沖縄で北海道民が新潟に思いを馳せて技術コミュニティとカンファレンスを作るとはどういうことか話しました
サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 PeopleExperience チーム Developer Concourse Unit の西原 ( @tomio2480 ) です.標題のとおり沖縄は那覇市で開かれた,PHPカンファレンス沖縄2024にて LT 登壇をしてきました.カンファレンスの Web ページは以下をご覧ください.
PHPカンファレンス沖縄2024 では台湾からお越しになった @albert_cht さんとの交流も印象深く,特に COSCUP について現地の方からお話しを聞けたのは大変有意義な時間でした.沖縄からだと北海道よりも圧倒的に台湾の方が近く,こういった交流ができるのも沖縄のよさなのかなと感じました.
英語…… やはりできたほうがよかったな…… これは毎年 RSGT に参加したのちに思う気持ちと一緒なんですが,今回は丸一日一緒にいたため,英語できたらなぁ〜の思いが高まりました.一緒に参加していた PHPer は結構英語が喋れる勢だったこともあり,それに相当助けられました.
……と,思い出話はこれくらいにしておいて,この記事では当日に LT で発表した「PHPカンファレンス新潟2025と私」の後日談についてお話しします.発表した資料は以下のとおりです.
PHP カンファレンス新潟 2025 の着実な前進
2024 年 5 月に香川でその背景を聞き,翌月の 6 月に新潟に足を運んで様子をみていた PHPカンファレンス新潟2025 の全貌について,1 回目の地域の PHP 勉強会が発生するまでの物語が LT で発表したものです.同じ話をブログでまとめています.記事は以下のとおりです.
実はこの発表の後,自分と同じく沖縄に来ていた PHPカンファレンス新潟2025 の実行委員長である nicozetsche さんと偶然居合わせた tadsan 先輩とお話しをして,ぼくと tadsan 先輩も PHPカンファレンス新潟2025 のスタッフに(サポート的な人として)参加することになりました.
2025 年も 2 月は名古屋で,3 月は東京都は中野で, 4 月は小田原で,5 月は新潟で,6 月は東京都は蒲田で,7 月は神戸で…… とやはり月刊 PHP カンファレンスが決まっている中,新潟も気づくとあと半年が迫ってきている状況となりました.他のカンファレンスから情報が小出しにされている中,新潟もこれに追従したいと実行委員会では考えられているようでした.
とはいえ,実行委員長もはじめてだし,スタッフも熟練度はバラバラだし,新潟在住じゃないスタッフも多いし…… と,サクサク進めるには難しい障壁も多いのが痛手です.しかし,それを越えてこそ地域の技術コミュニティといったところで,現在も Discord 上で頑張っている様子が伺えます.
一体何が進んでいるのか
12/14(土) PHP勉強会in新潟!第2回目 開催決定
会場貸し出しの申請も済んで,connpass で募集をかけられる状態になりました.みなさんぜひ新潟市に来ましょう.新潟勢と各地の PHPer の交流機会があればあるほど,新潟と PHP コミュニティが近づきます.カンファレンスのみならず,小さな勉強会にもぜひ顔を出してください.
実行委員長の願いを詳らかにする会の開催
技術カンファレンスの開催にあたり,様々な準備が必要になることは,みんなのイメージどおりでしたが,そのために必要なものである "実行委員長の願い" がちょっとふわっとした状態でした.
現地での体験や企画にあたるコンセプトを考えるのも結構ですが,それ以上に全体を貫く強い思想が必要です.これにより各スタッフが全体方針からブレることなく,多様な企画や仕組みを持ち寄ることができます.
それこそ PHP の技術カンファレンスである以上,単なるわいわいお祭りで済ますのはもったいなさすぎますし,技術的な話ができないとなると来てくれた人たちの満足度もさほど高まりません.
この重要な柱となるコンセプトについて,少人数で実行委員長の話を聞いて,どうするかの風呂敷をバンバン広げる会がこの会です.自分はこの会の開催を提案したものの,実行委員長,副委員長,新潟地元勢,PHP コミュニティ有識者の 4 名体制の少人数制を推したこともあり,メンバーからは外れました.議事録でその結果を知った者のひとりです.
公開された議事録を読みましたが,単に新潟に行って楽しくお祭りしたい,でおしまいになっているわけではなく,新潟地域のエンジニアとの交流や学生諸氏の糧になるような場としての価値を高められるか,という点に思いが向いていることがわかり,PHP カンファレンスのよさを新潟にいかに根付かせ,還元するのかということに注力したいこともはっきりわかりました.
どの地域でも悩みの種であるエンジニアが来てくれない問題や,今回の会場が学校であることを踏まえた学生への還元がどれほどできるのかなど,願いの実現に向けた課題は少なくありません.
とはいえ,集客に全振りしてこれらの価値提供を諦めた場合,ターゲット層の方が来てくれたときに,元々考えていた価値を届けられないのは寂しすぎます.集客できるかどうかと,自分たちが届けたいものをきっちりやるという 2 点をどうバランスするのかが,今後の課題になりそうです.
一般論も集客も大事だが拠り所の軸はもっと大事
開催まで 7 ヶ月と,半年が見えてきたところではありますが,まだ焦る必要もなかろうという認識です.2025 年も月刊 PHP カンファレンスであることを思えば,情報を出すタイミングも他のカンファレンスの潮目を読んでやっていくことになります.
特に,新潟の前後は強者小田原と PHP Conference Japan 2025 です.標準の型どおりカンファレンスをやることは最低限の要件になる上に,名古屋,小田原,東京各地に比べると移動の点で見劣りしかねず,存在感を出していく難しさがありますし,それに伴い人数を集める難しさも伸びてきます.
こうなったら下手に焦って何かするよりは,きっちり練られたコンセプトを以て,新潟開催の意義を感じてもらうほうが有意義だとも思います.開催まで半年を迎えるにあたり,重要な確認ができたのではないかと感じました.
ということで北海道から新潟に通います
PHPカンファレンス新潟2025 のスタッフに片足を突っ込んで,ああでもないこうでもないと口だけ出す Virtual な存在になると本当にいけすかないので,手始めに Niigata5分Tech におじゃますることにしました.11/22(金) 開催に行けそうだったので申し込みをしました.
PHPカンファレンス新潟2025 のスタッフ Discord の中にも関係者がいるのですが,きちんと顔を出して,話したことのある人になる必要があるなと感じたので行きます.PHP勉強会であった方にはお久しぶりという感じですが.
余談ですが,今回は北海道は小樽からフェリーで新潟に行ってみることにしました.空路にも CTS→KIJ やトキエアの OKD→KIJ もあるのですが,今回はあえてのフェリーです.航空券がタイムセールでめっちゃ安いとかでもない限り,さすがにフェリーのほうが金銭的負担を抑えられます.意外と時間帯も悪くないんですよね.
また,当然 12/14(土) の PHP勉強会in新潟!第2回目 にも足を運びます.こちらはタイムセールで安かったので CTS→KIJ の JAL 便に乗っていきます.
近いぞ新潟,みんなで行こう!!!!!💪💪💪💪🌾💪💪💪💪