Tomoharu Mori

経済学者@心理学部

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経済学者@心理学部

最近の記事

日経やさしい経済学「実験で考える労働生産性」参考文献など

2022年5月17日からの日本経済新聞「経済教室」面に、やさしい経済学「実験で考える労働生産性」を寄稿しております。 このnoteでは、紹介した研究の文献情報などを紹介していきたいと思います。 ※今回の連載執筆にあたって、黒川博文氏(兵庫県立大学)に助言をいただきました。ありがとうございました。 全体的な参考文献 やや古くなってしまいましたが、労働経済学におけるフィールド実験のサーベイとしては以下のハンドブックがあります。 List, John. and Rasul,

    • 経済学論文と心理学論文の構成の違い

      本稿では、経済学論文と心理学論文の構成の違いについて説明します。(学生用の説明に書いてみたものですが、参考になるかと思いましたので公開します)経済学と心理学は隣接分野ではありますが、論文の書き方に相違点があります。これは参考文献の書き方のような細かい書式の問題ではなく、「序論には何を書くべきか」といった論文の内容に関わる重要な違いです。ここでは比較がしやすい実験研究を念頭に置いて説明することにします。 心理学論文・経済学論文の構成心理学論文は「序論(Introduction

      • オンデマンド講義の構成

        春学期に実施したオンデマンド講義の収録・公開がすべて終了しました。学生の視聴・課題提出はまだ残っていますが、記憶の新しいうちにメモを書き留めておきます。感想を見る限り、講義構成に対する学生の反応は良好だったと思います。 講義の基本情報講義名:「経済と人間」 内容:非経済学部向けの経済学入門 履修者数:250名 評価方法:毎回の課題提出+レポート 情報提供:Googleサイト(manabaの負荷分散のため、manabaは課題提出時にのみ使用) 講義サンプルまずは講義を見て

      日経やさしい経済学「実験で考える労働生産性」参考文献など