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舞台オタクがイマーシブ・フォート東京へ行った

先日、友人と東京・お台場にできたテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」に行きました。

日本でもだいぶ増えてきた「イマーシブ」(没入型体験施設)ですが、ここは世界初のイマーシブに特化したテーマパーク。舞台オタクとしても気になる施設だったので、体験した感想をまとめたいと思います。

総評

全体的に楽しめましたが、没入まではあともう一歩!と感じました。
本施設のキャッチコピーである「人生、全とっかえ」の通り、本施設の中で観客は基本的にフォルテヴィータの住民になります。道行くキャストから「チャオ!」と親しげに挨拶され、時にキャラに命ぜられて例えばマフィアの手下になるなど、フォルテヴィータで起こる日常生活の一員に。近いもので言えば”夢の国”のジャングル探検でしょうか。自分からそういった”ごっこ遊び”を楽しみに行ける人には楽しい空間となっています。
ただ1日を通して1つの物語が起こる割に、場所の設定やキャラの肉付けが弱いため、なんとなく話が進み、よくわからないまま話が終わっていたという印象。メインは魅力的なキャラが多いのに、その背景や町の情報を語ってくれるようなサブキャラ・アンサンブルがおらず、そのような仕掛けもないため、町やキャラのファンにまではなれないと思います。
キャラのビジュアルはよく、すでにカメラオタクが出来ているので(開業直後でこれは良い)、より楽しめる仕掛けを仕組んでほしいところです。

1日体験して感じたこと

①観客は高校生〜20代が多い

観客は高校生〜20代が多かったです。カップルから4人以上の友達グループと、グループ構成もいろいろ。少ないですが、小学生の家族連れやおじさま4人組も見かけました。

②歩きやすい靴はマスト。羽織るものがあるといい

ひたすら歩きます!また没入したい方は踊ったり、走ったり、スクワットしたりと、アクティブに動くので、両手が空くと楽です。
またアトラクションによっては、わざと室温を低くしていることもあるので、羽織るものがあるといいです。(「ザ・シャーロック」は結構寒いby友人)

③食べ物は夢の国価格だが、美味しい

食べ物はそれなりのお値段ですが、美味しかったです。自販機は各所にありました。
グッズが買いたくなるようなものではない(まずはフォルテヴィータ絡みのを作ろうか)から、しばらくはここで稼ぐしかなさそう・・・

東リべの肉まん。店内で食べると特攻服が着れる

④効率的に楽しむなら、スケジュール管理が必須

「1回でたくさん楽しみたい!」という方は、スケジュール管理が必要です。公式HPのスケジュールページには、各イベント・ショーの時間が事前に発表されています。

私たちはスケジュールを事前に書出し
思ったより役に立ちました

⑤単独行動がおすすめのアトラクションもある

「ザ・シャーロック」と「江戸花魁奇譚」は、鑑賞中観客同士の私語が禁じられています。また「ザ・シャーロック」は1回の参加人数が多いため、単独行動の方が回りやすいです。(by友人)

各アトラクション・ショーの感想

熱狂!フォルテヴィータ事件簿

施設全体を使って、さまざまな事件が起こります。中には同時に起きるものも。1つ1つは面白いけど、背景とかが何もわからないので、いろいろもったいない。
事件をどっぷり味わいたい方は11時台に巡るのがおすすめ。ほとんどの観客が課金アトラクションに行くので、施設内はガラガラで歩きやすいです。ゆえに事件の参加者も少なめ。逆に午後はかなり混み合います。

とある事件簿中。11時台はこんなにガラガラ
女性指揮官がめちゃくちゃカッコいい
一体何人がファンになったことか

ベイカーズ・サーカス

課金アトラクション「ザ・シャーロック」のうち、10分間だけ無料で鑑賞できます。19世紀ロンドンの街並みを短時間見学しましたが、セットが凝っていて驚きました。確かに「一度楽しんでみたい!」と思わせましたね。

街並みは撮影可能

【推しの子】イマーシブ・ラリー/パブリック・ビューイング

アニメ「推しの子」とのタイアップイベント。
イマーシブ・ラリーは謎解き。施設探検にちょうどいいです。
パブリック・ビューイングはアニメのライブ映像に合わせて、サイリウム片手を振りながら楽しむショー。偶然スタッフさんに声をかけられ、サイリウムをお借りしましたが、なかなか楽しかったです。サイリウムにも仕掛けがあるとは。

サイリウム

パーティ・フェスタ

フォルテヴィータ版ジャンボリ、いや盆踊りが正しいかも。流れる音楽にかぶせて楽器の生演奏もあるのはすごい。シンガー・ダンサー・演奏者はキャバレーの方々と同じです。パワフルな歌声でカッコイイ。

3階から見物するのもおすすめ

イマーシブ・ストーリーズ

童話「ヘンゼルとグレーテル」を、ヘンゼル・グレーテルもしくは魔女の視点から選んで、歩きながら楽しむアトラクション。シンプルなアトラクションで、大掛かりな仕掛け・描写はないため、家族で楽しめます。待ち時間も短めです。
童話を知ってる方は魔女を、そうでない方はヘンゼル・グレーテルを選ぶといいと思います。

江戸花魁奇譚

こちらのアトラクションは、始まる前に内容の口外・SNS投稿をしない旨が書かれた誓約書をかわすので、あまり書けませんが…
これは本当におもしろかった!!江戸遊郭を舞台にした大人向けイマーシブシアターで、各回30人限定。アトラクションを楽しんだ後は、参加者同士で話せる場が用意されており、私も参加者たちと輪になっておしゃべりを楽しみました。
こちらは人物設定などがかなりしっかりしており、役者・セットも本格的。衣装や小道具を間近で見るのも楽しかった。個人的な話ですが、叶えられないと思っていたことを、簡易ながら2つ叶えてしまいました・・・うれしかった・・・
これはまた体験したい・・・!
真っ暗闇・大きな音・閉所(場合による)が苦手でなければ是非体験してほしいです。

私は行きませんでしたが、友人は「ジャック・ザ・リッパー」を体験。めちゃくちゃ怖かったそうです。
テーマパークとしては楽しいので、イマーシブ・フォート東京の今後のアップデートに期待です。


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