バイオリン開始1年目-①自分の楽器

なんとなく、振り返りをしてみようかと思い、1年目のことを書いてみよう。

自分のバイオリン

体験レッスンの後、入会を決めたのだけれども、肝心の楽器をどうするか。
体験期間中は、お教室のバイオリンを借りていたけれど、やると決めたからには自分の楽器が欲しい。
昔、習っていた時も購入したのだが、母がバイオリンを再開するというのであげてしまっていたので自分のものはなかった。

先生からの選択肢は、
(1)教室からのレンタル
(2)初心者用を買う(10万程度)
(3)30万円程度のものを買う(中級レベルくらいまで対応可能なもの)
という3つだった。

結論としては、(2)の初心者用を買うに落ち着いた。
1番目はなし(先生もお教室のレンタルものはちょっと……ということで)。それから3番目の選択肢も除外した。
実のところ、母が使っている楽器はまあまあのものなので(中級者用くらいだけど)、そのうち母から下がってくるだろうしということで、初心者用にした。

今回は、ちゃんと続けようと思っていたので、最初からそこそこのものを買ってもよいかなと頭をよぎったけれど、音色の良し悪しやどういう音が好みかをよく分かっていない状態で購入してもよくないかなと思いとどまった。

購入したい旨を伝えると、先生がお付き合いのある楽器店で選定してくださった。
チェコからはるばるやってきたバイオリンで、ぴかぴかしていてなんだか可愛らしかった。
量産型ではあるものの、その時の私には十分すぎるものだったのだ。
バイオリン本体、弓、ケース、肩当て(kunのプラスチックタイプ)セットで10万円前後だった。

夏の暑い最中に選定に行き、支払いをすませて持ち帰り、自宅で開いた時は、それはそれは嬉しかった。
不思議と自分でやろうと決めて、自分のお金で購入した楽器は、値段がどうであろうととても大切なものと感じたのだった。
そんな感覚を味わったのは、グランドピアノを自分で購入した時以来かもしれない。

家人曰く、私は、あまりモノに執着しないタイプらしいので、自分の楽器を所有することに喜ぶ私を見て、家人は少々驚いていた。
やっぱり、楽器とか音楽が好きなのかもしれない。
いわゆる下手の横好きだけど(笑)


その楽器で弾いてみた初めての音色は、それはそれはひどいもので、耳を塞ぎたくなるようだった。けれど、上達するように頑張ろうと思えたのもまた事実だった。

長くなったので、一旦終了。


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