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パニック障害のお薬について

始めてお薬を処方されたのが、確か「メイラックス」だったかと思います。
とてもよく効いて、それまでの息苦しさがすーっと消えたのには驚きました。
でも、お薬をきちんと服用していても、症状自体は急に出現します。
そこで、対処療法では治らない・と考え、心療内科を標榜している病院へ行きました。個人病院でしたが、先生は長い時間をかけて、色々聞いてくれました。

そこで処方されたのが、メイラックスではなく、安定剤系のお薬だったのです(名前は忘れましたが)。何種類か処方された記憶がありますが、これには参りました。
常に眠気があり何も出来ないのです。

その頃は未だ失業保険を頂いていた時だったのでよかったのですが、家にいても座っていると直ぐにウトウトしてきて、何も考える事が出来なかった記憶があります。

なので、その病院へは1~2回行ってやめました。

次に行ったのが、少し大きな、診療科が複数ある病院でした。

割と評判がよかったので期待して行きましたが、やはり処方されたお薬は眠くてダメでした。

その次は、カウンセリングと共にお薬を処方してくれる病院でした。
そこでは「ワイパックス」「ドグマチール」だったかと思います。

ドグマチールは割と効き目があり、意欲がわいてきて気持ちも前向きになる事が出来ましたが、副作用で生理が止まってしまいました。

この副作用は人によって半分の割合で出るそうですが、私の場合はピッタリと止まってしまいました。

でも、服用を止めれば生理は再開するとの事でしたので、今だけだ・と思い、服用を続けました。

今、このお薬を処方する病院は、多分少ないのではないでしょうか。

前回書いた通り、カウンセリングに行かなくなったので、次の病院を探しました。そこが、友人が教えてくれた、精神科を標榜している病院でした。
そこの先生が出してくれたのが、ルボックスだったのです。

ただ、自分的にドグマチールが効いている感覚があったので、それを伝えると、ルボックス100mgを朝と夕の1日2回、ソラナックス0.4mgを朝・昼・晩の1日3回、更に頓服としてソラナックスを10錠追加して処方されました。ドグマチールは確か50mgだったと思います。こちらは朝・夕の1日2回でした。
ドグマチールの副作用の事を伝えると、状態を観て徐々に減らしていきましょうとの事でした。

この3つでは、一応仕事に就く事が出来ました。製造業では黙々と作業をするのでさすがに眠気との闘いでしたが、それでもアメを食べてどうにかしのぎました。

しばらくこの組み合わせを服用し、更にポケットにはいつもソラナックスを1~2錠忍ばせていました。症状が出てしまったら、トイレに行くフリをして薬を飲もうと。
お守り代わりに忘れずに、いつも身に付けていました。
これはその後も何年もそうでした。

生理がこない事がどうしても気になり、症状が安定している事もあって、自分の判断でドグマチールを徐々に減らしていきました。
それを先生に伝えると、半量に減らして下さり、更に朝だけになり、最後は止める事ができました。そこまで2年ほどかかったかと思います。

また、ルボックスも徐々に減らしていって、半量になってからはしばらくそのままで服用していました。どうしても便秘がちになるので苦しみましたが、パニック症状の方が怖いので我慢しました。


このように淡々と書いていますが、決して順調に減薬できたわけではありません。「減らしたい、減らしたい」といつも思っていながら、飲まずにいられませんでした・何年も。

強迫神経症(確認障害)も、だいぶましにはなりましたが、自分に責任がかかるような場面はとても苦手でした。
職場でも、自分が最後に戸締りをして帰るような場面は絶対避けたくて、そのような職場は最初から避けていました。

仕事を始められるようになっても、常に「発作が起きたらどうしよう」と不安で、長く勤めている事が出来ませんでした。
実際発作が起きて早退した事は無かったのですが、起きてもない事を常に妄想してしまい、最悪の事態になる前に辞めなきゃ!となって、結局辞めてしまうのです。

そんなことを繰り返していたある日、中々良くならない娘に対し、心配もあって父親が毎日高圧的な態度をとるようになりました。
このままでどうなるんだろう・と、焦りもあったと思うのですが、タバコを止められずにいた私に、とうとう包丁を持ち出したのです。

「せっかく飲んでる薬も、タバコのせいで効かない!」と言って。

それはよく分かります。また、その時の感情でそのような行動に出たのも分かります。
でも、命の危機を感じ、息苦しさが襲ってきた私は、「もうこの家には、いられない」と、何度目かの「死ぬ」決意をしたのでした。

毎日酒を飲んで母親を罵倒し、夫婦喧嘩が収まるまでじっと耐えた幼い頃。
生きていても、一生この父親から離れられないのだ。
一生この親の面倒を、1人で見ていかなければならないのだ。

自分には、人並みの人生を歩む権利も無いのだ。そう思い、自暴自棄になって自殺を考えた事がありました。

もう、生きていても、しょうがない。
何の役にも、誰の役にも立ってない自分。

いなくなった方が、ましだ…。

死に場所を、探そう。







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