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コロナ禍の送別会

先日、大ベテランの送別会をteams上で行った。会社のデスクトップPCはカメラ非搭載であるため、会社のiPhone端末からteams会議に参加し、最後のご挨拶を撮影しながら配信した。最近ではteams会議の録画機能も使える様になった為、その様子を録画し編集して、会議に参加出来なかったメンバーにも共有する予定である。

この日会社に出勤していた他グループの人々も噂を聞きつけ、遠巻きに集まってくれていた。但し、集まってくれた人に向けた挨拶では無く、teams会議上のメンバーに挨拶をしてもらう形になってしまったことが少々残念であった。ハウっちゃうのて音声をオンする訳にも行かず、実際に集まってくれた人向けに挨拶する時間が確保出来なかった。

また幹事さん達が志向を凝らしてくれ、会議室のプロジェクターで在宅勤務中の人、出張先から戻りの新幹線の中の人、または海外勤務しているメンバーも、最後に顔を写して、集合写真を撮影し、コンビニのプリントサービスで印刷して、記念品として贈呈した。惜しむらくは余白スペースが余ってしまうのですが、代表で何かコメント書いて下さいと、小生に記念写真が回って来た。

時間もなく突然のことで重責に少々混乱する。誰か字の上手いやつは?と呼び掛けても誰も目を合わせてくれない。この後予定があると急かされていたので、諦めて小生が拙い字でお別れの挨拶を記入した。微笑ましい汚い文字である。何かイラストでデザインすることも脳裏を掠めたが、娘達と異なり、プレゼントを渡す相手は70過ぎのおじさまである。ハート♥️とかでデコるわけにもいかんでしょとシンプルな挨拶文を記入した。こんなことならかみさんに前日書いてもらうべきだったよ。トホホ。まぁ皆の笑顔溢れる集合写真は間違いなく記念になると思うのだが、私にとっては甘くてほろ酸っぱい記念写真になってしまった。

写真撮影する時だけ会議室に集まったのだが、ほんの一瞬だが久々に密な空間になった。懐かしい。こんなに皆と近い距離間になるのは確かに1年以上ぶりである。コロナ禍でなければ盛大な送別会が催されるところだが、今年はひっそりと会社を去るベテランの方が何人かいらっしゃる。一体神様は何という試練を我々に与えるのか?一日も早くマスク無しに、楽しく会食、飲み会ができる日が来て欲しいものである。

最後に花束💐も贈呈したのですが、強面のおじさまが、「これはかみさんが喜ぶよ」と相好を崩してくれていた。そうか、ベテランおじさまの長年にわたる会社生活を支えてくれたパートーナーにもお疲れ様でしたと言ってあげなきゃいけないのだと急に胸がキュンとなった。ずっと家にいると邪魔者扱いされるんだよと笑って話していたが、やはり夫婦二人で勤め上げたと言う思いがあるのでしょうね。

そう言えば、昔、同じグループにいた別のおじさまの別れの挨拶が印象的だったことを思い出す。「私はこの会社に感謝しています。勿論この年まで働かせてくれたことも感謝していますが、一番の感謝はかみさんと巡り合わせてくれたことです。」と挨拶されていた。ヒューヒューだね。笑。会社を辞めて毎日家にいて顔を合わせると、邪魔者扱いされる未来を予想しているのだが、こんな風にパートーナーを想っている夫婦は、リタイア後の生活もきっとうまく行くんでしょうね。かくありたいものです。

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