なぜ人は人前で泣くことを我慢してしまうのか?
人前で泣くのを我慢してしまうことってありませんか?
私は常にあります!
気づいたら、学校や職場、家族の前でさえ、なるべく泣かないように我慢する癖がついていた気がします。
割と世間にはそんな方々多いんじゃないかと、私は勝手に思ってますが
「ごめんなさい、泣いてしまって」とか言うのは、
泣いたら迷惑かけてしまうという感情が働いているのかなと‥
でも、良~く考えたら
べつに泣いたっていいじゃん。
なにがいけないの?
なんで我慢するの?
って、ふと何でなんだろうと思ったので、今までの泣いてしまう過去の体験を振り返ってみました。
子どものころから泣き虫で、というか、泣いたり大笑いしたり、怒ったり‥
とにかく感情表現が豊かというか、いつでも素直に自分の感情を出していたな~と思います。
だんだんと自我が芽生えると、小学校3年生くらいからでしょうか
人前で泣くのが恥ずかしいというか、泣くのを我慢するようになってきた気がします。
思い起こせば、幼少期から・・
保育園で母親に送ってもらい分かれる時大泣き。まあこれはよくあるほほえましい光景ともいえます。私は1週間でもう泣かなくなったそうですが。
これも母親から離れたくない気持ちを訴えるための”泣き”といえるでしょう。
この時期は、伝えたいことをうまく言語化できず、自分の思い通りにならなければとにかく泣く、泣きわめく、スーパーの床に寝転んで買って~と泣きさわぐ。
本来あるべき人間の正直な姿なのかも‥。
それから小学校に入ると
小学1~2年生の時は、とにかくすぐ泣くので、わんぱく男子たちが、しょっちゅう私をからかいにやってきます。どんな言葉でからかわれたか全く覚えてないですが、何か言われたらすぐ泣いてしまう。
そして、周りの女子たちが、「ちょっと男子~やめなさいよ~」「かわいそうでしょ~」と代わりに言ってくれる。
今思うと、私ってかわいそうなんだと無意識に刷り込まれていたのかもしれないです。泣いてしまうのはかわいそうにみえるんだと。
その後の人生で、かわいそうに見られたくなくて、本当のことを言わない。言おうとすると泣いてしまうから言えない。という場面が何度もありました。
例えば、小学3年生の時、飼っていた犬が死んでしまい、その日は学校で思い出す度、泣きそうになりました。でも、誰かに言ったら大泣きして止まらなくなってしまう、迷惑になる、かわいそうと思われる‥そんないろんな感情がぐるぐるして、泣くのを我慢し誰にも言わない!という選択をしました。
この頃から、なるべく泣かない、泣かないようにほんとの気持ちを言わない癖がついていった気がします。
さらに、”かわいそう”というワードにすごく敏感でした。極力かわいそうな人に思われたくないという気持ちが働き、しんどい時も傷ついた時も一切顔に出さず、いつも私全然気にしな~いって感じのポジティブなふるまいを良くしていたことを思い出します。
今でもよくありますけど。
なので、私は誰かに対して一切、”かわいそう”という言葉を言ったことはありませんでした。自分が言われたら嫌な気持ちになるから。
あっ、でもテレビに向かってとか人の話しで”かわいそうだね”と言うことはたまにあります。あくまで、当事者に直接言わないようにしているだけです。
さらに成長するにつれ、人前で泣くことをかなり我慢するようになります。
中学生時代といえば
生理痛でお腹が痛いのに我慢して部活に参加。痛みはどんどん酷くなるのに、痛いので帰りたいと言えず…ついに先生にやる気がないと怒られる始末。
そこでわ〜っと泣き出してしまい、実はお腹が痛いと言う私。先生も怒った手前、そうならそうと早く言いなさいよって感じで困ってました。
あの時はゴメン先生。もっと早く痛いと言っとけば、こんな変な空気にならなかったのに。
高校時代は
父親が入院してしまい、経済的に厳しくなり、でもバイト禁止の学校だったので、先生にバイトの許可を貰いに行ったときのことです。
まともに言ったら泣き出してしまうと思い、ヘラヘラしながら、父が入院したんで〜バイトの許可お願いします!って言ったんです。
そしたら先生が、お前ほんとか?って!
明らかに疑ってました。ちょっとショック…
でもまあそんな感じで言えば、先生もホントか?って思うわな。
この時既に、大事なことを伝えるよりも、泣かないことに注力してましたね。
大学生になると
父親が亡くなります。
大学の友人にそのことを言いそびれます。
言うと悲しくて大泣きしてしまうから…
こんな大事なこと言えないなんて、信じられないかもしれません。
私も今思えば、身内が亡くなったんだから泣いて言うのなんて当たり前じゃないかと思います。
しかし、結局最後まで言えなかった。
一回言いそびれたら、もういえなくなってしまった…。
その後社会人になっても、常に泣かないように我慢する。泣いてしまいそうな事は言わないようにする。
大人になると
子どもが産まれるとさらに涙もろくなる。
「火垂るの墓」などは、一回見て内容知ってるので、金曜ロードショーで今夜放送!の宣伝を見ただけで大泣き。
感動する時は素直に泣けるのに、やっぱり、仕事や精神的につらい時は、なるべく泣かないように我慢してしまう。
いったいなぜ泣くのを我慢してしまうのか・・
思い当たる理由をまとめると
急に泣き出すと相手がびっくりしてしまい、迷惑になるのではと思ってしまう
泣くとかわいそうと思われるのがとにかくイヤ
泣き出してみんなに注目されるのがイヤ
なんか負けた感がする
「泣くのは卑怯」「泣けばいいと思ってる」みたいなこと言う人がいる
う~ん‥書き出すとなんだかこれだけの理由か‥
これらの理由をみると、
なぜかたくなに泣かないようにしてきたのか?
自分だったら、本当の気持ちを伝えてもらった方が、泣こうがわめこうが、そっちの方が絶対良い!
自分で勝手に迷惑がかかると思い込んでただけじゃん!
5.に関しては、その場をごまかすためにウソ泣きする人も中にはいる、泣くだけで自分の気持ちを正直に伝えられない などの背景があると思いますが、そんな世間の評価はどうでもいい!自分が大事!自分ファースト!
50歳にして、ようやくこのことに気づけた私…
ここ最近、いろんな事件があって、自分に真剣に向き合い始めて、泣いてばっかりだったので、やっとこのことに気づけました。
現在は、自分の気持ちに素直に、ありのままの状態でいることの幸せを実感しつつあります。
もっと世間の風潮が、
泣いてもいいじゃん!
どんどん泣いて自分の気持ちに素直になっちゃおうよ!
泣いてもぜんぜん迷惑じゃないよ~!
って感じになったら良いなぁと思う今日この頃。
久々の投稿、まとまりのない文章を最後まで読んでいただき、
ありがとうございました~!