ビジネスの世界に、Excelのスキルは必要か?

 今となっては昔の話になってしまったけれど、私が会社に入った頃、私に与えられた仕事はお客様にサービスを提供し、その報告書を作り、お客様に報告書を提出する。また、お客様の情報から提供するサービスの計画立案、実施記録の作成、予算書の作成、出張報告や出張費精算など、いろんな仕事をしていたが、事務所には数台のパソコンはあったものの私がパソコンを操作する事は一切無く、全て紙とボールペンで仕事をしていたものです。これは30年以上も昔の話しである。

今の時代は、ひとりに1台以上のパソコンやモバイル端末が与えられ、インターネット回線で全ての機器がつながり、高度な情報処理が行われている。そして、誰もがWordやExcel、PowerPointで資料を作成し、メールでコミュニケーションをとるのが当たり前の時代になり、これらを扱うことがビジネスでは最低限必要なスキルとなった。

 そこで、これらWordやExcelなどのITツールを扱うため、最低限必要なスキルや、Excel関数、マクロやVBA、さらにはPowerBIやTeams、PowerAutomateなどのOffice365やSNSに関する情報をこれからマイペースで発信していく事にする。

ただし、最初に断っておくが、一部の仕事を除き、ほとんどの仕事はこれらITツールを使いこなすことではなく、何らかの価値をお客様に提供することであって、ITツールの難しい知識は必ずしも必要とは限らないということである。逆に、ITツールを活用する事で従来の常識にとらわれない新しい価値を生み出すことや、仕事のやり方を全く新しく改革させることが可能であるということでもある。

『ビジネスの世界に、Excelの知識は必要か?』

間違い無く必要です。でも、ビジネスに役立てるためExcelの知識を深めていくと、VLOOKUP関数を駆使して表を加工したり、カラフルで見た目のいいグラフを作成したり、もっと知識を深めてマクロやVBAを活用して業務改善をしたりと、Excelをフルに活用したくなってくるでしょう。でも、たっぷり時間をかけて作成したExcelシートも人が変われば、期が変われば、気が変われば、Excelレガシーとなって永遠にサーバーに残るゴミとなることもあります。例えば、VLOOKUPやマクロを多用したシートは、作った本人は苦労していいものを作ったつもりでも、他人から見れば余計に分かりづらいシートになります。また、時間をかけてカラフルなグラフを作って見た目を良くしても、白黒で単純なグラフと比べてグラフで訴える内容に差異はありません。ほとんどの場合、WindowsまたはMacを操作する程度の知識があればExcelは利用出来るものですが、Excelをさらに価値ある活用方法の提案にExcelの知識が必要になってきます。

ITツールを活用して、新しい価値の創造や仕事のやり方を全く新しいものに改革させる一助になれれば幸いです。


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