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古い Web ベースのシステムが悪いのよね...

以下のような Facebook の記事を見つけた。
この記事で言及されている Internet Explorer が、今年 6月でサポート終了になり、修正プログラムの提供が終わって動作保証されなくなるだけではなく、起動すると Microsoft Edge が起動されるようになることは知っていた。けれど、今月はじめに Web ブラウザに関する別のトラブルが発生したのです…

IE があと 5か月で廃止となるわけだけど、Windows Update で自動的に削除されるのね。 混乱起きないように周知徹底しないとひどいことになるな。特に問い合わせが・・・

Posted by オモバズ - omobuzz on Thursday, February 10, 2022

何が起こった?

それは、以下の記事にあるような Google Chrome と Microsoft Edge のバージョンアップにともなう TLS 1.0/TLS 1.1 への非対応化です。

職場で運用していた古い Web ベースのシステムが、TLS 1.0 での通信を行っていたために、これらのバージョンアップによって完全にアクセスできなくなってしまいました…
2月初めにそれぞれのブラウザの新バージョンがリリースされ、適用がはじまった端末で現象が確認されたのです。

根本的な原因としては、古い Web ベースのシステムが、脆弱性が指摘されている TLS 1.0 のまま運用され続けていることなのですが、このシステムは更新が予定されていて、新システムでの運用開始は来年度後半(2022年秋頃)が予定されていたのです。
確認したら、Internet Explorer や Safari には Google Chrome や Microsoft Edge のようなアップデートが行われていないようでしたが、Safari も同様の対応をしてくると考えられます。
となれば、Internet Explorer でしのぐ対策案を考えたものの、冒頭の 6月には Internet Explorer が削除されて、Microsoft Edge になってしまうので、解決策にはなりません。(-_-;

結局のところ、対策は?

いろいろと調べたところ、対応策が見つかりました。
それは、Microsoft Edge の「Internet Explorer モード」です。細かな点については、以下の記事もご覧ください。

  • 「Internet Explorer モード」を利用すれば、まるで Internet Explorer で実行しているように表示できる。Microsoft Edge そのものではブロックされてしまう TLS 1.0/TLS 1.1 のサイトにもアクセスできる。

  • ブラウザとしての Internet Explorer は 2022年 6月で終了するが、「Internet Explorer モード」としての Internet Explorer はもうしばらく存命する。 ただし、Windows 10 のバージョンによっては、2022年 12月までとなるので、OS の 21H2 以降へのアップデートが必要。 ※OS のアップデートが行われていない場合に、「Internet Explorer モード」が使えなくなるかどうかは不明

  • Windows 8.1 は、OS そのもののサポートが 2023年 1月まで。

古い Web ベースのシステムは、古すぎて TLS 1.0 → TLS 1.2 への対応も現実的には難しく、端末側で問題を回避できなかったら大きな問題になるところだったので、「Internet Explorer モード」の存在に助けられました。
ありがとう、Microsoft Edge!

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