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サンタさんはシャッターを開けてくる

サンタさんを信じて、
いい子にして待ってる子どもの姿は
かわいすぎて身悶えしちゃう。

でも今やクリスマスは
思い出を回想するだけの日になった。
ケーキもいいや。
混雑してるケーキ屋さんに行くのが億劫。

絵本に出てくるサンタさんは煙突から来るのに、
ウチには煙突がないよ。
どこから入って来るの?

旦那さんが子どもの頃は、
屋上にソリで着地して、
屋上のドアからガラガラ〜って入ってくる
ってことになっていたらしい。
子どもらしく
「屋上のドアの鍵は開けといてよ‼︎」
という一言も添えて。

うちの子ども達の場合は
「屋上じゃないよ、車庫のシャッターを
 ガラガラ〜って開けて入ってくるんだよ」
と言ってた。

どっちも「ガラガラ〜」は一緒(笑)
血は争えない。

サンタさんはいる。
サンタさんは絶対来る。
みんなに見つからないようにそっと来る。


小学生になると、
サンタさんはいない、
あれはお父さんだ、
なんてネタばらしする子が必ず現れるけど
うちの子たちは友達の話を信じなかった。

サンタさんはいる。


でもある時から
"サンタさんはいると信じてる子ども"を
演じ始めた。
信じてないとプレゼントがもらえないから。
これがバレバレでかわいかった。
一生懸命に信じてる演技を数日に渡って
演じ続ける。
サンタさんにお世辞も言う。

親の方も
"子どもはサンタさんを信じてる"
と思ってる演技で対抗。

なんだこの小芝居(笑)
っていう数年間…面白かったな〜。
ふふっ。

毎年、この時期に開催される
ボーイスカウトのクリスマス集会には
みんなプレゼント交換用のプレゼントを
持参する。
「プレゼントはここに入れてね〜」
と、数時間後にサンタさんになる人が集め、
「ふぉ〜っふぉっふぉ〜」
と、現れてプレゼントを配る。

集めたものを配る。
集めて?配る?
なんかおかしい…って誰も言わない。
サンタさんはみんなのプレゼントを用意して
いないじゃ〜んって誰も言わない。
暗黙の了解。
面白い。

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