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「ゆっくりMovieMaker4」で動画編集 (1)

Canva など、Web ブラウザ上でもビデオ編集できるようなツールや Web アプリケーションが提供されていますが、「ビデオ編集」は端末にインストールされたローカルアプリの方が優位な部分が多いような気がします。
「ビデオ編集」のローカルアプリはいろいろありますが、この記事で紹介するのは「ゆっくりMovieMaker4」というものです。

どんなソフトなの?

YouTube で 2022年 5月に「ゆっくり茶番劇」という商標を登録した人が、商標の使用料を請求する/しないという件でバタバタしていましたが、「ゆっくりMovieMaker4」そのバタバタの対象となった「ゆっくり動画」「ゆっくり解説」を作成するためのビデオ編集ソフトです。

ドワンゴのバタバタにする対応

中田敦彦さんによる解説動画

この商標問題については、YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」にも解説動画(前編・後編、それぞれ約 30分)が公開されているので、興味のある方はご覧ください。

「ゆっくりMovieMaker4」とは?

この「ゆっくりMovieMaker4」は、以下 URL で公開されているフリーソフトで、特長としては

  • テキスト入力したセリフを、

    • 音声合成する

    • テロップ表示する

  • 背景やキャラクターなどをオーサリングする(ビデオ編集的な機能)

  • 編集した動画を、動画ファイルとして出力する

といった機能を備えた、ビデオ編集ソフトと言えます。

フリーソフトだけど、注意点が!

よくある質問」に掲載されているように、私的利用ではない、商用利用・学校での利用の場合には、AquesTalk のライセンスに関係して、ライセンス購入が必要になってきます。
対応としては、AquesTalk  が内包されているパッケージである「ゆっくりMovieMaker4」ではなく、AquesTalk  が内包されていない「ゆっくりMovieMaker4 Lite」を利用した方がいいです。

音声合成ソフトをしてくれる?

AquesTalk を内包していない「ゆっくりMovieMaker4 Lite」でも、個人利用だけでなく、商用利用や学校などでの教育目的の利用も可能な VOICEVOX を、外部連携 API を利用して利用できます。

VOICEVOX を利用することで、2022年 6月時点で 10人のキャラクターの音声を、テキスト(文字)→音声にして、動画を作成できます。 ※それぞれのキャラクターの音声合成の利用にあたっては、以下 URL のガイドラインで解説されていますが、基本的には「VOICEVOX:ずんだもん」といったクレジットの表記が必要なだけで、ライセンスの購入や申請は必要ありません。

VOICEVOX は「中品質なテキスト読み上げソフトウェア」と自称していますが、音声合成であることは気付けるものの、低品質というものではありません。学校などでの教育目的の利用には十分な品質を備えていると思います。

「ゆっくりMovieMaker4」の画面

雰囲気としては、一般的なビデオ編集ソフトの UI に似ているので、ビデオ編集ソフトを使ったことのある人なら、すぐに慣れると思います。

過去の「ゆっくりMovieMaker3」では、他のソフトウェア(Aviutl)と組み合わせなければ、編集した内容を動画ファイルとして出力できませんでしたが、「ゆっくりMovieMaker4」にバージョンアップされたことで、単体で簡単に使えるようになっています。

導入は難しい?

以下 URL でも説明されていますが、ダウンロードした ZIP ファイルを展開するだけでインストールが終わってしまうので、難しくないと思います。
初回起動時には、ライセンスについての表示が行われるので、よく確認しておきましょう。

まとめ

次のようなニーズがある場合に、ビデオ編集ソフトの選択肢として候補に挙げてもいいと思います。興味のある方は、どうぞ!

  • Windows パソコンで簡単な動画を作成したい。

  • 無償のビデオ編集ソフトはないか?

  • 動画中に説明のためのナレーションを収録したいが、自分の声でナレーションを収録したくない。

この記事を書いたのは、「ゆっくりMovieMaker4」を使って、Google for Education 活用ライブラリに登録してもらう動画を作成したからです。
動画はできあがったのですが、Google 側で不適切なところがないかを確認してもらっているところなので、どのようなできあがりなのかは、またの機会にします。


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