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出会ってしまった、巡り合ってしまった…あの日、私は生まれ変わったの。舞台少女に

皆さまこんにちスタァライト!
tomoです。

今回「舞台創造科インタビュー」という企画を行う中で聞かせていただいたお話のまとめメモを毎回作っていたのですが、最終回である自分自身の回ではそれも難しいということで、あらかじめnoteにまとめておくことにしました。
せっかくまとめるので、インタビュー内では話さない(時間的にも話せない)内容も詳細に書いています。

何をやってるんだこいつは…ってなるかもしれないですが、あまり引かないでいただけると嬉しいです笑
また、所々で断定的な表現を使うこともありますがあくまで個人の感想・解釈になります。スタァライトが大好きな皆さまであれば余計な心配かもしれませんが、ご承知おきいただけますと幸いです。

では早速…死ぬほど長くなりますのでお許しください。


スタァライト歴、出会い~きっかけ

自分の中でスタァライトとの関係は大きく2段階あり、
・1stシーズン(22年2月~23年1月)
・2ndシーズン(23年2月~現在)
に分けられます。

また、その手前にスタァライトに初めて出会ったタイミングもあるので、順にお話していきます。

0th:出会い

遡ること2018年7月、僕は17年に大学を卒業して無事に就職し、社会人2年目に突入したところでした。
当時ちょこちょこアニメは見ていたので、その流れで当時放送されていたスタァライトのアニメも実は視聴済でした。

とはいえ、その当時は「世界観がすごいな、面白かったな~」という感想のみ。何ともあっさりしていますが、スタァライトとの出会いはひとまずこれにて終わったのです。

1stシーズン(22年2月~23年1月):レヴュー

そしてスタァライトとの出会いから3年半の時が経ち…すっかり忘れていた22年1月、ここで再びスタァライトに出会うことになります。

ちょうど正月頃に友人とこんな会話がありました。
友「正月暇やから何か面白いアニメ無い?」
tomo「よっしゃわかった!今まで見たアニメ全部思い出して一番面白いのオススメするわ」

まあ自分自身も正月休みで時間もあったのと、それなりにアニメも見ていたので一番面白いものを選ぼう!と思い、ネット上の一覧を眺めながら書き出したときに浮かび上がってきたのが「スタァライト」でした。

さすがに時間も経っていたのでストーリーを細かく覚えていたわけではないのに、ただ「世界観が魅力的ですごく面白かった」「自分の中で1番と言われればこれ」という記憶だけが残っていたのです。怖いですね…わかります🦒

で、友人に薦めてしばらくすると視聴が完了したと連絡を受けました。「初めはよくわからなかったけど後半になるにつれてめっちゃ面白くなった!」とのことでした。おすすめしたものを楽しんでもらえると嬉しいですね。

が、まだここでも何も起こらず。
楽しんでもらえて良かった~で終わりました。

そしてその翌月、運命が大きく変わります。

その友人が関西に用事があって2月に来阪するらしく「カラオケでも行こうぜ」となりました。
ちょうど友人がスタァライトを視聴し終えた直後ということもあり、そういえばカラオケにスタァライトの曲って入ってるのかな?と思ってOP/EDを調べたところ星のダイアローグとFly Me to the Starはもちろんあって一安心。

一方で、それ以外に『恋の魔球』という見慣れぬ文字が目に入りました。
調べてみると劇中歌のようで「そういえばレヴューの時に流れてる曲ですごく好きなのがあったな…これかー!」と思い当たりました。

早速歌えるようにしとこうと思って聴き始めたのですが…せっかくなら一発芸というかネタみたいな感じで、セリフも歌詞も全部覚えてサプライズで歌ったら面白いんじゃないか?と思ってしまったのです。
久しぶりに遊ぶしその場が楽しくなればいいなと思っただけなので、ここまではまだ一般的な人間の思考ですね笑
※人にプレゼントを贈るのとかも好きなので、たぶん単純に誰かに喜んでもらったり楽しんでもらうのが好きなんだと思います

で、まずは覚えるために書き起こそうということで嫉妬のレヴューをすべて書き起こしました。その作業をしていくと当然ながら歌とセリフが被っている部分などが出てきてしまいます。
じゃあセリフのタイミングを調整するか…ということで1人で演じて歌えるように作り直した脚本がこちら。

嫉妬のレヴュー.txt

段々楽しくなってきながら、続いてセリフと歌詞を全部覚えるというフェーズです。これはもう単純に死ぬほど反復しました。
ご飯を食べながらセリフを聴き、掃除や洗い物など家事をしながらうわごとのように繰り返す。そんな日々でした。

それと同時に、もちろんセリフが棒読みでは臨場感も無いので(素人ながらですが)演技の練習というかセリフに感情を乗せる練習も始めました。ここも基本的にはひたすら聴いてマネするの繰り返しでした。
※洗い物をしながら「お寝坊してよ…遅刻してよ…」「また私に…お世話焼かせてよ!!」と叫ぶ一般成人男性、とてもじゃないけど外にお出しできない笑
この辺りから狂い始めたのかもしれませんね。

そして1ヶ月弱の練習が終わり、22年2月中旬に運命の日を迎えます。
上述の通りサプライズで散々準備してきた恋の魔球をカラオケで披露しました。

するとどうでしょう、とても楽しいではありませんか!まるでスポットライトを浴びたような、自分ではない何かになったような…。正直何が楽しかったのかは今でもよくわかりません。ただ、たまらず「もう1回だけやっていい?」と退出直前におかわりしてしまうぐらいには『(スタァライトの)レヴューを演じること』に憑りつかれていました。
この時が、間違いなくスタァライトされた瞬間です。

さて、レヴューを演じてみたらすごく楽しかった僕が家に帰ってすぐにやったことは、アニメを見直すことでも作品について調べることでもなく、『次にやるレヴューを検討すること』でした。まるで新しいおもちゃを手に入れたかのように、すっかりのめり込んでいきます。
調べたらちゃんとカラオケに他のレヴューも入ってる、あとは同じように書き起こして1人でセリフを演じて歌えるように調整して練習するだけだ!と、毎晩仕事が終われば脚本を弄りセリフを覚えて演技の練習をする日々でした。

そして出来上がったのがこちら、各フォルダの中に脚本txtが入っています。

次にそれをやる機会(以降本番と称します)を迎えられそうなのが4月頭だったので約1.5ヶ月…この感じだと4つぐらいは出来そうかなということで、4レヴューのセリフと歌詞をすべて覚えました。
幸いピアノでも暗譜は得意な方なので、こういうことは向いていたのかもしれません。

そして22年4月頭、たしか「恋の魔球(再演)」「誇りと驕り」「RE:CREATE」「スタァライト」の4つを同じく地元大阪のカラオケでやりました。
※選んだ理由は曲が好きだったからです、深い意味はない

そうすると…やはり楽しい、とても楽しい。
まだ「これがキラめきなのか…?」といった形で、この気持ちが何なのかよくわからず半信半疑の状態でしたが、間違ってないんだという確証だけはあったので進み続けました。

ここまで来たら次は想像に難くないですね。約2ヶ月ごとに本番を迎えるサイクルになった僕は、6月中旬に向けてアニメスタァライトにおけるすべてのレヴューのセリフと歌詞を覚え、演技の練習をしました。
もちろんフランス語のパートも覚えましたよ!おかげで「あなたとなら、私はもっと高く羽ばたけるのですから」「ほんっと…やな女!」とかはフランス語で言えるようになりました。言う機会は人生で二度と訪れないと思いますが。

また、音楽をやっていたので音感はあるものの歌自体が上手いかと言われるとそうではなく、歌うのが難しいことを前回で実感したので発声練習もやるようにしていました。

その時は関東での本番でしたが、アニメのレヴューをすべて通しで演じることでまるで舞台少女の成長を追体験しているような感覚になり、ラストの星罪のレヴューでは泣きながら演じることとなりました。

マイクスタンドを使った朗読劇みたいなスタイルでやりました@カラオケ

とはいえ、全部足すと長さにして約1時間ぐらいだったかと思いますが…さすがにぶっ通しでやるとしんどかったですね。1時間も叫び歌い続けたので、終わった直後は酸欠で手足が痺れて倒れこむ状態でした。でも楽しい、やり切った気持ちでした。

この頃から、舞台少女たる者(※舞台でも少女でもない)少しでも美しくあらねば!ということで人生で初めて見た目を整え始めました。

美容院に行く。
コンタクトを作ってお出かけの時はなるべくメガネをやめる。
ファッションの勉強をする、ちゃんと服を買う。お金をかける。
眉も整える、そのための道具を買う。
メンズメイクも勉強する、あまり肌は強くないので落としやすい化粧品を揃える。(結局今でもがっつりはやってないですが)
香水は使いやすいものを選ぶ。
など…

大多数の人には身だしなみを整えることは当たり前かも知れませんが、恥ずかしながら自分にとってはどれも遅すぎる初体験でした。悲しいことに元の顔が大したことないので、できることは何でもやろうと思ったのもあるかもしれないですね笑
まあやらないよりはマシなはずなので!

そうすると不思議なもので、自分に自信がつくようになりました。自信を持って人と接することができるようになった。とはいえ他の人から見たら誤差レベルだと思いますが、実際はどうあれ自分としては自信を持てるようになったのは確かです。

さて、話を本筋に戻しますが、アニメのレヴューが終わったとなれば既に狂っていた僕は新しいレヴューを探しに出かけました。
そうして劇スに出会ったのです。

その時はAmazon Primeのレンタルで観た記憶がありますが…もちろん内容もとても面白かった。衝撃的だった。
ただ、頭の中を占めていたのは「新しいレヴューがある!早く演じてみたい!!」という想いだけでした。

ただし、今回はそんな僕の行く手を阻む者がいました。そう、カラオケです。
劇スはセリフの被りなども多く脚本の調整に苦労しましたが…何よりカラオケで検索して絶望しました。当時、劇スの曲はカラオケに入っていなかったのです。
が、無限のキラめきを放っていた僕はそんなことはお構いなし。カラオケが無いならスタジオを借りればいいじゃない!ということで自分でinst音源を作り、機材が設置してあるダンススタジオのボーカルルームを借り、8月下旬に本番を迎えました。

借りたのはここ。(スプラウト梅田店様HPより引用)

余談ですが、この時は魂のレヴューで泣きながら最後の方の演技をした記憶があります。理由はわかりません。

こうして、アニメのレヴューと劇スのレヴューをすべて自ら演じきった=スタァライトにおける舞台少女の成長をわずか半年程度で追体験した謎の生き物が生まれたわけです。

ちなみにここまでも、ここからも#4までも、撮影など記録のために同行してくれた友人1人を除けばすべて自分1人だけで完結してます。
SNSをやるわけでもなく、誰に見せるわけでもなく、ただただ1人でスタァライトし続ける。現代のホラーですね…。

そして、薄々もうレヴューは残っていないことはわかっていました。そんな暗闇の中、すべてを演じきった僕が次の舞台、次の役を求めて出会ったのは「ライブ」すなわちキャストさんの世界でした。うろ覚えですが、たまたまYouTubeで3rdライブ(Starry Diamond)の断片的な映像を見かけたんだと思います。
今にして思えば、これまでアニメは見ても声優さんに特段興味はなく、女優やアイドルなども興味がなかったのに不思議とスッと受け入れられました。これもスタァライトの魅力のひとつですね。

「あるじゃん!まだここにやれることが!!」

そしてダンスを始めました。
20年頃にコロナでリモートワークになったので「何となく運動不足解消になるかな~」と一時期かじっていたものの、それぐらいで基本的にはド素人。
※奇跡的に1階に住んでて良かった

次の本番である11月頭に向けてセトリを組み、WEBカメラで自分の姿を映しながら横にBDの映像を並べて必死にスタァライトのパフォーマンスを練習しました。
同時に、これに関しては基礎がなっていなかったのでYouTubeでダンスレッスンの動画を漁り、並行して様々な動きの基礎練習も行いました。(主にハウスダンス系統の練習をしていましたが、動きの中にバレエの要素があったのでそっちも練習しました。ピルエットとか。)

時期によりますが30分やるだけでも汗だくになるわ、1曲歌いながら踊るだけでもしんどいわで九九組のみんなは同じ人間なのか疑ったほどです笑

この辺りから明確に体力がつき始めました。元々仕事柄メンタル的にタフな方ではあったんですが、そこに体力が伴うようになった感じですね。無敵。

いよいよ11月頭。
場所は前回借りたスタジオが良かったので、同じところで機材付きのダンスルームを借りました。下見というかリハで借りたりもしたので、借りること自体には慣れてきましたね。
ちなみに組んだセトリは「星のダイアローグ」「スタァライトシアター」「舞台少女心得」と忘れましたがもう1つ、計4曲を歌って踊ります。

そうして本番を迎えたわけですが…必死で練習したとはいえ所詮は素人の付け焼き刃。一応やり切ったものの少し振り付けを間違えてしまったり、息があがってしまったり…自分の未熟さが露呈してしまった気がしました。

ただ自分が未経験であることは重々理解していたのでそこから落ち込む暇もなく、次はもっと完璧にしよう!と思い次回に向けて練習量を増やしました。撮っていた動画を見返しながら振り付けが甘いところを修正したり、もちろん新しい曲もやりたいということで「ディスカバリー!」「Star Diamond」「舞台プレパレイション」なども練習し始めました。

特にディスカバリーは間奏で側転をする部分があると思うんですが…12月上旬の冬が迫ってくる季節、夜の公園にこっそり行って側転の練習をする怪しい成人男性。間違いなく不審者なので皆さんは気をつけてください。


~~おまけ ダンスしんどさ&難しさTOP3~~
1位:Star Diamond
めっちゃしんどいわけではないがとにかく振り付けが難しい。ステップもそうだし、手の細かい動きもそう。左手はマイク持ってるけど右手がちぎれそうになるぐらい振り付けがある。
振り付けはかっこいいのが好き、一番好きなのはサビの「たどり着いた軌道までは」のところ。

2位:舞台少女心得
とにかく運動量が多い、最初から最後までずっと全力疾走してて休む暇がない。(もしかしたら1人で全員分の振り付けを順にやってるからかもしれないけど、基本的には9人でやっても同じ感じのはず)
加えて動き自体も大きいのでこれ1曲で体力全部持ってかれると言っても過言ではない。でも自然と笑顔になれるようなとっても楽しい曲。
特に落ちサビ前の間奏で佐藤日向さんのしゃがむ動きが一番しんどい&難しくて、毎日↓の動画で練習してました。油断すると膝をやってしまうので入念に準備運動しましょうね。(1敗)

3位:舞台プレパレイション
これも体力を持っていかれる系だけど舞台少女心得とは違って小刻みに動き続ける感じなので継続ダメージって感じ。たぶん歌も合間が少ないのか、息もあがりやすいのでその辺も難しかった。
~~ここまで~~


そして12月中旬、2回目の本番がやってきました。横浜ですごく広いダンススタジオを借りてしまったので、寒かったことをよく覚えています。

写真だと伝わりにくいけど広い、教室ぐらいあります(STUDIOFLAG横浜2号店様HPより引用)

セトリは残念ながらメモが残ってなかったのですが前述の3曲を含め4-5曲やりました。
特にStar Diamond、前回で「自分ができた!と認識してようやく完成度は60%ぐらい」と理解できてそこからさらにブラッシュアップすることができたので、自分が満足いく程度には上手くやりきることができました。

まだまだ旅は終わりません。
同じように何となくYouTubeを流し見していると…2ndライブ(Starry Desert)の映像に出会います。そこでは何と九九組の皆さまが実際の舞台でレヴューをしているではありませんか!

衝撃を受けました。
こんなことが出来るのか、舞台の上はこんなにキラめいているのかと。
その中でも特に目を奪われたのが「恋の魔球」、すなわち嫉妬のレヴューです。スタァライトはキャスト≒キャラクターであることは言うまでもないですが、本当にそのままアニメから飛び出してきたようで、バトンを回すまひるちゃん≒岩田陽葵さんがとても眩しかった。
(思えば、僕がスタァライトされたきっかけも恋の魔球でしたね。その時は音楽のキャッチーさに惹かれてでしたが…)

そしてバトントワリングを始めました。
見覚えがありますね、ダンスの時と同じです。そう、あのレヴューをやってみたいと思ってしまったのです。

しかしダンスならまだしもバトントワリングは一切想像がつきません、そもそも道具もわからない。どうしよう……

何てことはなく。今の世の中にはインターネットとYouTubeという何でも調べられる武器があります。

・バトンの回し方はYouTubeのレッスン動画
・バトンは買えばいいけど手軽にやるなら100均グッズで自作もできるらしい
・まひる棒は普通のバトンに比べて、ボールとティップの重さのバランスが違うらしいと小耳に挟む(たぶん形状的に先端が重い)

ということで自作した簡易バトンがこちら。

製作費400円ぐらい?回し心地は良い感じです

重さも本物のバトンを調べたうえで先端の方に重りを寄せているので、感覚的にはまひる棒に近いはず…ということで相棒ができあがりました。
※余談ですが、実はこのとき飛行機で関東に向かうに辺り規定を調べたところ60cm以上のバトンは凶器(危険物)扱いになり持ち込めないことがわかり…慌てて友人宅に送りました。危うく空港で不審者になるところだった。

バトンの練習自体は大きく動く必要はないので意外と楽で、この歳になっても初めてやること&少しずつ上達することが嬉しかった記憶もあります。

あと必要なものは…マイク!そう、舞台でよく九九組ちゃんが付けてるワイヤレスの口元マイクです。まあこれは買うだけでしたね。
ちなみに触れてませんでしたが、劇場版レヴューをやるためにスタジオに行った時点でカラオケに置いてあるようなワイヤレスハンドマイクは購入しています。

相棒のマイクたち、これでいつでも舞台に立てるね!

一応レヴュー…ではなくレビューをしておくとこの口元マイクの方はあまり激しい動きには向いておらず、かなり緩いので本番当日はサージカルテープで頭と耳にがっつり固定してました。ご参考まで(?)

物が揃ってようやく練習が始まったのですが…これがめっちゃ難しい!歌って踊りながらバトン回すって人間業じゃない。初めてドラムを叩いた時のような、脳みそがこんがらがる感覚が蘇ってきました。
まあ泣き言を漏らしてても仕方ないので、とにかく毎晩仕事が終わればひたすら練習に励みます。はじめはよく肘あたりにぶつけていたのが段々と無くなり、歌とダンスに合わせてスムーズに回せるようになってきました。

1階に住んでて良かった…という話をしましたが、加えて1人暮らしにしては広い家に住んでいたのですがそれも良かったですね。まさかバトンを振り回すことになるとは思いもしませんでしたが笑

あとはこの辺りは割としんどかったですね。まあこの辺りに限らずこれまでずっとそうでしたが…。
仕事もそれなりにバリバリ働いているので、日によっては残業で遅くなる日もあります。それでも仕事が終わった後は必ず練習が待っている。ただ自分なりに本番を設定した以上、「やりきらないと」と思ってがむしゃらに練習してました。
※誰かに強制されたわけでもないんだからやらなければ、とか手を抜いてもとかあると思うんですがそれはできなかった。それって何かキラめいてなくない?って思って

さて、やってきたのは23年2月25日。#4の前日で、渋谷のスタジオを借りました。

さすが渋谷、少し高いけど広くて綺麗(Sunlight Studio Shibuya様HPより引用)

そして奇跡的にセトリのメモも残っていて、どうやら下記の内容だったようです。

星のダイアローグ→Circle of the Revue→Star Diamond→舞台プレパレイション
(口元マイクに付け替え)
恋の魔球→Star Divine

これを終えた時、すべてが終わったような気持ちになっていました。なぜならスタァライトが現在も生きているコンテンツだとは思ってなかったからです。だから新しい供給があることも一切知らず、ずっと過去のスタァライトと向き合ってました。
※#4自体には申込んでいましたが、こういったコンテンツを追いかける経験がなく生きていることに結びつかなかった

アニメ・劇場版とレヴューを演じ、歌って踊るライブパフォーマンスまでやったことで一通り舞台少女の追体験をした僕は、まさに卒業しなければならないような心持ち。

でも、そうじゃなかった。
翌日衝撃の出来事が起こります。

2ndシーズン(23年2月~現在):舞台#4を観て

さて、一旦時は遡って23年末頃だったかな?

前述の通り、スタァライトが動いてるコンテンツだとは思ってなかったのですが、何かの折に新しい舞台(#4)があるらしいと知ります。「いや新作舞台やるって言ってるんだから動いてるのわかるでしょ笑」とツッコミたくなるお気持ちはよくわかります。自分としても今からしてみればそう思うのですが、何せそういったコンテンツを追いかけた経験もなく、アニメは放送されたら終わり~ぐらいに思ってたので結びつかなかったのです。

初めは躊躇していたのですが…せっかくだから抽選に応募してみよう!と思い応募すると当選してしまいました。そうすると人間不思議なもので、かなり嬉しかった記憶があります。

そして迎えた#4当日、これが人生初の舞台観劇でした。会場に着いて一番驚いたことは、そこにたくさん人がいたこと。
「えっ、ここにいる人はみんなスタァライトの舞台を観にきたの?」
「世界にはこんなにたくさんスタァライトを好きな人がいるの?」
という気持ちでいっぱいでした。
これまでずっと1人でスタァライトし続けてきた僕にとって、その事実は何より嬉しいものでした。

舞台についても言いたいことは山ほどありますが、特に感銘を受けたのは天堂真矢がStar Divineを独唱するシーンです。誇張表現ではなくガチで号泣しました。ここが再びスタァライトされた瞬間です。

なぜ感銘を受けたか。
あの主席である天堂真矢ですら、壁にぶつかって、それでも涙しながら奮起して立ち上がっている。「何を終わった気になってたんだ、今まで自分がやってきたことは真似事でしかなかったじゃないか」と思うわけです。
それと同時に、「じゃあ結局自分は何がやりたかったのか?」と考えたとき、本質的に僕が目指したかったのは舞台少女という概念なんだと気付かされたからです。

これは今になって考えたから何となくわかるんですが…きっと舞台少女を目指したかったから、形から入ろうとして見たままを模倣しようとしたんじゃないかなと思っています。
それにしても楽しかったから、結局答えはわからないですけどね笑

そして、「自分の人生という名の舞台、主役は自分しかいない。キラめいて生きていくんだ」ということを誓ったのがこの時でした。

ここは僕がスタァライトを好きになった、今でも大好きな理由に繋がるので後ほど詳しくお話しますが……だとしても別に真似事が悪かったとは一切思いません。そのおかげで色々な新しいことに挑戦できたし、実際に生まれ変わったといっても過言ではないぐらいに見た目も中身も変わりました。

終演後。
前述の通り「世界にはこんなにたくさんスタァライトを好きな人がいるの?」と驚いた僕は、もっとみんなと仲良くならなくちゃ!と思いSNSに飛び込みます。当時片っ端からフォローさせていただいたのですがその節は失礼しました笑

そうしてSNSを始め、口を開けばスタァライトしか言ってないなと思われつつ過ごしていたのですが、先ほど話した通りコンテンツや現場を追うことに慣れておらず。たしか5月頃に京都でまほさんとはるちゃんがトークイベントをやったのに参加したぐらいです。あとは配信とかでしたね。
段々と相互フォローの方が増えて、自然と情報収集ができるようになりました。それについては感謝感謝、感謝ですよ~!
※ここで初めて舞台創造科という名称も知ることになります。何も知らなかった日々…

この辺りから、とある夢ができました。#4を観て気付かされた、僕の人生における”スタァライト”という舞台でキラめくためにはどうすればいいか。
そこで辿り着いた答えが「スタァライトのピアノソロコンサートをしたい!」でした。幼い頃から音楽を続けてきた自分にできること、やりたいこと。それを実現したいと思ったのです。
いきなりBrillia HALLの値段を調べるのは今思えばアホだなと思いますが…ご愛嬌ということで。

Brillia HALLの料金表(公式HPより引用)。あそこを借りれると思えば安い…のかも?

まあそれについてはお察しの通り今も叶っておらず、途方もない練習が必要なのをチマチマ進めているところなので、気長にお待ちください。

少し進んでそこから11月のバンドライブが次の現場です。というか、自分にとって”現場”と表現するのはここが初めてでもいいかもしれません。
ここでまた運命が大きく動きます。そう、マサラ上映を愛する人々と出会ってしまったのです。

開演前に誰かと挨拶したいな~と思っていた中で、当時何となくフォロワーの中である程度よく見るアイコンの人だったしょるさんという方にお声がけしたところ…何か増える増える、気付けばたぶん15人ぐらい。
すぐにグループDMが作成されてグループ名が『マサラ戦士』になってました。マサラ?って聞いたことはあるけど…とりあえずいいか!みたいな気持ちでしたね。そうして一通り話したあと、各々入場して散っていきました。

※バンドライブ自体はきっと皆さまの心の中に思い出があると思うので割愛しますね。

そして終演後。
元々フォロワーさんと3人で感想会も兼ねて飲みに行こうという話をしていたのですが、興奮冷めやらぬ状況でせっかく知り合ったし…ということでみんなで行くことになり気付いたら10人ちょいに増えてました。

飲み会からのカラオケだったのですが、それはそれは幸せな時間でした。初めて自分と同じぐらいスタァライトを好きな人達と話したり歌ったりできて…同じ熱量で語り合えることの楽しさを知ってしまいましたね。
「また明日!」と言って友人と別れたのは大人になってからいつ以来でしょうか。

この流れだと当然2日目も集まることになったわけですが、長くなるので省きます。もっと増えて20人近くになったとだけ…笑

その1週間後ぐらいだったかな、マサラ戦士のグループDMでびんめいさんという方が大運動会にフラスタを贈らない?とぽろっと発言。たった2日間の付き合いでしたが、既にみんな大好き(激重)だったので「楽しそう!」と勢いで乗っかって取りまとめることになりました。

大好きな舞台創造科のみんなと一緒に、これまた大好きなスタァライト九九組の皆さまに贈り物をする。これは転換点というより…僕にとって大切な思い出ですね。しんどかったし、もっとこうすればよかったという後悔もあった。けどとても楽しかった。一生忘れないでしょうね。

関わってくれたメンバーもとても多く、最高の思い出でした。九九組様の写真もお借りして。

あとは少し人間関係の話をすると…プロジェクト(チームビルディング)には形成期~解散期までフェーズがありますが、その中でもまさに『安定し始め、チームに結束力が生まれる』タイミングが自分の中では大きかったです。

あまり話してなかったんですが、はじめはけっこう不安でした。バンドライブ2日間でそれなりに仲良くなったとはいえまだまだ何も知らない、基本的にはSNSの繋がりの人達だし、全員とふわっと話したぐらいで個々人をそこまで認識できてなかったので、接する温度感も悩む。何より不安がらせていないだろうか、みんなの意見をちゃんと酌めているだろうか…などなど。

そういった部分について、要はざっくり表現すると「この大運動会のフラスタ企画を通じてみんなと仲良くなれたな~」って感じです!みんなありがとう!!

また、少し割愛しましたが、バンドライブから運動会の間にはエルドラド朗読劇で衝撃を受け、ここに来てようやく初めてのマサラ上映を体験してとにかく楽しみ、朗読劇第2弾の追奏を教えてもらって視聴会で涙して…
など色々ありました。
さっきは『フラスタ企画を通じて仲良くなれた』と表現しましたが、並行して色々なイベントがあったことも大きな要因のひとつだとは思います。

マサラ上映に出没したと噂のキリン、スネアドラムを叩いてたらしい。私です。

そして今に至る。まあここまでスタァライトしてきた流れを一言でまとめると「楽しかった~~!!」ですね。

スタァライトの好きなところ

なぜここまでスタァライトを好きか、そして今でも大好きかというと「自分の人生という名の舞台、主役は自分しかいない。キラめいて生きていく」という生き方を教えてくれた、最後のピースをくれたからです。

元々僕は孔子の論語が生きる指針で、それに自分なりに今まで生きてきた中で考えてきたことを積み重ねてきました。その結果、スタァライトされる前からも「人生の時間は非常に短くて、まして自由に動ける時間はなおさら少ない。だから精一杯楽しく生きなければならない」と思っていました。

(意味が無いような)しんどいことはできる限りない方がいいというのは間違いなくそうでした。ただ「楽しく生きるって何?ひたすら楽であればいいのか?」「でも宝くじ当てて仕事辞めて遊んで暮らすのが正解とは思えない」みたいなことを考えながらずっともやもやしてたのですが…そこに答えをくれたのがスタァライトでした。

それはキラめくこと。
サイカイ合図で「自分夢」という当て字がされていますが、まさに自分の夢や目標に向かって突き進んでいる姿だと思っています。そして、そういう人を見ると輝いているように見えることが=キラめいてるということなのだと。
だから僕がキラめく人生を送るということは、自分のやりたいこと・夢や目標を実現するために突っ走ることだと教えてもらいました。
※再三になりますが、これは個人の感想であり正解でも何でもありません

すなわち、僕がずっと悩んできた「この短い人生を精一杯楽しく生きていきたい」という想いに対して、方法論として舞台少女(という概念)を目指せばいいんだよと気付かされたわけです。

同時にそれは、自分にとって『何者かになる』ということでもありました。

ちょうど社会人5-6年目ともなれば少し先のことも意識し始めます。転職も挟んだことでそれなりにいい感じに働いている自覚はありつつ、「やりたいこととやるべきことのバランス」「自分は何者かになれるのか」「そもそも出世することが何者かではないはず」「起業する?独立する?」「どういうキャリアパスを描けばいいのか」といった形で悩む日々。
前述の人生の送り方がプライベート寄りだとすれば、こちらは完全に仕事という軸の話です。

そんなある日、偶然役員の方と懇親会で話せるレアな機会がありました。悩みに悩んでいた僕は思い切ってぶつけてみようと思い、「人生(キャリアパス)に悩んでいて、若い頃どのように考えて仕事してたか教えてほしい」と2人ほど聞いてみました。

すると揃って返ってきた答えが「特に何も考えてなかったよ、ただやりたい仕事・楽しい仕事をがむしゃらにやってきただけ」ということでした。
図らずもそれはちょうど自分がスタァライトで得た答えと同じで、人生における最後のピースがはまった瞬間でした。「そうか…仕事も同じなんだ。自分の夢や目標に向かって突き進むだけなんだ!つまりキラめいていけばいいんだ!」と。

ちなみに、役員に聞くということは前述の”何者か”の答えとして『出世』を挙げているように見受けられるかもしれませんが、そうではありません。ただ、そのような人達は総じて楽しそうに、キラめいて見えたからです。

自分にとっての夢や目標を実現すること、自分の人生という舞台で主役を張ってキラめくこと。それが何者かであることなんだと思います。

だから僕は舞台少女という概念を教えてくれた、スタァライトという世界そのものが好きです。
だから箱推しで、(いつも自己紹介で言わない通り)誰が推しというのはありません。

とはいえそのスタァライトの中でも特に好きな要素はあって、それは音楽です。
小さい頃からピアノをやってたことに加え、中学では吹奏楽(高校は吹奏楽部が無かったので市民楽団)もやってたので音楽自体、特に演奏することが大好きでした。

そういう意味で、自分自身もこれまでたくさん舞台には立ってきました。
本番直前の舞台袖の緊張感からスポットライトに照らされた壇上に出ていく感覚、その時の高揚感。一度きりの本番に向けて積み重ねた練習など…共感することはとても多かったです。

特にBright!Light!の歌詞にある、「ざわめきの中明かりが消えれば 心臓の音がスネアロールになって 待ちきれないみたい」という一節。本当に同じ経験をしたことがあります。

あれは中学2年の頃、吹奏楽部で夏のコンクール本番でした。
自分はパーカッションパートだったので、本番直前の薄暗い舞台袖でとても緊張しつつ、パーカスの6人(各学年2人ずつ)で輪になって最後の音合わせ※をしていたときでした。
※音は出せないし楽器も手元に無いので口で小さくタンタン言って合わせる

緊張で心拍数が最高潮になって心臓が爆発しそうになっていたことを先輩に伝えると「課題曲のマーチがそれぐらいじゃない?ww」「心臓がスネアww」とか言い出して声を抑えながらみんなで大爆笑しました。今思えば青春だな~と感じますが、おかげでいい感じで緊張もほぐれ…無事に演奏できました。

そうです、まさにBright!Light!の歌詞の通りでした。舞台を描いている作品だからこそそれらに対する解像度が高く、共感できるような世界観なんだろうなと思います。

少し話は逸れましたが、これが僕の大好きなスタァライトです。

スタァライトされて変化したこと、自身への影響

推し活と呼んでいいかわからないけど、何かひとつのコンテンツにここまで傾倒するのは初めてですが、ここまでも話してきた通り色々な変化がありました。
あらためて総括すると

・舞台少女たるもの(?)身だしなみに気をつけるようになった
・これまでは「楽しく生きていきたい」という想いに対して方法がわからず生き方に迷いがあったが、それが無くなった。答えをもらった。
・性格面でも変化があって、ざっくり表現すると舞台少女化したというか…具体的に言うと積極性が身に付いたって感じだと思う。
これまでも性格自体は『人当たりが良くて素直でまっすぐ』と評されてたけど、前向きさとか積極性が伴うようになった。気がする。
・その結果仕事に全力で取り組めるようになり、人事考課で昇格できたのはそのおかげと言っても過言ではない
・付随して、SNSを通じて同じくスタァライトが大好きな舞台創造科の友達ができて語り合えるようになった。仲間が近いかな?

といった感じです。
自分でも「ここ1-2年で大きく変わったな…」と思わざるを得ないぐらい変わりました。

キラめきという概念について

舞台創造科インタビューでも皆さまに聞いていたこの質問、自分は『人間が放つ輝き』と思っていて、イメージとしては物理的な光に近いです。

理由は前述の通り、

それはキラめくこと。
サイカイ合図で「自分夢」という当て字がされていますが、まさに自分の夢や目標に向かって突き進んでいる姿だと思っています。そして、そういう人を見ると輝いているように見えることが=キラめいてるということなのだと。
だから僕がキラめく人生を送るということは、自分のやりたいこと・夢や目標を実現するために突っ走ることだと教えてもらいました。
※再三になりますが、これは個人の感想であり正解でも何でもありません

とお話した部分になります。
もう少し一般的な表現に言い換えるとすれば、僕は基本的に自分がやりたいこと、楽しいと思えることに時間を使うようにしている、という感じでしょうか。

これが僕にとってのキラめきです。

最後に

僕にとってスタァライトは「舞台少女という存在を、キラめきという概念を教えてくれた大切な人」です。

ある意味、それを教えてもらったと気付けた時点で僕のスタァライトは終わりました。もうたくさんの素敵なプレゼントを貰った、あとは僕も自分の人生という名の舞台で、主役を全うするだけです。

ここからは乱文になってしまいますが……形あるものはいずれ必ず終わりがきます。人間はいつか死ぬし、僕の人生もそう遠くないうちに終わります。スタァライトは冗談めかして「60歳まで~」何て話もされたりしますが、実際いつか終わりは必ず来ます。

その人生が終わる時に…後悔したくない。今まで死ぬのがずっと怖かったんですよね、生きることが楽しすぎて。でも楽しいというだけで一度きりしか与えられない人生を悔いなく生きれる自信がなかった。だからすごく不安でした。

そんな時、スタァライトがこの人生を輝かせる方法を教えてくれて、そうすると少しだけ怖くなくなりました。

ただ…もちろん今もまだ怖いです。怖くないと言えば噓になります。
でもキラめく人生を送ろうと決めました、それが自分の人生だと。そんなビッグはなれないかもしれないし、でっかい目標があるわけでもない。ただ目の前にあることを積み重ねる小さな人生だけど、それでも僕にとっては大切な舞台です。

なので、僕はこれからもキラめき続けて全力で人生を楽しみながら駆け抜けていきます。もしこれを読んだ上でこれからも仲良くしてくれる方・共感してくれる方がいれば、今後ともぜひ一緒に、同じ時間を楽しく過ごさせてください。

さて、この長い長い自分語りを最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。あらためて、スタァライトに感謝を。 そして最後はこのセリフで締めたいと思います。


「本日もキラめいて参ります!」

tomo

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