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世にはばかるには

この週末読んだ本「悪いやつほど出世する」は興味深い本だった。
英雄と見られている指導者は、別にいい奴ではないよと。
そんなことが、データを元に語られている。

リーダー教育産業のことを批判していて、
うまく説明できないが、それが痛快だった。

実際と違うが、信じたい素晴らしいリーダー像を
人々は求めていて、有名なリーダーはその理想に沿って、
語られているだけなんだそうだ。

成功するリーダーが必ずしも、人間的に素晴らしいとは限らないからこそ、
人間的に素晴らしいリーダーは特別取り上げられるし、
ある一面でも人に憧れられるリーダーならば、
仕事ぶりは無視しても、素晴らしい面が語られる。

そう考えると、リーダーとして成功するためにとか、
リーダーがどんな人物かなど、
自分の見たいものと重ねてみるのではなく、
客観的なデータや業績でみる必要があるようだ。

ビリージョエルの歌に
「Only The Good Die Young」というものがある。
訳は「早死にするのは善人だけ」らしい。

結局、憎まれっ子世にはばかると言うように、
いい人が無条件に報われるものでもないよということか。

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