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水面上の怖さ、水面下の安らぎ

先日「バビロン」をみた時に印象に残ったセリフに、
『ゴキブリのように水面下に潜って、生き延びる』とかいうニュアンスのセリフがあった。
音声を聞いていいても「cockroach」って言っていたので、意訳とかではなさそうだが、そんな言い回しをするのかと驚いた。

人前に出る仕事は、確かに水面上で難しいバランスをとりながら立ち続けないと、表舞台から姿を消すことになるのかもしれない。
それが幸運か不幸かは、分からないけど、水面上にいることが人生の全てのような人にとっては、確かに不幸であろう。

一方、水面下に潜って、時代が変わってもしぶとく生き残るという「ゴキブリ」は表舞台には出ないが、表舞台のすぐ裏に潜んで、表舞台の恩恵に預かりながら、細々とでも生き抜くということなのだろう。

そんな風に考えていたら、ラジオ「空気階段の踊り場」でもぐらが離婚したことを発表していた。ラジオでは詳しく発表していなかったが、芸能人と一般人の夫婦だと、水面下に上がることを仕事にするものとそれを恐れるものとが、一緒に暮らすことになるわけなので、それに順応できなければ大変な苦労だと思った。

今の時代、匿名の暴力を根絶やしにはできない、となると水面下に居られるものはできるだけ水面下で、生きるために最善を尽くすという考えも、モグラの離婚にはあるような気がした。

そんな感じで、事情は分からないけど、なんだか悲しかった。

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