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ONI 神々山のおなり

タイトル:ONI 神々山のおなり
原案・監督:[[堤大介]]  
脚本:岡田麿里
感想文を書いた日 :2023-01-29

# あらすじ
日本民話の神々や妖怪たちが暮らす山にある学校に通うおてんば娘のおなりは、伝説の英雄に憧れ、自分に備わった独自能力、個性であるクシの習得を目指して稽古に励む。父親のなりどんは美味しい味噌汁を作り、自然と戯れて一日を過ごすが、特別な能力クシは周囲に見せない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫る鬼月を迎え、おなりは自身の真実と向き合うことになる。

# 感想
かわいいキャラクター達がフェルトのような質感があり、ストップモーション動画かと思いきやフルCGのアニメーションとのこと。驚くほど手が混んでいる映像手法です。背景や映像の照明が素晴らしく、季節感や朝昼夕方そして晩の感じが、リアルに表現されており、どの場面を切り出しても美しく、こだわりのライティング、構図アングルとなっていて画面から目を離せなくなります。

ストーリーは多様性、ダイバーシティを認める話を日本の民話、日本人独特の価値観に当てはめて泣かせてくれるお話だ。一体我々は何に怯え何と争うのか?自分と異なる見た目、自分と違う考えを持つ者に対峙した時、我々は自分自身の中に恐れを抱き、自分に自信がない時ほど、大きな声で吠え叫ぶことになる。

日本の昔話は、桃太郎のように単純に鬼が悪者の話もあるが、泣いた赤鬼は幼いながらも人間の無常さを思い知らされたお話だ。ドラえもんの中で、鬼とは身体が大きく目の色、肌の色が日本人とは異なる外国人のことを表現している可能性を知った時も、人間の小ささに泣きたくなる思いをした。

おなり、かっぱ、そしてカルビン、あなた達は未来の価値観を良い方向に導く心優しい英雄です。
ドンツコツコツコ、ワッショイ!ワッショイ!

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