詩ーー彼の輝きが失われるのは当たり前か?

恥じらう乙女がその一歩を踏み出せないとき
彼が彼女のお尻を叩く
「行ってこいよ!」(あいつもお前を待ってるぜ!)
彼はいつもそんな感じで
当たり前のことがちゃんと当たり前になるのを喜んでる
乙女が少年と並んで歩くのを見守っている
彼はいつだって太陽のように輝いていた
当たり前に乙女のお尻を叩けるくらい輝いた男がいるだろうか?

彼にいったい何があったのか?
何が彼の顔を曇らせたのか?
僕には分からない
ずっと身近に感じてたのに、ずっとあの笑顔を信じてたのに
彼の曇った顔を目にしたら僕らの間にはずっと会わないでいた時間があるのに気づく
その時間のどこかで、君は笑顔を失ったのか?
君が失敗したことは聞いたけど、そんなの履歴書のくだらない一行分だけだろ
それだけで君が輝きを失うなんて思えない
だって太陽ってのは曇っても晴れないことなんてないだろ?

これは当たり前のことなのか? 若い男が輝きを失うのは
当たり前のことがちゃんと当たり前になるのが好きな君だからこうなってしまったのか?

乙女のお尻を叩いてみせるようなことが
また僕の目の前で起こらないだろうか
たとえ君がするのでなくっても
願わくば君がまたするのであればと願うよ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?