温泉
幾千年の昔、燃える人間が現れました。
彼は極寒の地に住む人々に温もりを与え、夜に灯をもたらすことで次第に神と崇め奉られるようになりました。
なぜなら彼の炎は決して消えることがなかったからです。
そんなある日、消えない炎を恐れた人々によって彼は暗殺され、森の泉に死体を沈められてしまいました。
しかしなんと、彼の炎は彼が死のうが泉に沈められようが消えることはなかったのです。
そして徐々に泉の水が温められていき、近くの村の人々はそこを温泉として使うようになりました。
数年後、その泉は人気の温泉地となり多くの人が訪れるようになりました。
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