見出し画像

「ゆっくりMovieMaker4」で動画編集 (3) 「動く立ち絵」を使ってみる

先に投稿した記事では「ゆっくりMovieMaker4」を使って、「Google for Education 活用ライブラリ」向けのチュートリアル動画を作成したことをネタにしました。

その動画では、いらすとやからダウンロードした画像を用いて、セリフをしゃべって(音声合成が再生されて)いるとき/いないときで、口を開いた絵/閉じた絵を切り替えていただけでした。

このようなキャラクター表示を「ゆっくりMovieMaker4」では「シンプル立ち絵」と呼ぶようですが、更に高度なアニメーションで表示する「動く立ち絵」という機能も備えられています。

今回の記事では、「動く立ち絵」を使ってセリフに合わせて、キャラクターを口パクさせてみました。 ※セリフに合わせてリップシンクさせているわけではありません。しゃべっているときには口パクするアニメーションが動いているだけです。

出来上がった動画

どのように操作したかを説明する前に、出来上がった動画(成果物)から紹介します。「動く立ち絵」を利用すると、このようなアニメーションが作成できるのです。

後述する設定・操作を行うことで、このような動画が簡単に作成できるようになります。「動く立ち絵」を利用するために、ダウンロードした素材を設定する操作が面倒かもしれませんが、導入時に一度だけしか行わない作業なので、辛抱するしかありません。
今回は、「キャラ素材スクリプト」と呼ばれるデータを用いたので、このような操作が必要になっていますが、もともと「動く立ち絵」向けに提供されているデータであれば、すぐに使えるかと思います。

使用した素材など

今回の動画作成には、以下のサイトや URL で公開されている素材などを利用させていただきました。

  • 効果音

    • 効果音ラボ https://soundeffect-lab.info/

      • 通信 → 電話の呼び出し音

      • 通信 → 受話器を取る

  • VOICEVOXによる出力音声

    • VOICEVOX https://voicevox.hiroshiba.jp/

      • VOICEVOX:白上虎太郎

      • VOICEVOX:春日部つむぎ

  • ゆっくりMovieMaker 動く立ち絵

    • きつねゆっくり http://www.nicotalk.com/charasozai_kt.html

      • CeVIO系ゆっくり → たかはし

      • CeVIO系ゆっくり → つづみ

  • 背景画像

    • みんちりえ https://min-chi.material.jp/

設定作業

(1)素材データのダウンロード

今回は、以下のサイトで公開されていた「キャラ素材スクリプト」と呼ばれるデータを用いました。データに併記されている更新日を見てみると、2013 ~ 2015年と古いデータであることがわかります。
「ゆっくりMovieMaker4」では、この形式のデータを直接扱えないので、ダウンロードした後で設定を行わなければなりません。

(2)ダウンロードしたデータを展開する

ダウンロードした .zip を展開すると図のような感じでファイルが保存されています。

.zip を展開すると

それぞれのパーツごとに、フォルダに分けられています。それぞれのアニメーションごとに、ファイル名が同じような名前で付けられています。

(3)アニメーションの設定

動く立ち絵素材マネージャーで、展開したファイルをアニメーション毎にまとめます。

動く立ち絵マネージャー

動く立ち絵マネージャーでのアニメーション設定については、公式サイトの「よくある質問」の中でも説明されていますが、画面左下の「選択したファイルでアニメーションを作成」ボタンを使います。

今回の場合であれば、以下の 6つのファイルでアニメーションを作成するので、これらのファイルを選択して、「選択したファイルでアニメーションを作成」ボタンを押します。

  • 00

  • 00a

  • 00b

  • 00c

  • 00d

  • 00e

アニメーションとしてまとめられたら、パーツ名をわかりやすい名前に変更し、画面右側に表示されているアニメーションの順番を上が閉じている状態、下に向かって開いていくように並び順を整えます。

並び順を整える

今回の素材データの中には、いくつものアニメーションが含まれていたので、「目」の部分だけでも下図のようにいくつも設定しました。( ) 内が 1 でないものが、アニメーションとして設定されています。

  • 設定しなければ、アニメーションとして使用できないだけで、すべて設定しなければ何も使えないわけではありません。設定した分だけがアニメーションとして使用できます。

設定後の状態(例)

ざっくりとした説明ですが、動く立ち絵マネージャーを使用してアニメーションとして設定すると、まとめたファイルは元ファイルのファイル名に合わせてリネームされます。
うまくアニメーションを設定できなかった場合には、ファイルを削除して、.zip から展開しなおせばやり直せます。

最後に

上記の設定を行って、「動く立ち絵」としいてキャラクターを登録しておけば、アニメーションしてくれます。
他のアプリケーションにはないような操作なので、戸惑う部分があるかもしれませんが、一度設定すれば、何度も行わなければならないものではないので、辛抱するしかありません。
ちゃんと設定すれば、冒頭のような動画が簡単に作成できるので、興味のある人はチャレンジしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?