POOLO卒業 | 終わらぬ怪物との戦い
「自分って一体何者?」
2023年1月、私は「クォーターライフ・クライシス(以下:怪物)」に陥っていた。
「自分は一体何者なのか?」
この急にやってきた正体不明の怪物の問いに対してすぐに答えが出せず、毎日もがき苦しんでいた。
ここでいう「怪物」とは以下のことである。
中高は部活動に励み、引退後は受験勉強を始めて大学に進学。入学後はアルバイトを始めて、サークルにも学生団体にも入って、休学までして留学もした。そして卒業後は、いわゆる大手の企業に就職。
もちろん挫折も何回か経験したが、都度自分で意思選択をして、納得のいくキャリアを描いてきた(つもりだった)。
けれど、コロナも収束期を迎え、ある程度仕事も回せるようになり、社会人としての生活にも慣れてきた今年の初め。
身近では「アラサー」とかいう言葉が飛び交って、30歳という別の怪物も現れた。
そんなときに同じ道を歩んできた友人達が続々と別々のキャリアを歩み始めた。
結婚したり、出産したり、転職したり、起業したり、留学したり。
「社会人には卒業式がない」
周りの影響を受けやすく、これに気付いた私はただただ焦った。
これまでの自分のキャリアに急に自信が持てなくなった。
いつも以上に隣の芝生は青く見えたのだ。
とある心理学者によると、この時期は数段階に分けられ、わたしはどうやら "フェーズ1" にいたらしい。
そんなときにPOOLO5thの広告が目に入ってきた。募集締め切り寸前に。
もともと旅行が好きだった私は「旅×キャリアデザイン」というコンセプトに惹かれ、迷いながらも入学を決意。
突然だったが、これを機に "フェーズ2" に突入。
初回のキックオフを境に、POOLO生としての日々が始まった。
POOLOでの主な活動 | 2023.03 - 2023.10
・ほぼ全員との1on1
「多種多様なバックグラウンドを持ったメンバーの話を聞いて、とにかく色々な価値観に触れたい!」
コロナ禍では関わる人が限られていたため、視野が狭くなっていた。
だから、この一心で自ら積極的にアプローチして、60名近くのメンバーと1on1を実施した。
ベースは旅好きが集まっているコミュニティとはいえ、本当に十人十色だった。
もともと他者への興味関心が高い私にとっては、一斉に色々な人を知れる楽しい機会だった。
きっとこの先、こんな短期間で大勢の人と対話することはないだろう(笑)
・オンラインサークルの立ち上げ
初回で講師をしてくださった八木仁平さんの講義内容をもとに、他2名のメンバーと自己理解を深めるオンラインサークルを立ち上げた。
ありがたいことにPOOLO内でも好評で、Season1だけで終わらず、Season2まで続き、全17回のワークを実施できた(補講含まず)。
運営メンバー全員初めての経験で、日々試行錯誤しながらだったが、回数を重ねるごとに上手く運営できるようになり、それをみんなと分かちあえることがすごく嬉しかった。
それに、元々は "自分達の自己理解を深めるため" に始めたのに、気付いたら "参加者のためにどうするべきか" を必死に考えるようになっていた。
次の日仕事にも関わらず、毎回眠い目をこすりながら、深夜まで運営ミーティングをし続けたのは今でもいい思い出だ。
運営メンバーや参加してくれたみんな、本当にありがとう!
POOLOでの活動を通じて
ヒトやモノの本質に触れること
0→1を生み出すこと
同じ熱量を持った人達と同じ目標に向かって前進すること
この3つが私の好きなことだと気付くことができた。
実際はPOOLOでの活動を通して、過去の原体験が自分の人生に大きく影響を及ぼしていることを「再認識できた」と言った方が正しいかもしれない。
そしてこのおかげで、長い長い葛藤の末に、いわゆるホワイト企業の会社を退職する(=安定を手放す)決断ができたのだ。 ※ 詳細は割愛
そう、"フェーズ3" に移行するのである。
石橋を叩いて渡る私にとっては、大きな進歩だった。
新たな船出に向けて
POOLOと同時に、新卒から数年勤めた会社も卒業する。
次の行き先は決めていない。
今までの肩書きがただなくなり、何者でもなくなる。
決断した当初は晴れやかな気持ちだったが、卒業が近くなった今、「本当に手放してよかったのか」と自問自答の日々が始まっている。
こちらのペースを考えず、怪物はいつまでも追いかけてくるのだ。
でも、これからはきっと大丈夫。今はそう言い切れる。
だって、POOLOでの経験が絶対に背中を押してくれるから。
「自分の周りを好きな人や物で埋め尽くし、常にアップデートし続ける!」
最終発表で掲げたこの自己ビジョンを胸に、次のステージでも自分らしく輝いていきたい。
最後に
「POOLOに入って本当に良かった!」
こう思わせてくれた、運営やコミュマネのみなさん、
そして共に過ごしてくれた5期生のみんな
出逢ってくれてありがとう。
みんなの新たな船出に幸あれ!