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「月1メンター」の活用例①プロ声優のためのストレートナレーション

ごりっぱスタジオは「月1メンター」という新サービスを始めました。
https://gorippa.jp/mentor.html

『半年間ごりっぱスタジオがあなたのブレーンになります』を合言葉に、月1回60分〜90分、実技チェックをしたり、アピールやアイデアを一緒に考えたり、人それぞれの相談に合わせてコンサルします。

現在、数人の方がDay3まで進み、予想以上の効果を感じてくださっています。そこでこ、現在進行形のメンターのいくつかの事例を書いてみます。


《利用ケース①》第1線の声優・雪さん(仮名)
長い目でストレートナレーションを身につける

雪さんは声優係の仕事だけでなく、長く続いている番組でのナレーションレギュラーも持っていらっしゃいます。

そこで聞かせているのは表情豊かな声優ナレーション。独学ではあるけれど、ご自分の武器を活かした自由な表現は、現場や視聴者にも大好評です。僕もオモロイな〜〜と思っていました。

とはいえさすが売れっ子さんです。
「もう1段上を目指したい」とのことでした。


それは例えば、堅い、しっかりとした、客観性も持った、大人な、ストレートナレーションを手に入れること。

自分らしさを発揮できる従来の読みにストレートを加え、メリハリを効かせられるようにすることでもっと番組に貢献していきたい。

いつか必ずやってくる番組終了の「その前に」オンエアで自分の幅を聞いておいてもらいたい。

そして、新規顧客はもちろん、現在の番組チームの次回作や特番などのために、自分の新しい読みをリーチしておきたい、というのでした。

ゆきさん、現状把握とビジョンが完璧です。燃えてきました。


そんなわけで、雪さんとは「ストレートナレーションを長い目で学んでいく」ことになりました。

Day1では、ブースでストレート読みを聞かせてもらったあと、ストレートナレーションの仕組みを説明。
特に「なぜセリフっぽく伝わってしまうのか」を、理屈と技術をひとつひとつ洗い出しました。

その一方『制作者や顧客にとっては9つの価値観がある』という講義もさらっとさせていただきました。
普段の雪さんの読みが、制作者や顧客にとっては良いとされてるから大事にしつつ、「使い分け」を目指していただきたいことをお伝えしました。

また、Day2に向けての練習方法をいくつかお伝えしました。


翌月のDay2では、ご本人が、自作ボイスサンプルに収録したいというストレート原稿をご持参くださったので、それを使って実技チェックになりました。

ブースに入ってもらい、録音しながら、出来ている所・つい見逃してしまっている所などを、ひとつずつチェックし、理想の読み方をお伝えします。

話の流れの中でごく簡単ですが「発声」についても触れたり。


Day1Day2共に課題を見つけてはご自分のペースできちんとクリアしてくださっている雪さん。Day3では映像付きの番組素材を使って実技です。

普段のレギュラー番組とは全く違う世界観やリズムですから、学んだ技術をいきなり使いこなすまではいきませんでしたが、いちど実践に落とし込んでみたことで、何気ない語尾の止め跳ね払いひとつとっても、視聴者のイメージがどのように影響されるのか、などをさらに実感していただけたのではないかと思います。

面白かったのは、読みながらちゃんとご自分で気づいてらっしゃることです。少ない時間の中で、きちんと練習して下っていたことがわかります。気付きさえしていればあとは慣れですから、順調です!


Day4の予定を決める際は、雪さんからの提案で、オンエアされた原稿を映像と一緒に持参しますとのことでした。すごく良い試みだと思います。

一度読んだ(よくも悪くもそう吐き出してしまった)読みをあらためて振り返ってみることで、自分らしい自由な読みに、どんな振り幅を持たせられそうかを、二人で探っていけると思います。


次回は事務所に正所属して2年目、なみいるベテランや売れっ子たちの中で、孤軍奮闘マネージャーアピールに挑む若手ナレーター『花ドゥル節子さん(仮名)』のケースをお届けします!


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