どれだけの価値を提供できているのか?
実践塾の会員さんから
ご自身のサービスの値付けについて聞かれることがあります。
「私のサービスって、いくらで提供するべきですか?」
「相場と比べてどう思いますか?」
このような質問に対して、適当に答えるわけにはいきません。
答えないという選択肢もありますが、
会員さんの質問には、すべて個別にアドバイスしています。
そのため、次のような質問をします。
・どんなサービスか
・準備やフォローにどのくらい時間がかかるか
・そこにどんな付加価値があるのか
たとえば、1回2時間の研修業務だとしても
準備に時間がかかることもあります。
その場合は、打ち合わせや準備についても
しっかり工数に入れて、計算する必要があります。
事前にヒアリングを重ね、研修資料を作り直す。
調査を徹底して、エビデンス(証拠)を提示する。
当日は、現場に行って研修する。
時間をかけた場合、そこも考慮しないといけません。
たった2時間のセミナーだとしても
・移動時間 4時間
・打ち合わせ 1時間×4回
・資料作成/調査 20時間
・研修 2時間
30時間かかっているなら、30時間分の工数を考えるべき。
ただ、この30時間すべてが同じ価値ではありません。
そこからどの程度の価値が生まれているか。
ここも大きなポイントになります。
相手のために使っている移動時間ですが
そこは、付加価値を生み出していません。
そのため、請求するのは最低限の金額。
逆に、打ち合わせなどは、アドバイスもしているでしょうから
そこには付加価値がついている可能性があります。
資料作成は、スキルが低くて遅いのか
それだけの時間がかかって当然なのかにもよります。
【30時間×時給】
こう考えてもいいですし
次のように、業務ごとに付加価値を分解しても良いでしょう。
【移動時間 =4時間×付加価値Cランク】
【打ち合わせ =1時間×4回×付加価値Bランク】
【資料作成/調査 =20時間×付加価値Bランク】
【研修 =2時間×付加価値Sランク】
たった2時間の研修で、なぜこんなにコストがかかるのですか?
と聞かれたときも、手間がかかっていると伝えましょう。
あるいは、品質が違うと断言すればいいのです。
他の研修講師が、このジャンルのインプットに10時間かけていますが
私は、1,000時間以上費やしています。
そこから生まれるアウトプットだから、金額が異なります。
こうして根拠が示せれば、問題ありません。
ちなみに、私は【移動時間=拘束時間】と考えていません。
移動時間中でも仕事は十分できるので
今まで、移動時間を請求に含めたことはありません。
このあたりの考え方は人それぞれです。
最後に……値付けをするときには、
自分のストレスがないことを最優先してください。
・安すぎて納得いかない
・高すぎてプレッシャーに感じる
このどちらであっても避けるべきです。
自分が納得できる金額を提示する。
その次に、お客さまが納得できる金額であるべき。
今日の記事が、料金設定の参考になればと思います。
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