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了巷説百物語 Flash感想(京極夏彦作品ネタバレ)

再読してから感想書き直すかもしれないけど。

巷説シリーズ、本編はこれで了なんですよね。病葉草紙(8・8発売?)が久瀬棠庵案件らしいし、京極堂のおじいちゃんの話が7末発売だからまだ完全終了でもないはずだが!

とにかくオールスター勢揃いなので、
無印巷説、続巷説、後巷説、西巷説、遠巷説、数えずの井戸、笑う伊右衛門、覗き小平次、書楼弔堂 破暁 とか読みおけておくと、あぁとなる。
流石に巷説と名がつくものを読んでおかないと話が意味不明だと思われる。それ以外は知ってたらちょっとOhと思う程度。


ネタバレーーーーーーー

最後の最後に宇夫方祥五郎出して、まだまだありますよ的な仄めかししてくるし!

にしても、
京極堂にある本が菅丘李山からの譲受というのはわかってたけど。
なんで渡すことにしたのかは謎。
鵼の後半のモヤモヤがはれる何かがあるか?とも思ったがそこまでではなかった。

あとおぎんの子供及び小夜の母(りん)の父とか経緯わからなかった。
でもまぁ藤兵衛が言った通り、おぎんにも違う道があったということなのかな。

又市がなんか裏でしてることは書かれてたけど、具体的にどうやって水野に失政を次から次へと進めさせたのかは書いておらず、いつもの化け物使って八方丸く収める感じでもなく、人が100人程度死んでそうで。昭和の京極堂が観たら嘆くよおじいちゃん。


話としては、開国の夜明け前、水野忠邦の改革あたり。
高まる外圧と、疲弊した封建制度。
資本主義、リバタリアニズムの権化がラスボスの冨久。
福乃屋や水野忠邦だけじゃなく、稲荷坂の祇右衛門も裏で手を引いてたとか、さすがにちょっとラスボスすぎでは?と思わなくもない。

まぁ現在の構造もたいして変わりがない。
強きものがその自由意志で勝ち上がり、能力なきものは沈んでいくのみ。
成果重視、能力重視、要は能力ガチャ。
その偏重への警告だったのかな。

とりあえず一周目は物語を追うのに精一杯だったので、
もう一度読むかなー。

というか鵼に関する心持ちがまだしっくり来ないんですが。。







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