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対話の大切さ の巻

なぜ、対話をするのか?

対話には、自分自身に対するもの(内省)から相手がいるもの(1対1)、複数いるもの(1対n)までいろいろあります。

『他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論』(著:宇田川元一)で

対話とは、一言で言うと「新しい関係性を構築すること」です。
対話とは、権限や立場と関係なく誰でも、自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことで、双方向にお互いを受け入れあっていくことをを意味します。

とあります。

まさにその通りだなと腑に落ちました。何か壁にぶち当たっても乗り越えられる人は対話をしながら相手との関係性を再構築して壁を乗り越えているのだと。

特に、複雑で困難な問題に相対するとき、対話が必要になります。

なぜ、対話が必要なのか?

ダニエル・キムの成功循環モデルでは、結果の質を上げるには行動の質を、行動の質を上げるには思考の質を、思考の質を上げるには関係の質を、つまり、関係の質が結果に大きく影響しています。

関係の質を高めるために、必要なのが対話です。
前項で述べた通り、対話を通して関係性をより良くすることができます。

対話の4つのプロセス

1.準備「溝に気づく」
2.観察「溝の向こうを眺める」
3.解釈「溝を渡り橋を設計する」
4.介入「溝に橋を架ける」

一番大事なプロセスは、準備です。
準備のプロセスは、自分の持っているナラティヴを脇に置いて、ちがいを気づくことです。わかりあえていないことから対話がはじまります。

この対話のプロセスは、アジャイルのように行ったり来たり繰り返されます。

ナラティヴとは、物語、つまりその語りを生み出す「解釈の枠組み」のことです。
ナラティヴとは、視点の違いにとどまらず、その人たちにが置かれている環境における「一般常識」のようなものなのです。
一度ナラティヴを脇に置いてみることは、実践的な取り組みの第一歩なのです。

詳しくは、ぜひ、『他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論』(著:宇田川元一)をお読みいただくことをお勧めします。

そんな宇田川先生のコラムもお勧めです。

あとがき

私は、対話を育み、場を促進するために、グラフィックレコーディングを活用しています。
グラフィックレコーディングでは、1.よく見て→2.整えて→3.表わす(対話のプロセスで言う2.観察と3.解釈)プロセスを踏んでいますが、対話のプロセスの様に1.準備や4.介入も大切だと考えています。(その辺のお話は、別の機会に)

以前 宇田川先生のイベント「イノベーション会議 組織の中からイノベーションを生み出すための実践とは」で描いたデジグラ(※デジタル版グラフィックレコーディング)を載せます。

ここでも、組織の中で新しいことを始めるとき、自分のナラティヴを脇に置いて、相手のナラティヴを観察することが大切であると言っていました。
自分の価値観や固定観念だけで、物事を判断しないことが大切ですね。

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