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#27 人間分子の関係、網目の法則

昨日と今日、会社を休みました。

風邪で会社を休むのは、社会人4年目で初めてのことでした。
更に一人暮らしを始めてからも、今まで風邪をひいたことがなかったので、誰もご飯もってきてくれないし、洗濯物も食器もどんどん溜まっていく一方。幸い微熱で済みましたが、健康な体で日々働けていることに感謝しないといけませんね。

遅ばせながら、吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」読了しました。

描かれたのは日本に原爆が落とされる前の1930年代、昔の小説だと知っていたので、読みにくいかな?と思いましたが、読み始めてみると、小学生や中学生にもわかりやすく、しかも内容がおもしろくて、どんどん自分のおなかの中に落ちていく感覚で、ページをめくる手が止まりませんでした。

友達のことや自分が犯した過ちについてなど、軍国主義が強化されていたこの時代に、当時の学生たちの内に秘めていた行き場のない感情を言語化した吉野さんの影響は大きかったんじゃないでしょうか。

コペル君たちの周りの人たちも実に愉快で、優しい人たちです。特に叔父さんは、今の私よりも年下なのに!とても賢くたくさんの知見をお持ちで、コペル君が将来素敵な大人になるきっかけも、この叔父さんの存在があって、たくさんのヒントをくれた人物だったなと思いました。

眞人くんは、どの場面で涙したかわかりませんが、主人公が読んだ小説を自分も読めちゃうなんて、少し不思議な感覚でした。

映画の方も色彩豊かで、体ごと吸い込まれる作品でした。もう一度見たい!

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