友人の死
一昨年の7月に友人が亡くなった。
彼女は、自分の10歳上でお姉ちゃんの様に慕っていた。
彼女とは、知り合って10年の付き合いだった。
最初は、10歳上なので、こちらは気を使って緊張もしたけど、気さくな人だったので、何でも話せる仲になった。
週末は、ドライブで道の駅を巡り、ご当地の果物やお土産を買って、ドライブ後に近所の居酒屋さんで、夕飯を食べて解散するのがお決まりのコースだった。
自分は、人に甘えるのが苦手で、気持ちが落ち込んでる時も、周りには見せずに強がったが、彼女には何でも話せた。
彼女に会っている時の自分が好きだった。
自然と笑顔になれて、会う日は朝からワクワクしていた。
そんな中、共通の友人から電話があり、
「落ち着いて聞いて・・・Mちゃんが亡くなった」と。
頭が真っ白になり、呆然として何を話したか記憶がない。
その日の夜、家に帰って、LINEを開くと、前日、自分が彼女に送った
「週末、梅雨も開けそうだし、ドライブ行こう」には、既読が付いていなかった。
数日後のお通夜に参列した。
自分と彼女の関係を知っている人たちが、自分を気遣ってくれた。
棺桶の彼女は、とても穏やかな表情で眠っていた。
帰宅後、これでもかというぐらい泣いた。
彼女が亡くなって、自分の人生は180度変わってしまった。
どんなに仕事がキツくても、週末、彼女と遊べると思うと頑張れたが、今は、それが出来ない。
なので、お墓参りに行っては、心の中で、生前と同じ様に話しかける。
もう、彼女はいない。
会うことは出来ない。
突然の別れで、「ありがとうございました。」も言えていない。
今、自分は、仕事で窮地に立たされている。
毎朝、仕事に行く前に、彼女の事を思い、手を合わせる。
「どうか今日も1日、見守ってください」。
暗くて重い、話を最後まで読んで頂きありがとうございました。
友人の死を書いていいものか、悩みましたが、1年半経ち、自分も落ち着いてきたので、書いてみました。
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