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コスメほりっく

化粧品を、つい買いあさってしまう。

仕事でつらいことがあった時。
頑張った自分へご褒美を与えたい時。
SNSでいつもチェックしているアカウントが新しいコスメを紹介した時。
デパートのコスメカウンターでBAさんとの話が弾んだ時。

事あるごとに買うもんだからやがて洗面台には自分の顔面ひとつだけでは使いきれない程のコスメコスメコスメ…

持っているだけで晴れやかな気持ちになる、それでもいいじゃない。そんな心を大切にしていたけど、ある日「さすがにそろそろいかんだろこれは」と、立ち止まる時がやってきた。

ひとまず手持ちの化粧品を一回全部床に並べて眺めてみたら、ラインナップがツッコミどころ満載だった。

その色自体は好きなのに、つけた自分が好きになれなかったリップ。自分の顔の上で全く発色してくれず咽び泣いたカラーパレット。いつからあるんだよと言いたくなるリキッドファンデーション。
そして、保湿用スティックはなんで全く同じものが2本もあるのか。

その時々で確かに心をときめかせたもの達だけど、人間とは変わりゆくもの。化粧品に対する心も変わるのは当たり前か。むしろ自分が成長した証かもしれないな。

と、自分に言い聞かせて、今の自分がうきうきと心ときめかせてメイク出来るものだけを残して、後のものは今までありがとうと感謝の心を込めながら処分する事にした。

見た目そんなに言うほど量が減った感じがしないのだが(何故だろ)、元のすみかの洗面台へ戻してあげるとあら不思議。引き出しの中に信じられないくらいのクリアランスが現れた。
ほうほう、これが余白の美学というものか。少数精鋭というやつか。補欠メンバーのいないお気に入りだらけのラインナップ。
思えば余りに多くを抱えすぎてコスメひとつひとつと素直に向き合えていなかった。反省。

とある日のコスメレシピ

最近はミネラルコスメの使い心地や色あい、
パッケージデザインや夜のオフ時の楽さにはまっている。
特にETVOSのコンシーラーのオレンジはクマ隠しに使うとよく隠れるうえに時間が経っても乾燥しないし、OSAJIのチークは初めて出会った絶妙なピンクオレンジブラウン加減で自分の頬にすっと馴染んでくれる。
シンプルで、優しくて、どこか洗練されてる。
自分自身もそんな大人として振る舞えるようになりたい。

これからは、もっとお気に入り達ひとつひとつと向かい合って、毎日のメイクの時間がより心躍るものであるようにしたいな。是非していこう。

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