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マレーシア留学関連

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四季の重要性を知った7ヶ月

対面授業を再開すると伝えられて急遽出国することになった1月下旬 まだ鋭い風が顔に刺さるモノクロの時期 機内から出た瞬間に感じる湿った現代アートのような色調の空気 そこで自分の中の変化は止まった。 何日経っても淀みのない透明な夏 快晴の日に入道雲が見えたら夕立が起きる。 その繰り返し。 気づいた頃には8月だった。 気づくか気づかないかくらいの声量でチリチリとしゃべるセミ。 いつまでも横になっている細いのネコ。 公私関係なくいつでもニコニコな人たち。 いくら

Semester 6 Week 3「多言語(民族)国家での苦悩」

”広く話されている” マレーシアは英語が公用語でないことは渡航前から知っていた。 でも、多民族国家のことは全く知らなかった。 「様々な人種の方々が共生していて、互いに意思疎通を図るため、英語を使っている・広く話されている」というところまではあっていたが、実際の言語事情は当時の予想とは大きく違っていた。 これはマレーシアだけではなく、より人種のるつぼ化が進んでいるアメリカや、移民を多く受け入れている欧州諸国などでも共通していることだと思うが、色々な人種がごっちゃになって

Semester 5 Week 11「絶望的な中間講評と初の海外散髪とそれから」

中間講評 ロングセメスターのWeek 11 には必ずInternal Review (中間講評)という設計科目のプレゼンがあります。 今学期はSOHO(Small Office/ Home Office: 仕事場兼住居)の設計が課題で、クライアントの仕事内容の調査から始まりました。 先生から提示されたクライアントは少し特殊で、様々な業種が集まった中規模のNGOでした。 私のグループは "Cut X dignity" というヘアサロンを選択し、実際に現地に赴いて取材をす

#1 朝からお肉を焼いてみました。前まではふにゃふにゃの食パンにチーズとケチャップ、フルグラだけだったのですが、コンロが使えるようになったのでようやく朝から料理と呼べるものをいただけます。行く行くは野菜や果物を切って味噌汁なんかも作ったりして夜ご飯も自炊にしたいところです。

再生

真冬の花火大会

春節は日本の正月と違って長いですね。この前の日曜にイオンに行ったら、吹き抜けに中国の宮殿のようなセットが置かれていて、人種問わず楽しんでいました。 1月末からほぼ毎日夜中に打ち上げ花火をするものですから、そろそろ飽きてきたり、騒音が気になり始めていましたが、今日の花火は一味違いました。 カーテンを開けると色々なところで大玉の花火が絶え間なく打ち上がっているではありませんか。 長岡の花火やテレビで見る中国本土の激しい花火ほどではありませんが、逆に、深夜の静かな住宅街からポツポツと花開く様子は神秘的でした。 コインランドリーで待っている間に少しテラスハウスを観察していたら、見慣れない銀色の箱みたいなものが屋根についていたので、もしかしたらそれが花火の発射台なのかもしれません。また今度確認してみますね。 それでは ばいちゃ(ㆁωㆁ)

Semester 4 Week 2「グループワークは分業が命」

かなり間が空いてしまいましたが体調には問題ありません。大学が始まると意識が課題に向いてしまって、なかなか自分のタスクに手がつけられなくなります。 スカスカな10月のタスク表 1グループ10人(╬☉д⊙)⊰⊹ฺ今学期は1ヶ月半ほどで3科目しかありませんが、その全てにグループワークがあって大変です。 特にこのショートセメスターはどういうわけか学生数が普段の20人ほどから一気に60人まで増え、1グループ10人で課題に取り組まなければなりません。 しかもグループ分けは最初の授

Semester 4 Week 1「ようやく2年生になれた」

今週から全8週間のショートセメスターが始まった。 入学時期はディプロマ課程の場合、1月、5月、10月と1年に3回もあるため、数ヶ月先輩、後輩の人たちと授業を受けることになる。 よって、入学時期の異なる人と友達になると、少なくとも数ヶ月は全く授業で会わなくなる。 それはさておき、ショートセメスターでは科目は3つだけ。 昨年は1年だったからか週1コマずつしかなかったためかなり自分の時間が取れていたが、今回は週に2コマ授業があってかつグループワークがハードなためなかなかに忙

Semester 3 Week 18「一時帰国」

先日、28日にクアラルンプール国際空港を出発し、東横インでの3日間の隔離を経て、4か月ぶりに実家に帰省した。 帰国の理由としてはいろいろあるが、最も大きな目的は「日本でワクチンを受けること」。 マレーシアでは人口の半数近くが既に1回目のワクチン接種を終えていて、もちろん自分のもとにも案内が来たがキャンセルした。欧米のワクチンは医療関係者などに優先されるため、学生身分ではおそらく日本で承認されている会社のものを受けることはできないと思ったためだ。 大学のある首都クアラルン

Semester 3 Week 15「近況報告と留学4ヶ月の生活費」

言い訳タイム直近セメスターが終盤に差し掛かっていたこともあり、課題が山積みでなかなか記事が更新できていませんでしたが、先日ようやく最後の課題を提出し終わりました。 科目数としては前セメスターより一つ少ない5科目でしたが、初めての海外生活+一人暮らし+ロックダウンが災いして日本でオンライン授業を受けていた時よりも作業効率が落ちていました。 周りにスーパーがなかったり、文房具屋もつい最近まで閉まっていたし、大学の図書館も利用できず正直かなり不便でした。 おうちに帰るところで

Semester 3 Week 9「マレーシア英語についてのちょっとした気づき」

マレーシアの人たちは日本人のようにどこかの英語圏の発音を真似しているわけではなく、マレーシア英語として話しています。 その特徴が顕著に現れているのは使っている単語と発音です。基本的には宗主国のイギリス英語がベースですが、時々マレーシア独自の個性が垣間見えます。 例えば、できるできないの "can" イギリスや北欧の方は「カ-ン」と発音するので、統治されていたマレーシアも同様だと思っていたのですが、実際はアメリカっぽい「キャン」と発音されます。 また、かなりと言うときも

Semester 3 Week 8「外食は昼だけにしたいという話」

今週でマレーシアに来て2ヶ月が経ちました。 だいぶ大学周辺の土地勘がついてきて、他のことを考えながら歩けるようになった今日このごろです。 日用品はMr.DIYに行けばだいたい揃うのでもう不安はありませんが、食事に関してはまだ地に足がついていない感じがします。 というのも、朝食はイオンで買ったフルグラと、コンビニで売っている食パンにケチャップかカヤジャムを塗って食べるといった感じで、昼食と夕食はかろうじて開いている寮のカフェテリアか大学を出てすぐの商店街でテイクアウトした

Semester 3 Week 6「寮の鍵をなくしたけれど持ち前のポジティブシンキングで得した気分になった話」

先週の月曜日、Midvalley mallとGarden mallという東南アジア最大級のショッピングモールに買い出しに行ったときのこと。 画材屋で買い物をしていて、ふとポケットを確認すると、それまで入っていたはずのルームキーがないではないか。 図書カードくらいのサイズのカードキーだったので落ちたことに全く気づかなかった。一緒にポケットに入れていたスマホを取り出したときに落ちたのだと思う。せめてポケモンカードくらいあったら良かったのだけれど... そもそも鍵を持ち歩く習

Semester 3 Week2「UCSI BlockDの紹介」

<自分が住んでいるのは1階なので1階のみの写真となります> エントランス たまにガードマンがいます。ここ含め共用部にはエアコンはありません。 カフェテリア側から見たエントランス カフェテリア 平日の昼だけ開いていて、中華料理がRM6~8で食べられます。香港ラーメンが結構おいしい。 ガラスの扉の奥が厨房で、その左がランドリー。 ランドリー (引用元:https://malaysiaryugaku.net/ucsiuniversitypostgraduate.ht

Semester 3 Week 1「7日間の隔離と精神安定までの1週間」

前半:入国と隔離出国前、必要書類をプリントし忘れたため少しフロントで戸惑ったが、ガラガラの空港から無事出国できた。機内の乗客は自分含めたった6人しかおらず貸し切り状態。 クアラルンプール国際空港に着くとすぐにMySejahteraアプリで隔離後の住所などの入力を求められ、QRコードのついたストラップを首に掛けられる。通常は構内の電車で入国審査の建物に移動するが、人が少なすぎるため、エスカレーターを降りた先のバス停からバスで移動。入国審査の受付まで何度もストラップのQRコード