東大講義録 文明を解くII―知価社会の構造分析 (日経ビジネス人文庫) (日本語) 文庫

堺屋太一さんの東大講義録第2巻。

第2巻では、第1巻の知識を前提として、1980年代からアメリカで始まった知価社会に対して、日本はどのように対応していくべきか、説明を行っている。

この本が書かれた時代以上にインターネットが進み、個人の価値観の多様化は進んでいる。例えば、この本ではキー局システムによる情報統制が批判されているが、今は若者はTVは見ないし、TV局による国民の思想・知識の管理は非常に難しくなっている。

そういった現状の中で、著者が予想したとおり、知価社会は世界レベルで進んでおり、それに対応できている国とそうでない国の差は大きく開いてしまった。

著者が言うように、日本の政策の発想を変えるためにも、東京一極集中の是正に取り組む必要があると思う。


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