!」と言えないと帯同休職がマイナスに思われてしまう。帯同休職が理由で昇進・昇格できない、転職に不利になる、そんなのは絶対に嫌だ!その一心でした。

突如決まった帯同休職。
中国でMBAを取得する、そんな選択肢もありましたが準備する時間もありませんでした。オンラインMBAもVPNが繋がらないと受講に苦労するだろうし、、、

ということで、、、

せっかく中国にいるんだし、中国語の勉強に集中しよう!

五道口という駅の近くにある北京语言大学で中国語を学ぶことにしました。

この北京言大学ですが、実は妻が学生時代に1年間留学していた大学だったのです。時期は違えど、夫婦揃って海外の同じ大学に留学するなんて笑

北京语言大学は4年制の大学で、中国人の学ぶコースと、私のように留学生が中国語を学ぶコースの2つがあります。

またこの大学は中国語を学ぶ海外の学生にとっては有名な大学だと知るのは後のことでした。私が留学していたときも500人以上の留学生が中国語を学んでいました。

<北京語言大学HP>
http://japanese.blcu.edu.cn/

ちなみに私の中国語の学習歴ですが、渡航前の1ヶ月間だけです笑
大学時代の第2外国語ではスペイン語を履修していました。そんなスペイン語も全く覚えていませんが、、、笑

北京滞在中に自分の勉強の成果を何かの形で残したい!
中国滞在中に最低でもHSK5級(
汉语水平考。中国語の検定試験)を取得して帰国しよう!

このような目標を持って北京语言大学で中国語を学ぶことになるのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回は実際の留学中の駐夫生活について記事を書きたいと思います。

引き続き宜しくお願いします。再见!

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