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一度手放したものを再構築していく日々

2024年3月末 県職員を退職し、
4月から生活拠点も仕事も心機一転、
新たな生活を送っています。

GW最終日。ようやく落ち着いたので、
これまでの怒涛の2ヶ月を振り返りながら、
これからを展望したいと思います。

ありがとうを伝えきる

2024年の抱負の一つに、
「前職で関わった人たちに感謝を伝えきる」を
挙げていました。

今、思い出しても泣きそうになるのですが、
一人ひとりに会って感謝の気持ちを
伝えることができたと思います。

職場では、自己都合での退職にも関わらず、
退任式をしていただき、
壇上で挨拶をさせていただきました。

壇上では、宇宙旅行の話をしつつ、
夢と志をもって今を生きてくださいね、
私も新しい場所でチャレンジしてきます。と
子どもたちに向けて
そんな話をさせていただきました。

児童生徒や保護者、地域の方々、
そして、同志である教職員と出会い、
学び合い、支え合い、宝物のような7年間でした。

ありがたいことに、たくさんの
"ありがとう"と"エール"を頂きました😭

退任式でも伝えたとおり、
好奇心とワクワクを大切に
何度でも学び、チャレンジを続け
私の人生を歩んでいきたいと思っています。

出会いを通して自分なりの価値観を育む

2024年4月1日。辞令交付。
配属先が分かり、若干動揺するも、
やれるだけやってみよう、そして、楽しもうと
気持ちをつくった1日でもありました。

今はだいぶ落ち着いたのですが、
同期や同僚など 多くの出会いのあった
最初の1週間が、なかなかタフだった気がします。

出会いの母数が多くて
さっそく自分を見失いそうになった。
前職や資格は分かりやすい自己紹介だけど、
その人自身が見えないものは、なにかしっくりこなかった。
相手のリアクションでなんとなく感じるものがあった。
いつの間にか少し背伸びしようとする自分に気づいて、嫌になった。

4月2日の日記

人と話をする時に
自分に余裕があれば問題ないのですが、
自分に焦りや不安があったりすると
自己の自己承認欲求が顔を覗かせ…

見てられない自己承認合戦。
ハッと気づいて、やってしまった…

そんなことが、最初の1週間はよくありました。

人と話すと
他者の自己承認と対峙する時が
往々にして起こります。

初対面の人と話すと
自分の自己承認と対峙することが
往々にして起こります。
どうしたものか。最近の課題です。

自分の自己承認欲求を昇華させないと
人の話を自分基準できいてしまいそうで。

自分のことも愛してあげよう。
その上で目の前の人を大切にしよう。
そんなことを思った。

自分に余白がないと、真っ白になれない。
傾聴が難しくなるんだな〜。

自分の余裕のなさを憂いたり、
あの時はこう聴いたらよかったかな、とか
自分とは異なる指標や価値観に対しての
自分の思いがぐるぐる巡って、
帰りは車の中で一人反省会。

今、振り返ると
キャリコン病というか傾聴の呪いというか、
ただ同期や同僚と話をしているだけなのに、
そこまで考えるか?と
アホくさく思えることでもあるのだけど。

考えすぎもよくないけれど、
そんなことを無意識に考えてしまう私は、
キャリアコンサルタントなのかもしれない。
そう思うと嬉しくも思えた。

帰りの一人反省会あたりから、今の自分を
キャリアコンサルタントであるもう一人の私が、
セルフカウンセリング(?)してみようと、
今の思いを深掘りすることを意識するようになりました。

休憩時間。桜がきれいで、眺めていると
校庭の風景や子どもたちの声を思い出した。
ベンチに座ってあったかいコーヒーを飲んだ。

人それぞれ価値観があって、
美しいと感じるものも一緒だったり違ったりする。
それが素敵なことなんだから、自分も自分らしくいようと思った。

4月5日の日記

当然だけど、色々な人がいます。
同じものが好きだったり、同質性も心地よいけれど、
”違い”や”違和感”を感じることが
嬉しいとさえ思うようになれたのは、
学んできた成果なのかな。
解像度を上げた先に、私の価値観がある。

出会いの中で、
他者を尊重しつつ自分なりの価値観を育んでいこう。
決意新たにした新年度初めでした。

積み上げたものを一度手放して、再構築していく日々

最後に、これからの展望を!

転居、転職、結婚、私の人生の中でも
大きな転機を迎えている"今"を楽しみたい。

信頼とか、住んでいる土地や人への愛着とか、
時間をかけて形成してきたものを
一度手放したが故に感じる穴ぼこがある。
新たなスタート。
それらを新たなカタチで再構築していく日々を、
抱きしめながら、私は前に進みたい。

最後に、私の好きな詩を。
背筋をのばして、また明日から!

自分の感受性くらい / 茨城のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

自分の感受性くらい/茨木のり子

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