ラオス人の旭日大綬章

毎年春と秋に、外務省の国家儀礼として、多年にわたり各分野の業務に精励し功労が認められた人に対して、叙勲の受章者が決定される。
その中で、外国人に対しても勲章が送られるが、2022年度秋には、日本・ラオス間の関係強化及び友好親善に寄与した功績が認められ、外国人叙勲として、パーニー・ヤートートゥ国家副主席が、旭日大綬章受章していた。

外国人受章者一覧
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100415155.pdf

日本語はもちろん、英語でもラオ語でもあまり、この話題が取り上げられないのだが、個人的には、この功績は、将来的にラオス国家にとって意味を持つのではないかとひそかに思っている。

ラオスでは、国家主席が国家元首で首相が行政の執行を担う。
現在(2021年~)の国家主席が元首相のトーンルン・シースリット氏で、首相がパンカム・ヴィパワン氏。そして、現在の国家副主席2人いるが、今回勲章を受章したパーニー・ヤートートゥ氏がその一人である。

実は、パーニー氏は、首相のパンカム氏と少し似た道をたどっている。
パンカム氏は首相になる前は、国家副主席であり、2019年には、日ラオス関係強化の功績で旭日大綬章を受賞している。

あまり、ラオス政治に精通していないので、深い考察等はできないが、パーニー・ヤートートゥ氏は、今後、ラオスの民族問題の複雑な位置にいる「モン族」かつ「女性政治家」という非常にラオス国家にとって意味をもつ存在になるのではないかと思っている。


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