認めたくなかった本音

鍼灸師になるために時間もお金もかけてきた。

自分の治療で毎日家族のために頑張っている世の中のお母さんが元気になってくれれば、きっと家族も元気になる!

そんな信念がずっと私を支えていた。障がい者の兄とアル中糖尿病の父親と生活する母親は実際疲れていたし不憫に思ったんだろう。

大切なお金をもらって治療するからには、その価値がある結果を出さないと!と、自分にプレッシャーをかけては必死に勉強し緊張し、毎回の治療に全身全霊をかけていた。次第に効果も出せるようになって、喜んで次回の予約をいただけるのはうれしいんだけど、運を天にかけるようなドキドキに正直疲れていった。何より自分からのプレッシャーが一番厳しくて怖くて。こんなことなら、患者さん来ないでーって思う始末。。これじゃ身体が持たないと。

今は、治療するよりバレエをする方がエネルギーが沸くってことですね。

この間の霊視セッションでそう言われて痛かった。これまでの自分は治療することが最大の喜びだと思っていたから。でも、本音はそう思いたかっただけなのかもしれない。

先日、他の経営コンサルで他の人がクレドを発表していた。ご自身の幼少期両親の関係が悪かったそう。星読みでパートナーシップを理解できたら、家の中が明るくなって子供が幸せの中で育つことをミッションとすると。

それいい!エネルギー上がる!とコンサルタントと熱を帯びて話す受講者。それを私は、けっ。なんだそんなのって思った。明らかな拒絶感。

なんだなんだ??と自分の中を探ると、それって自分自身が10数年前からやってきたことで、それを握り締めてやってきた自分への嫌悪。過去の私の真剣な志をいい子ちゃんぶっちゃってと茶化す自分がいる。

いいんですよ。今はそうだというだけ。時間はぶつ切り。明日には変わっているかもしれない。10数年前の今はいい子ちゃんぶったって何だって、鍼灸師になることにワクワクしてエネルギーが沸いていた。そのエネルギーがここまで連れてきた。今、同じことをしていてもエネルギーが沸かないというだけ。転換期にいる今、次を見つけようと悩んでいるより、今エネルギーが出ることをやりまくるしかない。その周波数の中でふっと下りてくることをキャッチして挑戦すること。

いい子ちゃんぶってと責められた過去の自分がほっとしていた。治療を否定することで過去の自分の全部を否定しようとしていたんだ。そりゃ嫌な気持ちになるよね。また治療に対してエネルギーが沸くかもしれないし、もっと楽にできるようになるかもしれない。

とりあえず、今の足がかりがバレエ。ということで、早速取り掛かるも、なぜかつまづくことばかり。いつも通っていたスポーツジムのバレエクラスは東京の緊急事態宣言で休業になったジム会員が流れてきて予約合戦に撃沈。ならばと、近くのバレエ教室へ体験レッスンを予約するも、自身の体調不良でキャンセル。今日もまだ頭痛で仕事の合間に家で寝る始末。

今、今。本音は寝たいだから寝る。今、今。本音はうどん食べたいだから食べる。ネギいっぱいかけたいけれど、包丁で切るの面倒だからカットしてるやつ買おうっと。体調悪いなりに、今を生きるしかない。

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