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ゆるーく投資先分析①「メタバース」

こんにちは。
新たなコーナーを始めました。

このコーナーでは、投資先の分析をやっていきたいと思います。
と言っても、今回のテーマからも分かるように、本当に大雑把に大きな市場ごとにやって、そこから個別企業別にやっていくつもりです。

テーマとしては、今後熱い「メタバース」についてです。
ご存知の方も多いと思われますが、メタバースは近年急速に注目されている市場です。
2021年10月に、旧フェイスブックが社名を新たに「メタ・プラットフォームズ」へと変えたことにより、より人々への認知が進みました。
そんなホットなメタバース市場の概要と、参入企業について簡単に説明していきたいと思います。


ポイント
・メタバースって何?
・なんで注目されるの?
・どんな企業が参入するの?

メタバースとは

すでに知っている方も多いと思いますが、メタバースについて簡単に説明します。
ざっくり言うと、メタバースとは「オンライン上に構築された仮想空間」のことと捉えてくれるといいと思います。
超越といった意味を示すギリシア語の「meta」に、世界の「universe」を組み合わせた語です。


まあ、これだけ聞いても全然意味がわからないと思います。
わかりやすい例としては、映画「サマーウォーズ」の世界のようなものだと、自分はイメージしています。

(引用:https://kinro.ntv.co.jp/article/detail/20190718sw)

あの世界では、仮想空間「oz」の中で買い物をしたり、スポーツ観戦をしたり、仕事をしたりしていましたよね?
あれが現実となるというのが、メタバースと考えてもらっていいです。
ようやく現実が追いつきつつあるんですね。


つまり、仮想空間上で現実のような交流や経済活動ができるものだと捉えてみてください。


なぜ今メタバースが注目される?

これまで、このメタバースは存在してはいました。
例えば、ゲームの「セカンドライフ」だったり、「Fortnite」、「あつまれどうぶつの森」もメタバースの一つです。
Fortniteの中では、コンサートが行われたり、現実の商品の売買が可能です。

しかしながら、近年になってより急速にメタバースが注目され始めました。
なぜ、急に注目を集めるようになったのでしょうか?
その要因には、大別すると以下の二点に分けられます。

⑴技術の進化
⑵コロナ禍における非対面コミュニケーション


それぞれ詳しくみていきましょう。

⑴技術の進化

ここ最近の注目の背景には、仮想空間を構成する大きな物として技術の進化があります。
みなさんも実感しているように、インターネットを取り巻く技術は急速に進化を遂げつつあります。
そんな中で、仮想空間上として注目される技術の以下の二つです。

①VR技術の進化

VR技術の進化により、専用ゴーグルを通したその場にいるような視覚体感、身振りや手振り、顔の表情を伝達してのアバター操作が可能となりつつあります。
つまり、仮想空間上でも現実と変わらぬ活動が行えるという点に大きな可能性が感じられています。

②NFTによるブロックチェーン技術の進化

また、NFT(非代替性トークン)の技術により、仮想空間上の所有権の安全性が確保されたました。
自分もブロックチェーンには明るくないのですが、記録の改竄といったことが困難だというのがブロックチェーンの特徴です。
その技術を仮想空間上にすることにより、より安全にモノの所有や取引が可能となります。



⑵ コロナ禍における非対面コミュニケーション

もう一つの大きな要因は、コロナ禍による我々を取り巻く環境の変化です。
ご存知の通り、2020年に新型コロナウイルスが世界に打撃を与えました。
感染力の強いウイルスの蔓延により、私たちに従来までとは違う「非対面」のコミュニケーションへの転換を強いられました。
対面のライブやイベントなどは中止や規模の縮小などに追い込まれました。
ビジネスでは、テレワークなどが注目を集めたことはみなさんもよく知っていると思います。


そのような中で、非対面でも現実に近いコミュニケーションを取れる手段としてメタバースが注目を集めました。
上記のような技術の進化により、仮想空間上でも現実に近いコミュニケーションが取れるようになりましたからね。

こうした技術の進化とそれを受容する環境がメタバースのさらなる可能性を我々に与えました。
そして、そうした可能性はプライベートにおける活動だけでなく、ビジネス上においても大きな注目を集めています。
実際に、業務を仮想空間上で行う企業も増加しており、ニュースなどでも取り上げられています。

こちらが想像しやすい動画になると思います。
見るだけでワクワクしてきますよね。


メタバースの関連企業は?

さて、ここまでで簡単にメタバースについて見てきました。
ここからはメタバースに投資しよう!と考えたときにどのような投資対象があるのかみていきます。
投資対象は以下の4つに大別できます。


①プラットフォーム構築会社

メタバース空間そのものを構築して、そこで活動する事業者から収益の一部や広告料を徴収するのが①の企業です。
まあ簡単にいうと、「ハコ」を与える存在と捉えてもらっていいです。
サマーウォーズで言うと、「OZ」を運営する存在と捉えてもらっていいです。
これに興味を示すのが、メタ(旧フェイスブック)やマイクロソフトですね。
どの企業も覇権を握ろうと、熾烈な争いが想定されます。

②半導体関連会社

仮想空間を構築する上では、従来よりもより複雑な処理が求められることになるでしょう。
その上では、半導体の需要は欠かせないといえるでしょう。

③コンテンツ会社

メタバース内でのコンテンツ(ゲームや音楽、映像、スポーツ..etc)を提供する会社。
現実のコンテンツ提供会社が参戦することになるでしょう。


④開発ツール、開発機材の会社、3Dゴーグルの会社

メタバースを構成する上で欠かせないこうしたツールを開発する会社です。


さて、ここまでメタバース市場について本当に大雑把に見てきました。
メタバースは多くの企業が興味を示している一方で、まだ覇権が定まっていないのが現状です。
そのため、少しの企業に集中投資するのではなく、いくつかの企業でポートフォリオを組み、分散投資することが求められます。
次世代技術ともいえるメタバースがどの程度席巻するかは正直誰にもわかりません。
市場の将来性や個々の企業の役割について十分に吟味した上で、投資を行なっていきましょう。


今回はメタバース市場について概観しただけでしたので、次回は少し詳しい企業別に分析していこうと思います。


参照:
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/35440

https://news.yahoo.co.jp/byline/tokurikimotohiko/20210920-00259168

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