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Semester 3 Week 1「7日間の隔離と精神安定までの1週間」

前半:入国と隔離

出国前、必要書類をプリントし忘れたため少しフロントで戸惑ったが、ガラガラの空港から無事出国できた。機内の乗客は自分含めたった6人しかおらず貸し切り状態。

クアラルンプール国際空港に着くとすぐにMySejahteraアプリで隔離後の住所などの入力を求められ、QRコードのついたストラップを首に掛けられる。通常は構内の電車で入国審査の建物に移動するが、人が少なすぎるため、エスカレーターを降りた先のバス停からバスで移動。入国審査の受付まで何度もストラップのQRコードをスキャンしながら、入国手続き完了。学生専用の受付で大学側に到着通知をすると、隔離施設へのバスを待っている間に学科の先生からWhatsAppですぐに連絡がきた。

ホテルに着いた後も30分ほどバスの中で書類をチェックされ、フロントでは隔離中の注意事項が記載された冊子とスプーンとフォーク、お菓子が渡された。

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部屋に入ったのは20時過ぎ。政府指定の最安ホテルを指定したため汚くて狭い場所を予想していたが、その正反対。一人ではもったいないくらいの広さで十分きれいな部屋だった。そのおかげか7日間の隔離はあっという間だった。ご飯は3食付きでエアコンの効きも良く、ダブルベッドで寝れて快適な生活を送れた(10万払ったから当たり前かも)。ただwifiは驚くほど遅かった。現地のスマホとSIMを事前に持っていた人は何も不便を感じなかったと思う。

飲み物は毎朝ペットボトル500mlの水に加え、机に10本ほど2Lのペットボトルが置かれていたため困ることはなく、ポットで湯を沸かして備え付けの粉末コーヒーも飲めた。

ご飯はマレーシア料理がメインで、たまに中華やファーストフードが出てきた。写真は最終日に出た青いごはん(# ゚Д゚) !

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デリバリーはファーストフードを頼めるけれど水曜と日曜のみ。

酒、タバコは頼めないので、中毒気味の人はかなりきついかも。

ユニットバスにはトイレットペーパーやバスタオル、洗濯用洗剤、シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉などのアメニティーは完備されていて、ワードローブにはアイロンもあった。

テレビは配線がむき出しで画面が絶えず乱れていたけれど、BBC World Newsや映画しか流れない番組もあったため暇することはなかった。

ゴミは備え付けのビニール袋と結束バンドで封入したものを部屋の外に出し、職員が3pmと9pmあたりに回収に来た。

2日目には医務室に行くよう部屋の電話で指示され、リストバンドをつけられた。入室時に渡された紙には外さないように書かれていたが、利き手につけられたため力で強引に外したヽ(τωヽ)ノ

5日目にも電話で医務室に呼ばれ、2回目のPCR検査をし、ここで解放の日時が知らされた。

解放されるときには出国前に書いたLOUは回収され、検疫を終えた証明書とマスク、消毒液の入った不織布のバッグをもらった。

解放は日曜だったため大学の寮の担当者は不在で、校舎内を歩き回ったのち、寮のエントランスですれ違った学生に声を掛け、何とか部屋に入れてもらえた。

校舎をうろつきまわって昼ご飯を食べ損ねたため、隔離ホテルで食べきれなかったリンゴとオレンジで空腹を紛らわすと、昨年の大学視察時に発見した近くのマックで夕ご飯を買った。

***

後半:精神的にきつかった1週間

食料の確保に加え、SIMカードを持っていなかったことが災いして最初1週間はかなり苦労した。

まずシーツと布団を買うためにやむなくauのローミングを使ってIKEAに行き、学生ビザ申請のための手続きを2日がかりで終えたのち、北のキャンパスにあるクリニックで健康診断。

その間に、大学からもらったSIMのアクティベートのために何度も担当者と交渉し、結局新しいスマホを買うことになった。

iPhoneを持っている方は出国前にSIMロックを解除して、Amazon等でマレーシアのプリペイドSIMを事前に購入しておくのが吉。Androidは正直打つ手はありません。自分は出国前にスマホの周波数帯について十数時間調べ、マレーシアに対応したものを購入したつもりでしたが、使えませんでした。メルカリなどで中古のiPhoneを買っておくのがおすすめです。

授業はオンラインと並行で、キャンパスに来ている人は大学付近に住んでいる数名のみ。他3人の留学生もオンラインで授業を受けているので、正直自分もまだ日本にいてよかったかも...

食事は今のところ中華だらけ。そもそも自分で3食仕入れるのはこれが初めてのこと。3週間語学留学していたときはごはん付きだったため、誰からもサポートされずに生活するのは実はこれが初めて。

しかしこれが自分の望んでいたこと。本当は京都か滋賀の大学に通って一人暮らしの経験をしたかったが、それが叶わなかった自分にはこの選択肢しか残っていなかった。

この1週間はかなりつらくて正直泣いたけれど、おそらくこれ以上生活面で苦労することはないはず。あと2年間海外での生活を全うすれば確実に自分のレベルは向上する。徐々に本来の目的である建築と英語の勉強に集中していけるよう努力していく次第です。

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