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魔法植物マンドラゴラの事

実在する植物マンドラゴラ

noteで植物の話を何からしようかと考え最初は実在する魔法植物マンドラゴラを育ててます。
…と言う話をツラツラ書いて行こうと思います。

マンドラゴラと言われたら、園芸に縁がない方はハリーポッターで絶叫する魔物とも植物ともつかない物やファンタジー系のゲームなどの雑魚モンスター、薬をつくる素材。
など思い浮かべる人も多く架空の植物と思ってる人も非常に多い気がします。

古くは旧約聖書から大プリニウス(ローマ帝国時代の博物誌)にも登場し中世では錬金術の素材になったり、幸運のお守り、財をもたらす植物として珍重されてたようです。

またシクラメンの塊茎を加工したりして偽マンドラゴラ作りも流行し、現存するエッペンドルフのアルラウネやマリオンとトルダキアスなどは時の皇帝のコレクションだったとか。
日本では江戸時代に渡来して来てマンダラと言う薬の材料となったそう。
※マンダラケには諸説あるようですが
興味がある方は色々調べてみると面白いかと。

色々なオカルトめいた逸話もありますが、実在する植物で、ヨーロッパの地中海地域に自生するナス科の植物であります。

根にアルカロイド系の毒があり摂取量によっては人が逝く可能性もある植物です。
※危険ではありますが、シクラメンやクリスマスローズにも毒性はあるので…
故にマジカルな話や錬金術と親和性は高かったようです。

マンドラゴラの植え替え 凄い根っこです

私が育ててるマンドラゴラ

今ではマニアックな山野草を扱う店や個人栽培家などが種子を輸入して作った物などヤフオクで偶に出たりして少し流通はしてます。

私も販売してる店…ましてや花卉市場にも取り扱いをして無い植物なので種子を輸入して種から育てました。
10年位前の話で種子5粒で1,000円位だった記憶一つ分2.300円と高いのか安いのかよくわかりませんが…。

マンドラゴラも春咲きと秋咲きの種があり、春咲きは雄、秋咲きは雌とも言われてました。
※もちろん種名は違います。

私はオータムナリスと言う秋咲きの種を蒔きましたが花が少し別種に似ててもしかしたら自生地で交雑してるのかも知れません。

栽培は比較的容易ですが、シクラメンと同じ生息域なので夏は葉っぱを落とし根っこだけになり秋に新芽を出して冬から初夏に掛けて成長します。

私は最初はビニールポットで種を蒔いてそれから根が成長するにつれ鉢増しして現在は市販してる菜園用のプラ鉢の一番大きい物に鎮座してます…。

ウチのマンドラゴラの花
ナスっぽい花です。
冬のマンドラゴラ

マンドラゴラの栽培

マンドラゴラは毒草ですが、意外な事にアブラムシやカイガラムシなどの虫がつき易いので、植え替え時にオルトラン顆粒やダイアジノン顆粒などの粒状の農薬を植え替え用土に混ぜて植え付けます。

用土は硬質赤玉土、ゴールデン培養土、腐葉土、硬質鹿沼土を同じ量で混ぜてます。
肥料も結構食うのでマグアンプも沢山つかいます。
市販で最大のプラ鉢を使うので一袋は軽くなくなります。
コスパ的に見るとかなり悪いですね。

伝説では断頭台の下に生えるとも言われる位に冷涼な半日陰を好みますが、陽当たり良く育てた方が良い印象です。

後は基本放置です。

繁殖は種からが一番有効ですが、種も発芽率は少し低めで私はまだ実生に成功してません…。

いずれはと思うのですが冬に雪が降る地方住みなので冬の日差しがネックです。

マンドラゴラの果実

締め

と言う訳でマンドラゴラを育ててますと言う記事でした。

一応有毒植物なので育てる時は扱いに気を付けましょう。
水仙とニラを間違えて食べて中毒にや、サフラン食べて中毒とか毒草を食べて事故になるケース毎年見かけますし、真偽はわかりませんが、ヨーロッパの冷凍ほうれん草にマンドラゴラの葉が混入したとか言う話もあります。。。
マンドラゴラの葉はホント葉物野菜そっくりなので間違えても葉物野菜の畑に植えたりしないように…。

蛇足ですが、マンドラゴラの果実はメロンの様な香りがしてほんのり甘さがありちょっと美味しいと言うのは内緒です(種は毒があるから要注意

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