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無理なくススっと身についてしまう英単語記憶法

はじめに

今、この記事を読まれているあなたは英語が好きな方、または必要に迫られて英語を勉強している、など、なんらかの目的を持って英語を学習されているのかなと思います。そんな、現在英語を学習なさっている方のなかで、

「私は英語の勉強のなかでも英単語を勉強するのが一番好き」

っていう人。。

シーーーーーーン。。

おそらくそんな特異な趣味を持った方はほとんどいないでしょう。
理由は簡単で、英単語ばかり見つめていても面白くないから

また、英単語の意味だけ知っていても英語が話せるようになるわけでもないし。。
ましてやTOEICテストなどで英単語の意味を問う問題なんてないし。。

しかし英単語の意味を知らないと文章が読めないのも事実
では、このおもしろくない英単語学習、どうすればおもしろくすることができるのだろうか。

英単語学習に限らずさまざまな事柄で言えることだが、だんだん知識が身についてくると人間ってそういうものを面白がるんですよね。

ミルミル、メキメキ、モーレツに身についてしまう英単語記憶法なんてのがあったら英単語学習も楽しくなりそうじゃないですか。
それをこれから私がみなさんにご紹介いたします。

ご紹介する方法は、私の100%オリジナル学習法になります。
さまざまな学習法を試した結果、しっかりと成果が出たものであり、自信を持ってご紹介できるものです。

小手先のテクニックに走った習得法ではありません。
はっきりいって泥臭いです。ミルミル泥臭いです。

でもこの方法は英語を受験科目とする中学、高校生から社会人のみなさんまで、すべての英語学習者に役立つものです。

第1章 単語帳禁止

いきなり「単語帳禁止」って。。

ここでいう単語帳とは本屋さんで売っている市販の英単語帳のことです。
いわゆる「ターゲッ○」シリーズや「で○単」シリーズのこと。

こういった類の単語帳って、アルファベット順に英単語が紹介されていたり、テスト頻出順などに並べられていたりしています。
また、ひとつの単語で意味が3つ以上は確実に記載されていたりします。

例えば、"make" だったら

1. <人が><物>を(材料で)作る、製作(製造)する
2.[S V O1 O2]<人などが>O1<人・物>をO2<ある状態・種類>にする。
3.・・・・・

とまあ3つぐらい意味が書いてあるわけです。

そして、各英単語とその意味解釈が一冊中に2000語(組)ぐらい記載されているのが市販の英単語帳です。
すでに知っている英単語から100回見ても、1000回見ても覚えられそうもない英単語まで。

これら英単語帳に掲載されているすべての英単語を覚えられる、記憶できる人は天才。
そんな天才は、英語を使わない、なにか記憶力を発揮できる仕事をしたほうがずーーーーーっと人生成功します。

日本の大学受験生などはそういった類の「単語帳」を一冊丸暗記してしまう。
そして試験終了のチャイムとともにそのほとんどを忘れてしまう。

しかしそれでは、

「英単語学習」=「つまらない」「苦痛」

という公式が成り立ってしまう。悲しい。

この類の英単語帳を持っていたら、こっそりと今すぐに捨ててください!
そして2度と購入しないでください。

言葉の語呂合わせで覚える英単語帳なんかもありますよね。
あれ最高!!っと言いたいところですが、あれにいたっては最悪です。

今でも覚えているのが

午前零時(”rage”)、彼は激怒した。

うまい!っと、結構これ私好きなんですけど、こんな感じで一つ一つ語呂合わせで英単語の意味覚えるの、絶対限界ありますよね。
※”rage”=「激怒する」

こんなのも持ってたら今すぐ捨ててくださいね。
面白いけどさ。読み物としては。

第2章 英単語は文章で覚える

じゃあ一体「単語帳」以外からどうやって英単語を習得すれば。。

それは、「英単語は文章で覚える」、この一言に尽きます。
この一言を伝えるために、この記事を書いています。

「文章で覚える」って言われてもどうやってやるんだ?
「どの文章を読んだらいいんだ?」

誰にでも「最良の読み物」が存在します。
ちなみに私だったらIT関連の本になります。

自分の専門分野の本で英語で書かれているものを読みます。

今の世の中、英語の書籍なんて簡単に手に入ります。Amazonとかで。
自分には専門分野が特にないという方は好きな分野の本でも良いです。たとえば料理の本とか。

私の場合はIT関連の本でした。
具体的に申し上げますとマイクロソフトやシスコシステムズ製品関連の資格取得のためのテキスト本を英語で読みました。

その本を使って英語で勉強し、資格取得のテストも英語で受けました。
合格しました。英語で勉強した場合、テストも英語で受けたほうがわかりやすい場合もあり、ITの資格試験ではそれが可能でした。

英単語の習得にいわゆる専門書を使う理由は以下のとおりです。

1. 自分が興味のある分野なので長続きする
2. 実際の仕事に繋げることができる
3. 専門書のような解説形式の本は非常にきれいな文法で書かれている
4. 同じ英単語、表現が頻出するため、覚えやすいし忘れない
5. それぞれの英単語における文中での上手な使い方も同時に学べる
6. 本文の内容とともにそれぞれの英単語に「思い出」ができる

上記のような理由から、まず、自分の専門分野の本で英語で書かれている本を探してください。

一方で、「ハリーポッター」のような小説ものはどうなのか?

私はこういった小説ものは英語学習を始められたばかりの方や、まだ英語にあまり慣れていらっしゃらない方にはおすすめしません。(あくまでも英語教材として)
理由は「表現が、文体が『美しすぎ』」なんです。

サザンオールスターズの桑田圭祐さんの作られた歌の歌詞好きな方多いですよね。すばらしい詩ですよね。

夜に向かって雪が降り積もると

とかなんとかいう歌詞ありましたよね。
あれなんてすごい表現力ですね。

でも「夜に向かって雪が降り積もってきたね。」って日本語使ったことないですよね。日常会話で。

つまり、「美しい文章」が語学学習に必ずしも向いているというわけではありません
まずは、読みやすい、わかりやすい、同じ表現が繰り返し使用されるような文章から始めます

「専門書を使う理由」の6番目の理由に

本文の内容とともにそれぞれの英単語に「思い出」ができる

と書きました。

例えばA4用紙1ページ分の文章を読んだとします。
そこに非常に論理立ててものごとが書かれています。

一度その文章を読んでみます。
数日後に、「書かれていたことの内容を簡単に教えてください」と言われたら。。

おそらくはザックリ説明できるはず。詳細部分はさておき。

そうなんです。文章の内容ってそう簡単には忘れないんです。
細部は覚えてないけど全体の内容ってまあ覚えてるものです。

つまり、個々の英単語の意味は詳細に覚えてなくても読んだ文章の内容ってある程度覚えてるんです。

「あれ、この英単語あの本読んだときによく出てきたなあ」という具合に本の内容、「思い出」とともにそこで使われていた英単語の意味が頭の中に復活します。

英単語なんて正確に思い出す必要はないんです。
「”make” = 作る」みたいに数学で言うイコールの関係で思い出す必要なし。

だいたいの意味を掴んでればいい

例えば、
 「”make” ってなんか材料から物を生み出すようなイメージだったなあ」
という具合に。「作る」という一つの訳に置き換えないで

そしてたくさん文章に触れていくうちに、各英単語の細かな意味が掴めるようになってきます。

最初は「だいたい」でいいんです。
感覚で覚えちゃっていいんです。

「人は真似をすることによって物事を覚えていく」というような内容の文章を読みました。
その文中で特に目立ったのが”imitate”という英単語。

文章中のいたるところにこの"imitate"という英単語が出現。
いわゆるその文章全体のキーワード的な英単語です。
※"imitate" =「真似る」

まさにそれが「思い出」とともに英単語を覚えてしまう方法。

こうやって「思い出」とともに学んだ英単語って一生忘れないんです。
そんな良き「思い出」を作るために、とにかくたくさんの文章に触れてください。

では、どうやってたくさんの文章に触れるか。
たった一回読んだだけで「思い出」なんてできるのか。

「思い出」は確実にできます。

専門書って一回読めばそれなりに内容が頭に入ります。しかも専門書というのは一度ならず何度か繰り返して読むはずです。部分的にでも。

「思い出」になりますね。

お気に入りのページをスマホで写真とって持ち歩いて暇さえあれば読む。
読むのに飽きたらその写真は削除しちゃう。

この、「読んで、覚えて、思い出を作って、飽きて、捨てる」、これ試してみてください。

第3章 自作「単語帳」を作る

「『単語帳禁止』って言ってたじゃないか。」

あれ? そんなこと言ったっけ、、?

ここでいう「単語帳」は先ほどお話しした市販の単語帳とは意味が異なります。
自分でつくる「自作単語帳」のことです。

前章で、「英単語は文章で覚える」と言いました。
専門書など自分の得意とする分野の本から読み始めるんでしたよね。

読んでいる時に出てきた見知らぬ英単語たち。
調べた後、本文の中に意味を書いておくだけじゃもったいない。

これらはあなたの手で調べ上げた、あなただけの財産なんですから。
そういった自分が読んで、わからなくて、調べて、覚えた英単語の意味に関しては別途単語帳を用意してそちらに記入していきます。

単語は文章で覚えるんだから単語帳なんて不要じゃないか

そのとおりです。しかし、常にスクラップ化した文章を読んだり、お気に入りの英語の本を読んでいるのにも時間的な限りがあります。
そんなとき、別途作成しておいた「単語帳」でサッとReview(復習)できたらいいですよね。

英単語だけ見て覚えられないから文章で覚えるんじゃないのか?

それもそのとおり。
しかし、一度自分で経験して「思い出」を持っている英単語っていうのは、その英単語を見るだけでどんな内容の文章に出てきた英単語なのか、そしてどんな意味で使われてたのかを難なく思い出せちゃうもんなんですよ。

そんな「思い出」を含んでいる英単語っていうのは別途自分で作成した自作単語帳を軽く読み返すだけでも意味が頭に蘇ってくるものです。
新たに覚える英単語ではなく一度自分で苦労して調べた英単語だから。

では、具体的にどうやって自作「単語帳」作るのか。
どんなタイプのものを買えばいいのか。

私がおすすめする単語帳は以下のタイプのものです。

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スプリングで真ん中がとめてある小さいノートタイプのもの。
このノート見開き2ページを使って書いていきます。

左に「思い出のつまった英単語」
右に「苦労して自分で調べ上げた英単語の意味」

そして下の自由書式の部分には思い出にのこった「いいなあ」、「かっこいいなあ」と感じたフレーズなんかを書いておいて、英単語と一緒に覚えてしまうんです。

ちなみに1単語1ページで記入するタイプの単語帳、これはあまりおすすめできません。

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1単語1単語ページをめくるので体力つかっちゃいますから。
思い出のある英単語をわざわざ日本語の意味の部分を隠してクイズ形式にして勉強する必要はないです。

とにかく自作「単語帳」の作成を始めてみてください。
私は昔、この自作「単語帳」を一年間で10冊以上作成しました。

最初は1冊ですがこれがどんどん増えてくると、それだけ自分の「武器」が増えてるってことで、楽しくなってきますよ。

ここで一つ注意!
これ作るだけじゃだめなんです。

第4章 自作「単語帳」活用法

英単語をひたすら見つめてその英単語の意味を一つずつ頭に入れていく勉強が好きなんて人。。  いないねそんな人は。

語学は楽しまないと。

ということで、まず自分がノリノリになれる音楽を探します。
そしてその音楽にノッて、リズムにノッて、英単語をReviewします。

最近ではYouTubeとかにドライブ用音源とかで1時間ぐらいの長さにまとめてアップされてるのとかあるのでそんなの使ってもいいかな。

ノリノリの音楽にノッて「パッパッパッパッ」、「ペラペラペラペラ」と進めていくわけです。
これで、1時間で自作単語帳二冊ぐらいはReviewできるはず。

スピードとリズム、大事です。

意味が思い出せない、なかなかイメージが頭に戻ってこない、出会ったことすっかり忘れてしまって思い出のかけらもない英単語が登場することも。。
そんな時は、どんどん飛ばしちゃって、捨てちゃってください。またいつかどこかで出会った時に思い出を作り直せばいいから。

忘れちゃうような奴は、思い出に残らないような奴は、そもそも出現頻度が低い英単語だから。そんなのは、すぐに覚えなくても困らない英単語。

最初のうちは頻出する、イメージのしやすい英単語から覚えていき、自分の「武器」が増えてきたころで、余裕の出てきたころで、出現頻度の低い英単語を意識していけばいいから。

ちなみに曲はなるべくなら歌詞の入っていない楽曲だけのものがいいかな。ジャズなんかいいかも。

この「単語帳」Review、毎日30分はやってね。
時間のない忙しい社会人の方でも1日30分ぐらいなら時間取れるはず。

さて、この「単語帳」、だんだん増えてきます。
「100冊になったら100冊Reviewするのか?」と言われそうですがそうじゃありません。

ではどうするのか。

もうこれ以上Reviewする必要がない、会う必要がないという英単語は蛍光ペンで色を塗っていきます。
そしてその色を塗った英単語は次回からReviewしないで飛ばす。

8割ほど色がついてきたらその「単語帳」は捨てる。
もうやらなくていいです。   捨ててください。

結局その2割のどこで会ったかも思い出せない英単語っていうのは「思い出」も何も残ってない英単語だったり、出現頻度が低い英単語で覚えるのに緊急性を要しないものだったり。

そんな奴らとは再び出会った時に、また思い出を作ればいいだけ。再度新しい「単語帳」に記載すればいいだけ。

そうやって繰り返していくと自然と手持ちの単語帳の数が減ってきます。
そして最終的には「単語帳」自体作る必要がないレベル。。ついに。。

こういうことが市販の英単語帳で実現できますか? 絶対にできませんよ。
自作「単語帳」を作ったらとにかく毎日10分でも20分でもまずはReviewを初めてみましょう。

第5章 「英英辞典」は一番の近道

一般的に英語の辞書というと英和辞典が主流ですね。
英語から日本語の意味を調べるもの。

しかし、そもそも英語と日本語の意味が一対一で対応していないものも多く、英和辞典という物自体にちょっと無理がある感じです。

では、英語を母国語とする人たちは一体どのように英単語の意味を調べているのだろうか。
と、疑問を呈するまでもなく、英語を英語で調べてるわけで。つまりは「英英辞典」を使って英単語の意味を調べています。

ちょうど日本人にとっての国語辞典のようなものです。
言われてみれば当たり前の話ですね。

日本人にとって日本語を勉強するとき、国語辞典を使うのって普通です。
難しい単語の意味を平たい日本語で書かれた解説文で理解する。

これって日本人の英語学習にも使えませんか。
英語で英語を調べるというやつ。

一見敷居の高そうな学習方法に見えるのですが、慣れてくるとそうでもありません。
むしろ英語を日本語で解釈することに違和感さえ感じてきます。

英単語の意味を理解する上で、さらには英語の勉強をする上で、英英辞典の活用は効果絶大。

英英辞典を使う理由。それは、
1. 英語を英語の説明文で理解することにより、細かなニュアンスまでつかむことができる。例えば同じ「キク」の"listen"と"hear"でも、その「キキ方」が違うこと、英語の説明文で確認すれば、一発でその違いが頭に入ります。
2. 平たい英文で英単語の意味を解説しているので、英単語の意味を調べるために辞書で調べているだけで、同時に英語で物事を説明する力がついてしまう。
3. 英語で直接意味を理解できるようになるので、いちいち頭の中で英語を日本語に変換しなくなる。つまり、英語で物事を考えられるようになる。

要するに英語を学習する人間にとって、英英辞典の活用というのは、英単語習得以上に英語学習全般における上達の近道であるということ。

私の場合、英英辞典は大学生の時に購入したのだが、数回使った程度でその後まったく使用しませんでした。
もちろん当時、英英辞典のすばらしさをまだ知らなかったから。

社会人になり英語学習における気持ち的、時間的に余裕が出てきたとき、なんとなく英英辞典を使ってみました。なんとなく気取って英英辞典を使っているうちに、英英辞典には英単語の意味を調べる以上の意味があることに気づいた、というわけです。

英英辞典から得られる最大の恩恵が、

「英語で物事を説明する力が自然と習得できてしまう」

こと。

英単語の意味を英英辞典で調べることが楽しみになってきます。
「この英単語の意味って英語でどう説明できるんだろう」などと考えながら。

うまい表現で解説されている文面を見て感心する。
その説明表現を自分のものにする。
わからないものが少なくなってくるとだんだんと楽しくなってくる。

ぜひ、英英辞典を意味を調べるのが楽しくなってくるまで活用してみてください。

遠回りと思いきや、これ「近道」です。

【英英辞典に不慣れな人のためのワンポイントレッスン】

下の写真は、私が昔、とあるIT資格の試験勉強をしていたときに使っていた本の一部を抜粋したものです。(ちょっと見にくくてすんません)

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ここでは ”elicit” っていう単語の意味を調べています。
あまり聞いたことない単語ですよね。 

この単語を英英辞典で調べました。

”to get info, a reaction etc. from someone, esp when this is difficult”

意味は「情報や反応を手に入れること(to get info, a reaction)」。「それらの入手が難しい状況(when this is difficult)」で。 

この場合、”elicit” って “get” と同じような意味だけど、手に入れにくい状況の時に使うんだなあ、ていうのがわかりますね。 

細かいニュアンスや違いまで理解できますね。
こんな感じで是非英英辞典にトライしてみてください。

辞典は買う必要はなく、英英辞典の無料アプリやWebサイトもあるのでそんなのを使うので十分ですよ。

https://www.dictionary.com/
なんて有名なサイトで、アプリもあったかと。

この他にもたくさん無料のものがあるので自分で使いやすいもの見つけてみてください。

最後に

どうですか?
意外に地味な記憶法でしたか?

語学学習なんて地味なもんですよ。
ただ、ちょっとした峠を越えると、一気に楽しくなってくるのも語学。

たかが単語、されど単語。
出会った単語は全て覚えるつもりで。でも8割覚えて2割捨ててぐらいで十分。最初のうちは5割捨ててどんどん進めていってOK。

要は、自分のやる気です。
いつまでもボロボロの単語帳使ってないこと!

ある程度使ったら捨てる。
新しいもので気分一新する。

私はこれで、TOEICテスト965点取りました。
市販の英単語帳一切使ってません。

お試しあれ。


本記事を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。 少しでも、今後の執筆活動のため、サポートをいただければ幸いです。 いただいたサポートは今後の執筆活動費として大切に使わせていただきます。