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毒親は超えられない

​注意!一部グロテスクな表現があります。承知の上でお読み下さい。

初乳というものがある。新生児が飲む母乳の中に含まれているらしい。それを飲めなかった新生児は、腸内バランスが崩れたり後に様々な症状が出て来るとの事。正に私自身の事だ。

「あなたが産まれた時、母は体調を崩して入院して更に実家で3ヶ月も過ごしました。あなたと離れたままで。(父方の)おばあちゃんの胸を母乳が出ると思ってたようですね。こんな母を許してください」…というメールを、私が20代の頃にくれた。文末だけ見ると謝罪?いやいや、『こんな事が言える私って偉い母でしょ』な自己陶酔に満ち満ちた文だ。読んで、ゾッとした。

「あなたが産まれる時、母の股をビリビリに引き裂いた。(会陰切開が間に合わないぐらい)あなたは急にゾロリと出て来たから、母は血まみれ。ビリビリに股が裂けたから、ジグザグに縫われた。あなたは他の子より頭が大きかったから。母は血まみれ(数回言うのがポイント♡)。」このセリフは私が小学生の頃から聞かされ続けたものだ。聞かされる度「ごめんなさい。」と謝った。母に対して、罪悪感ばかり抱いていた。

「あなたは出来るはず。しんどくて気力が沸かないだけ。母の弟は優秀だったから、その血が流れてるから。」え?自営業が火の車で、店をたたむまで(母方の)祖母の年金を使いこんでいた叔父が、優秀??どこを見ているのだろう、この母の目は。その後「だからもっと稼いで母に贅沢させて!(笑)」…母はジョークのつもりで言ったらしい。全く笑えなかった。

母は常々言う。「もっと異性に対して奔放に生きてくれば良かった。亭主(私の父)は女たらしで、散々苦労させられてきた。私も報われる生き方がしたい。」父に家庭内の力仕事を頼まず、近所の男性に助けを乞うことが、奔放なのか。「これはご近所さんからもらった。あ!(父に)言ったらダメ!嫉妬するから。」誰も嫉妬していないし、誰からもらったのかなど聞いてもない。

母は「私は面白いって。お笑いのセンスがあるみたい♡」いやいや、毒親のセンスだけはピカイチです。

近所の友人に、母の仕出かしを話すと大抵大笑いされる。これにより、毒親を持った可哀想な私は昇華されているようである。

毒親を持つ可哀想な自分を乗り越えよ……もとい、嫌がらせの達人からの攻撃を避ける超人になろう、と決意した。






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