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Professional ChromeOS Administrator 認定試験を受験しました。

以下 URL で案内されている「Professional ChromeOS Administrator 認定試験」を受験しました。

どんな試験?

前述の URL の冒頭に

Professional ChromeOS Administrator とは、12 か月以上にわたる Google 管理コンソールの使用経験を持つ、システム管理者またはジュニア エンジニアのことです。Professional ChromeOS Administrator は、Google 管理コンソールに関連するインフラストラクチャやサービスの設定、導入、メンテナンス、トラブルシューティング、セキュリティ対策、管理などを実施できる必要があります。

Chrome OS Certifications - https://www.chromeoscertification.com/chromeos-administrator/

と説明されているように管理者向けの認定試験で、もともとは 125 US$ の受験費用が必要な試験ですが、下図のように来年 1月末までは、無料で受験できるのです。

この認定試験の概要

この試験の存在を知ったのは 2月末でした。冒頭に引用した内容からも業務に直結する内容なので、「しっかりと準備して挑まないといけないな」と考え、年度末のバタバタする時期を避けて、新年度になって落ち着いたころの受験を考えていました。
とは言え、今年度末の人事異動には絡みそうになさそうな感じなので、来年度以降の業務に必要になってきそうなこの試験に向けて、勉強をはじめました。

どんな勉強を?

この試験は、教員向けの試験ではないこともあって、Teacher Center に学習コンテンツが提供されているわけではありません。
前述の URL の中に「Professional ChromeOS Administrator 認定資格試験ガイド」として、以下のようにまとめられており、それらを押さえておく感じになっているようです。それぞれの項目から、対応するヘルプ記事へのリンクが案内されていて、日本語で理解が進められるものの、動画については英語版なので字幕を翻訳するなどしなければなりません。

  • セクション 1: 管理コンソールでの各種アクションの実行

    • 1.1お客様の懸念に対するトラブルシューティングを行う。

    • 1.2試用を設定する。

    • 1.3アプリケーションをプッシュする。

    • 1.4管理コンソールからデバイス アクションを実行する。

    • 1.5ライセンスをプロビジョニングする。

    • 1.6管理者の役割と職務を遂行する。

  • セクション 2: ChromeOS のセキュリティ プロセスの理解

    • 2.1証明書を展開する。

    • 2.2 ChromeOS の基本的なセキュリティの基盤を理解する。

  • セクション 3: ChromeOS の各種ポリシーの設定

    • 3.1ChromeOS の各種ポリシーを理解する。

    • 3.2ChromeOS の各種ポリシーを適切に設定する

  • セクション 4: ID 管理

    • 4.1ID 機能が適切に設定されていることを確認する。

  • セクション 5: ChromeOS の基本概念の理解

    • 5.1ChromeOS のベスト プラクティスを理解する。

    • 5.2ChromeOS の基本概念について、お客様を啓発する。

    • 5.3適切なハードウェアを選択する。

パソコンのマニュアルを読む男性のイラスト

ひとまず、受験してみる!

上記の内容について、理解を進めてみましたが… Google Workspace の管理コンソールについては、かれこれ 2年余り触れていることもあって抵抗感がないのですが、組織として導入していない Chromebook に関する部分については、なかなか実感がわかない部分がありました。
やはり、机上の理論だけでは理解が深まらないんですよね…

再受験ポリシー」に従って考えると、受験費用が無料な来年 1月末までに受験できるのは 3回までのようです。 ※先んじて受験した友人によれば、2回目の受験も無料だったということでした。

  • 1度目の試験に不合格となった場合、2度目の受験は 14 日後

  • 2 度目の試験に不合格となった場合、3度目の受験は  60 日後

  • 3 度目の試験に不合格となった場合、4度目の受験は 1 年後
    → 今からだと、受験費用が無料な期間が過ぎてしまう

3回のチャンスのうちの 1回分を消費してでも、実際にどのような試験なのかを体感した方が、自身に何が不足しているのかを把握しやすいように思えたので、一通りの学習が終わったら一度受験してみることにしました。

試験の内容は機密情報

試験利用規約」の中で、「3. 機密情報。」として以下のように規定されています。そのため、以降にも Web 上で公開されている情報以上の内容は記載できません。 ※一般に公開されている情報については、「機密情報」とは扱わないでしょうから…

3. 機密情報。
試験の内容またはそれに関連する情報(問題文、解答、口頭または書面でのやりとりなど)は Google の機密情報(以下「機密情報」)です。受験者は、他者に機密情報を開示または送信してはなりません。受験者は、試験範囲となっている分野の知識とスキルを証明するために本試験を受験するという目的においてのみ、試験内容を使用できます。目的の如何を問わず、受験者が試験内容の全部または一部を公開、コピー、売却、投稿、ダウンロードまたは送信することを含み、いかなる手段であれ、その他目的において使用することはできません。

Chrome OS Certifications - https://www.chromeoscertification.com/terms

これらの規定を守らなかった場合には、以下のように他の認定資格にも影響するような措置が取られるとされています。

受験者が禁止行為に関与したことを Google が発見した、または受験者の行為が本プログラムの完全性を脅かすと Google が合理的に判断した場合、Google は、その他法的救済に加えて、(i) 受験中の本試験を停止する、(ii) すでに受験した本試験の結果を無効にする、(iii) あらゆる認定資格を無効にし、これをはく奪する、および (iv) 本試験の受験や再受験を含む、本プログラムへの参加を停止または永続的に禁止する措置を取る場合があります。

Chrome OS Certifications - https://www.chromeoscertification.com/terms

不正をしてはいけないのですが、こういった注意事項もおざなりにせず、よく確認しておかなければいけませんね。

3/19 午後に受験

3時間という受験時間を確保するために、日曜日の午後に受験しました。受験申込の際に、日付と時間を 15分単位で予約できたので、余裕のある時間設定としておきました。 ※オンライン監視される試験なので、トイレなどにも配慮して、体調を整えて受験しましょう!

オンライン監視による試験

上図のように「多肢選択式」と「ラボ」の 2つのセクションで試験は構成されています。

何とか受験終了!

「多肢選択式」と「ラボ」の 2つに取り組み、試験が終わったら「Google 認定教育者」の試験のように即座に結果がわかるわけではありませんでした…
「多肢選択式」については選択式の CBT なので、即座に合否が判断できるのでしょうが、後半の「ラボ」がそうではないからでしょう。

3/19 に受験していたのに、今頃になってこのように記事にしているのは、手元に合格した証明書が届いたのが 5/4 だったからです… きっと、受験料が無料なこともあって多くの人が受験していることが影響しているのでしょう。
遅れて証明書が届きましたが、無事に合格していたのでホッとしています。

日本時間の 5/4 深夜に届いたメール

証明書は ↓ のような感じで、電子的に提供されました。

まとめ

この試験は、管理コンソールで「特権管理者」の権限を有したユーザーで、ドメインの設定を行わなければならない人がチャレンジしてみる試験であって、すべての教員が受験するものではないように感じました。
と言うより、専門の技術者が受験するものであって、管理コンソールを利用していたとしても、教員や行政の職員が受験までしなくてもいいのかな、とも思います。 ※ちょっと難易度が高いと思うのです…

しかしながら、前述の「Professional ChromeOS Administrator 認定資格試験ガイド」にまとめられている内容は幅広い範囲の内容を理解しておくことは、重要だと感じました。

Chromebook や、Web ブラウザとしての Google Chrome をどのように管理できるのかを理解しておくことは、管理する立場の人にとっては、大切だと思うからです。詳細のすべてを把握していなくても、概略だけでも知っておくことは大切だろうと思います。どんなことができるのかを知っていれば、それを設定するように指示が出せるのですから…
その設定を自身ができなくても、専門の技術者や業者にアウトソーシングすればいいんです。

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