地上波コマーシャルのナレーションが決まったそうです^^
ごりっぱスタジオ設立すぐからボイスサンプルを作りに来てくれていたナレーター楢原悠史くんに、地上波CMナレーションが決まったそうです。
(楢原くんのインスタグラム)
https://www.instagram.com/p/B3DvDCznxPm/?igshid=cv3cmjq8xo1u&fbclid=IwAR16bwwsyDN-VSaJUBtti7jJdOcVD9YqmVK4Khjpb9RJ6SKZbZLb8KT-Umo
おめでとうおめでとう(;´д⊂)
オンエアを見させてもらいましたが
堂々としていて
男の色気たっぷりな声に、
彼の持ち味である誠実さも伝わり
商品のイメージがもっと素敵に感じる、素晴らしい声でした。
おめでとうおめでとう(;´д⊂)
これからも頑張ってください、応援しています。
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下記から超長文です。
「ヒマな人」しか読んではいけません。
僕からみた”楢原くん&ごりっぱものがたり”^^;
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さて。
ごりっぱスタジオは
設立してすぐの頃、申し込みを「完全プロ限定」にしていました。
経営的には苦しくなるけど、
うまく回していけるかどうかもまるでわからなかったし
僕の能力不足で、新人ナレーターを導くことが不得意だからです。
そんな年明けの時期、むりやりメッセージをくれたのが
新人の、楢原くんでした。
前職場でボイスサンプルを作っていたので
彼の声や人となりは知っています。
新人とはいえ、ポテンシャルの高さは誰もがすぐに感じられる逸材です。
僕としては、
それまでもいくつかあった新人からの依頼や、
ましてや申し込みしていいですか?などと直接質問された日には
確実に辞退させてもらっている状況でしたので
彼にも、なんと返信するか悩んでおりました。
悩んだ末、
客観的に考えても、他で収録した方がメリット多いので
それを説明の上、辞退させてもらうことにしました。
すると楢原くんから「それでも」という返信。
皆さんに期待をしてもらい機会は与えてもらっているのに、どうしても最後の一手に苦戦しているのだと書かれていました。
その最後の一手に山上さんならではの力を貸して欲しいのだと、書いていました。
さらに、
これまでやってきた”修行”の数々に加え
「ちょっと何言ってるかわからない‥‥」なビジョン^^;
僕としては、
この「ちょっと何言ってるかわからないビジョン」についてのやりとりが(本人はわかってないと思うけど)愛嬌たっぷりで、話の中でつい一本取られてしまい、爆笑させられたのでありました。
営業でも、アピールでも、なんでもそうですけど
笑わせられちゃったら、負けですね。
「愛すべき人」「なぜか憎めない」人は、一緒にいるだけで嬉しいですもん。
その上、受ける受けないのやりとりの中で、
終始、楢原くんがナレーションや表現に対して真摯だったことも
僕の背中を押してくれました。
そうして、2月ごろには
がっつり僕の意見を入れ込んで
二人して爆笑しながら1本目のボイスサンプルが完成。
ですが‥‥
マネージャー陣が望んでいた切り口ではなかったとのことで、
あまり良いお返事はいただけませんでした。
ああ、やってしまった‥‥
一番恐れてた【僕が介在することでむしろマイナスが加速する】になってしまった‥‥
でも、楢原くんは、諦めず。
僕に寄せてくれる謎の信頼も、なぜか変わらず。
(おそらく「ダメを引き出した」という解釈をしてくれてるのではないかなと感じます)
さらに、
もう数回の申し込みまでしてくれて、
マネージャー陣からいただいているダメ出しを
一つづつクリアしていき
今日のこのデビューにつながったのでありました。
今回の嬉しい報告は
彼自身が、アピールのために超絶頑張ったことと、
彼を信じ続けたマネージャーの皆さんの結晶です。
ぜひ惜しみない拍手を。
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さて。
結果的に「僕がむしろ足手まといになってた」楢原くんとのボイスサンプル作り。
僕としては、様々考えさせてもらえることになりました。
ナレーターには、具体的に仕事に繋がったかとか、そうした客観性もプロとしてものすごく大事だけど
同時に、
まだ結果が出せてない新人などには「結果が出せてないからこそ」
表現の核となる部分に、ナレーションを好きでいられるなにか、が必要だったりもすると思います。
ごりっぱスタジオのキャッチは「ナレーターの秘密基地」にしました。
それは、現実との折り合いの中で、
時々揺らいでしまう自分への信頼を再確認できる場所を提供できれば、という僕自身の願いがあります。
「自己満足」や「夢を見させて地獄に連れて行く」危険もありますから、現実とのバランスを慎重にとって進まなきゃいけないけど‥‥
この秘密基地を維持することが
「仕事を入れられる力もない」「教育もできない」そんな僕でも、
「回り回ってナレーター業界への貢献につながるかもしれないと唯一思える」いわばミッションだと、勝手に感じているからです
1年持ったらまあ後悔はないかなぁ、と考え
始めさせてもらった、ごりっぱスタジオ。
来月11月10日で1周年を迎えます。
あたかも僕の力のように見てもらえていた「前の職場の成果貯金」も、底をそろそろ尽きます。
うまくいっても、いかなくても。
一人でも笑ってくれたんなら、やった甲斐があったでしょう。
情熱と真摯さで僕に交渉してくれた楢原くん(とそんな彼を信じた皆さん)が、一年をかけ、僕にパワーをくれました。
たった数秒のCMナレーションですが、
楢原くんの表現者としての声が、
それくらい重く重く、僕に届いた夜でした。
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