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Yellow Mellow Magic
高速道路を走らせる車の中で歌ってた
大声で吐き散らすラップは、まるで鎮魂歌だった
クラッシュしても構わないと、アクセルを踏み込めばハンドルを握る手は汗ばんだ
まるで往年の総合格闘家
ピッタリケツに張り付くバカ野郎、モーテルの看板を横目にスピードはピーク、さっき抱いたばかりの女郎の匂いを置いていく
「『十分』と『充分』の違いは分かるか? 分かんねェのか? 知らねェなら、勉強が必要だ」
上司は臭い息を撒き散らしながら、と言っても、リモートでやってるんで臭いなんて嗅げやしねェが、ムカつく顔で喋っていた
いわゆる一つの「マウンティング」というヤツだ
俺に向かってそれを言えるだけ上等だ
俳句の賞を数え切れないぐらいに戴いた、言葉の王者を。まるでGOTのジョン・スノウ
いつかの幼少の頃の、あの生まれ育ったあの街の、薄汚れた路地の様相を思い出す
モニター越しに下らねェ話をしてる、コイツがストリートに横たわる姿が、妄想が重なる
メジャー、マイナー、関係ない
繋げていくコネクション、それすらも意味がない
つまり、俺が上ってこと。贖罪はいらない
これが俺のスタイルだ。大間のマグロ一口に平げる
気を付けろ背後、それは絶頂
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