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レギュラーラジオの内側②~CROSS FM~

CROSS FMヘビーリスナーがパーソナリティーになるまでの物語

『レギュラーラジオの内側①〜コミてん〜』でも書きましたが、僕が高校生の頃にそのヘビーリスナーとなり、歌手の道を開いてくれたのが地元北九州に開局したCROSS FMでした。

今日は、2015年から放送中のCROSS FM『冨永裕輔のなんでもゆーすけ!』を紹介してみようと思います。

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県域放送とは

先のコミてんも、もう一つのレギュラーラジオTokyo Star Radio(八王子FM77.5)コミュニティ放送です。それに対してCROSS FMは県域放送に属しています。

簡単に言うと、ラジオ受信できる電波力の強さが県域放送の特徴だと思います。

CROSS FMで言えば、福岡県全域に加えて、大分県、熊本県、佐賀県、山口県、四国の一部にも電波が届いています。

そのため、何気なくカーステレオや飲食店で流れていたり、職場で常に流していたりと、幅広いリスナー層を持ちます。

その他の県域放送を見ると、CROSS FMと同じくJAPAN FM LEAGUEに加盟するFM NORTH WAVE(北海道)、J-WAVE(東京都)、ZIP-FM(愛知県)、FM-802(大阪府)など、やはり県域で人気の放送局が名を連ねています。​

また、ラジコアプリを利用することで県域では無料で、県域外からも月額制で放送を楽しめます。

近年ではラジコのタイムフリー機能により過去の放送も聴けるようになるなど、ラジオというメディアが再び注目を集めています。

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そのような人気の県域放送でレギュラー番組を持つということは、決して低いハードルではありませんでした。

通常はレコード会社やプロダクションの後押しによりアーティスト番組がスタートするということがあると思いますが、フリーの僕にはそのような選択肢はありませんでした。

しかし、地元に根ざした活動を続けている中で、地元九州の企業の方々に応援していただけるようになっていました。

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当時、民事再生手続きからの回復を目指していたCROSS FMに、歌手となった僕が自分の番組を通して恩返しできることがあるのではないか。

地域密着で地元九州を盛り上げながら全国世界を目指す僕の音楽ビジョン。

全国世界で活躍しながら地元九州に還元する企業の経営ビジョン。

応援してくださる経営者の方々との思いが一致し、大変有難いことに番組スポンサーとしての後押しを得ることができました。

ヘビーリスナーだった高校生の頃に夢を持ってから15年を経た2015年4月、ついに念願だったCROSS FMでのパーソナリティーデビューが決まりました。

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cross のコピー

番組タイトルは「なんでもゆーすけ!」

ものづくりにはこだわりが大事ですが、タイトルなどはひらめきで潔く決める方が功を奏すこともあります。

幅広いリスナー層が一度聴いたら覚えられるキャッチーなタイトルでありながら、なんでも言える居場所にしてもらう願いを込めて、「冨永裕輔のなんでもゆーすけ!」がスタートしました。

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業界30年の大ベテランディレクターからの金言

あるときゲストの魅力を引き出すために資料を予習し過ぎて、それをすべて伝えようとして固くなってしまい反省していた僕に、ディレクターが掛けてくれた金言があります。

「パーソナリティーとは“個性”という意味」

ゲストの個性、素顔を引き出してあげるのがパーソナリティーの役目だよと。

それ以来、情報をうまく伝えることよりも、まずは自分が楽しんでワクワク感を共振することでゲストにもリラックスして楽しんでもらい、素顔を引き出して結果的にリスナーに楽しんでもらうことを心がけています。

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もうひとつの金言は、ディレクターが若い頃に先輩に言われた言葉でもあるそうです。

「ラジオで語りかける相手は“皆さん”ではなく“あなた”」

ラジオは心と心を繋ぐ媒体。まさにそこに、僕も救われたラジオならではの魅力があるのだと思います。

“リスナーの個性が輝く居場所であること”が毎週の番組作りの目標です。

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そんな尊敬するディレクターはやはり顔出しNGなので、いつもディレクターが座っているポジションに僕が座ってみます。

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ディレクターの絶妙な編集を経て完成した番組が、電波に乗って毎週あなたの元へ届いています。

各界で活躍するスペシャルゲスト

ゲストコーナでお招きするのは、僕が直接お会いしてその輝く生き方を届けたいと思った各界のスペシャリストです。

ゲストコーナーで印象深いシーンをいくつか紹介します。

「夢は見るものではなく叶えるもの」という白鵬関にもらった言葉を教えてくれた琴奨菊関。

「多くの部下達に語りかける時は、何を言うかよりも、何を言わないかの取捨選択をしたほうがより伝わる」と教えてくれた佐藤信知築城基地指令。

リスナーのリクエストに応えて、3階席までサインボールが届くピッチングフォームを即席指導してくれた和田毅投手。

また、デビュー当時の下積み時代に番組に出演させていただくなど大変お世話になったゴスペラーズの黒沢薫さんや、平原綾香さんの九州キャンペーンでは、自分の番組にお招きしてキャンペーンを応援するという長年の目標を叶えることができました。

そのことを喜ぶ僕以上に、音楽の先輩たちは新たなスタートをした僕のことを、自分のことのように感慨深く喜んでくれました。

時を超えた共演も実現しました。

高校時代に毎週の放送を楽しみに聴いていたCROSS FM『cannaのがんばらんといかんな』

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公開生放送に参加して感動し、ピアノ弾き語り譜面を購入。

2000年、人生初ステージの高校文化祭では購入した譜面で練習したcannaの「風の向くまま」を弾き語りしました。

目立たない学生だった僕がそのときに初めて浴びたスポットライトと波のような拍手が、やがて僕を東京へ、歌手の道へと誘ったわけです。

そして実現したcannaの周水さんゲスト回。

周水さんからは、

「長年音楽の道を歩んできて、それが確かに誰かに届いていたことが実感できて嬉しかった」

と言っていただきました。

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これまでご登場いただいたスペシャルゲストの方々をご紹介します。(順不同・敬称略)

和田毅(プロ野球選手)、ゴスペラーズ(歌手)、平原綾香(シンガーソングライター)、琴奨菊(力士)、髙城寿雄(株式会社タカギ会長)、新川久三(築上町長)、佐藤信知(築城基地司令)、林和恵(林眼科天神クリニック院長)、城南海(歌手)、周水(canna・作曲家)、 田尻耕太郎(スポーツライター)、福谷佑介(スポーツライター)、川原尚行(医師 ロシナンテス代表)、本村友一(医師 フライトドクター)、李庸學(医師 九大病院耳鼻咽喉科ドクター)、葉月けめこ(作家)、野村 晃一朗(少年少女国連大使)、ポカスカジャン(お笑いトリオ)、Sho Hamada(ギタリスト)、浜田良美(ギタリスト)、ichiro(ギタリスト)、笛吹利明(ギタリスト)、矢野一成(ドラマー)、杉山勝彦(作曲家)、マンダルワ(馬頭琴奏者)、渡辺玄英(詩人)、小山盟央(伊羽山 盟聖寺僧正)、吉田栄作(俳優)、藤吉久美子(女優)、Cozy-Ash(クラリネティスト)、奥田英理(ギタリスト)、岩石功(ハーモニカ奏者)、帯金真理子(二胡奏者)、五代眞弓(元タカラジェンヌ)、西島幸宏(エルヴィス プレスリー・トリビュート アーティスト)、井川和隆(サウンドピュアディオ代表)、江本曉(パーソナルトレーナー Aki Lounge代表)

Collage_Fotor多彩なゲスト極み

「グリーン電力」放送局

CROSS FMは2018年に福岡Pay Payドームに隣接して開業した商業施設マークイズももち内のサテライトスタジオのほか、小倉駅前アイム内のサテライトスタジオ、またベイサイドプレイス博多内にもスタジオを備えています。

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「環境モデル都市」10年連続1位の北九州市に相応しく、CROSS FMは放送するすべての番組を自然に優しい「グリーン電力」で放送するグリーンキャスティングステーションです。スタジオも緑に包まれています。

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壱岐・対馬の玄関口でもあるベイサイドプレイスのスタジオ眼下には船が行き来し、収録後には新鮮な海の幸を味わうこともできます。

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2020年最後の放送で第300回放送

なんと2020年の放送締めくくりの12/26(土)に、番組は節目の第300回放送を迎えます。

300回放送を記念して、番組初となる公開生放送を行うのが今後の夢の一つでもあります。

「2020年は色んなことがあったけど、最後は笑って締めくくることが出来たね」

そんな風に分かち合える節目の放送となることを願っています。

夢だったグリーンステーションからの放送で心と心を繋ぎ、あなたの個性が輝く居場所となれるよう、これからも毎週の番組を届けていきます。

それでは明日もあなたに良いことがありますように♪

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CROSS FM『冨永裕輔のなんでもゆーすけ!』毎週土曜日11:00〜11:55放送中
最新情報は番組ブログからどうぞ
 http://crossfm.co.jp/contpgms/w_main.php?oya_id=397












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