21-四次元パーラー「あんでるせん」
これは僕と38歳で亡くなった高校の同級生の桐井が、長崎のはずれにある「あんでるせん」という不思議な喫茶店に行った時の話で、それは多分、1997年頃の出来事である。
桐井の子供が障害を持って生まれた(脳性マヒだった)ので、桐井はそれまで「インチキ」だと決めつけていた「気巧」のような治療をしている人達とも、次第に交流ができていき、その中のひとりに西村さんという人がいた。
この人は、ある日突然、身体の中に謎のエネルギーが満ちてくるのを感じ、
そのエネルギーの正体をつきとめるた