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motorhead

クソが、こんなとこケッタで走んじゃねェよ、愚民はよォ、賤民はよォ、選ばれし民である崇高な、下校時にMTB漕いでヘッドフォンからはもちろんガッツンガッツン、グリングリンの“ヒッピー殺し”だぜ。

いつも、ほぼ毎日、いや、二日か三日おきに訪れるゲームセンターで近頃もっぱらプレイしているのはお決まりのお定まりの格ゲーなんだが、今日はどこぞのズベ公が、淫売が、まるでインダストリアル・ノイズじゃねェんだからさ。どけって、そこ、オレの指定席なんだから。

隣のアホ面の男もよォ、そんなゲーム興味ねェんだろ、はなっから、この後、女とどんな体位でセックスするとかしか考えてねェんだから、どうしようもねェってんだよ、まったくよォ。

バッキンバッキンのグリングリンだぜ、ヘッドフォンからは常にオレの頭の中で鳴り響いている荘厳なカテドラルの趣にも似た旋律がドバドバだって。

ABCDボタン駆使して、スティック捌きは卓越して、ズッカンズッカン、キャンセルでスーパーウルトラコンボ出すぜ。飛び込みメクリからのスーパーウルトラスニッフィングでドバドバドーパミンだぜ。

毎晩眠らないぜ。眠らないということにおいては或る意味、眠らない街だぜ。一人ベッドでクロスオーバー・スラッシュ/ハードコア・パンク、初期はスケートパンク、西海岸ハードコア、1980年代後半以降はスラッシュメタルやファンクの影響を取り入れ、クロスオーバームーヴメントの立役者になったぜ。

アホ面の男がプレイするんか。その薄汚れた穢れた股間から垂れ流される汚水まみれの指で取り出した100円玉を機械に投入するのかよ。ABCDボタンと棒状の入力装置を駆使してどうすんだっての。

今こそ、既に、絶え間なく、ここでオレのジミー様がビリンビリンなんだからよォ、ドバドバしてくるんだ。ライトハンドでレフトハンドで両ハンドプレイ方だぜ。

ゲージが三つ溜まったらウルトラグルーヴィでファンキーな不眠不休でABCDボタン押し捲るぜ。で、で、で、爆発だぜ。頭ン中で。


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