自分を耕し続けた1年。2022年の振り返り
12月は、毎週のように大きな山場が待ち構えていて、なかなかタフな日々だった。大晦日の夜、紅白歌合戦を観ながらこの文章を書いている。
2022年を振り返ってみると、仕事の面では変化の1年だったと思う。仕事の軸が朧げながらも見えてきて、未来に向けて自分を耕す1年になった。
個人的に大きな出来事だったのは、春以降、長年の友人たちからの縁で、いくつかの新しいお仕事に携わるようになったこと。新たな環境に飛び込んだことで、うつわのみならず、伝統工芸、地域のものづくり、華道、古道具や古民家まで、幅広い日本の文化に触れる機会に恵まれた。自分の暮らしや心を潤す多様な文化に触れたことで、改めて「文化を愛でて伝える」仕事を軸にしていきたいと考えるようになった。
「人々のライフスタイルを豊かにしたい」と、10年以上前から志していた思いは変わらず、そのひとつ上のレイヤーが解像度高く見えるようになってきた感覚だ。一つひとつは異なる分野や地域のお仕事だけど、さまざまな仕事を横断しながら、自分の知識を増やしていきたい。
その体験が価値になる。“リアルな場”の大切さ
6月、10月、12月は展示会やイベントを企画する機会もあり、手が届く距離にいる誰かと対話を重ねながら、心を通わせていく心地よさも改めて感じた。
デジタルが急速に進化してる時代だからこそ、人ならではの“温度感“はますます大切になっていく。私も誰かの心を潤し、明日への活力につながるような体験を提案したい。
今まではオウンドメディアやSNSを通じた情報発信がメインだったけれど、今年に入ってPRとしてのお仕事にも携わるようになった。PR担当としてはまだまだ新米だけど、「人と人とのつながりを育み、縁をつないでいく仕事」だと個人的には認識している。だから、必要以上に公私の線引きを引かず、出会い続けて縁をつなぎたい。
空白の数年間を埋めるように、プライベートでも“リアルな場”へ積極的に足を運んだ1年だった。会いたい人、行きたい場所、気になるもの…自分の心を満たす出合いを探し求めた1年だったと思う。
新しい活動、広がった1年
すぐには仕事につながらないかもしれないけれど、自由研究のように実験的に始めた活動も。ニュースレター、うつわ専門Podcast、noteのメンバーシップなど、自分の考えを発信できる媒体の幅も広がった。
そしてPodcastのおかげか、最近トークを褒められることが増えた。接客、取材、イベント登壇、会議の進行担当…これまでの14年間の経験がブレンドされて、意外な形で活きて嬉しい。今までも話す仕事には携わってきたけれど、来年はライブ配信や、イベント登壇の仕事など、話す仕事も改めて増やしていきたい。
今年携わったお仕事や活動は、仕事依頼ページにもまとめているので、こちらをご覧ください。
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プライベートの振り返りも少しだけ。
先日、1歳5ヶ月を迎えた娘は、自由に歩けるようになり、言葉を理解し話せるようにもなり、よく食べよく笑う愉快な子にすくすくと育っている。
4月に保育園に入学し、お友だちも出来て、娘の世界も広がった。私が知らない世界が増えていくのは寂しくもあるけれど、少しずつ自分の道に進んでいく姿を見れるのは嬉しくもある。
いまの私ができることは、自分の世界を全力で楽しむ背中を見せること。だから、来年も一緒にそれぞれの世界を広げ続けていきたい。
来年は今より自分の事業を増やし、お店の開業に向けて具体的に動いていく年にしたい。来年の抱負は、またいつか書きます。
今年もありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
サムネイル撮影:藤谷有紀