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サバイバル組織術 (文春新書)

元外務省主任分析官の佐藤優さんが書いた「サバイバル組織術」がブックオフで安く売られていたので購入読了。

最近はブックオフも自粛で営業していないので、「積読本」が解消されていって気持ちが良い。

本書では、文学作品(「夏目漱石の坊っちゃん」、「城山三郎の官僚たちの夏」、「忠臣蔵」、「野間宏の真空地帯」)やドラマ(「逃げるは恥だが役に立つ」、「東京タラレバ娘」)を通して、組織での身の処し方を解説している。

例えば、「坊っちゃん」では明治期のエリートである夏目漱石が、組織で軋轢を起こして転職する物語であると解説する。

また官僚たちの夏では、権謀術数を使い、人事に介入し続ける風越を描く。風越は人事べからず集を行い、最終的には組織から放逐されてしまう、と解説する。また、安部政権が霞が関に力を持ち続けているのは、この「人事の力」を使い、官僚をうまく操っているからだという。

・組織にとって、いかなる個人も入れ替え可能である(だから組織に逆らってはいけない)
・抜擢された人は感謝しないが、外された人は必ず恨む

・人物を見分ける最大の武器は「直観」

・師は一人に絞ること。

外務省から放り出された人であるが、組織から弾かれないためのアドバイスが満載だった。


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