過去記事 2022/3/20
新時代の組織構築
近年、耳にする「DAO」
分散型自立組織、非中央集権型組織
などと言われており、株式会社などの中央集権的組織と対を成す組織の形と言われています。
両組織構成にも、良い部分と悪い部分は存在しつつ、新時代に組織構成の在り方として、間違いなく勃興していくであろう組織の形である「DAO」。
DAOでは、多くの場合『意思決定に関する民主化』が注目されており、組織が向かう方向性や収益の分配率、リソースの使用用途に至るまでを、DAOの意思決定権を持つ複数の人間が決めていく仕組みです。
筆頭株主が、その法人の方向性や意思決定に強い発言権をもつのと同じような仕組みです。
株式会社の場合、一部の限られた意思決定者(株主、取締役、役員)によって、会社のリソース分配や会社の方向性を決定するのが一般的。
それは単純に、『正しい経営判断を行える可能性が高い人間にいよって、組織全体の方向性を決定させる方が、生存確率も収益の最大化も臨めるから』
という理由によるもの。
この部分に関しては、経済合理性や業務効率を考えても多分間違いないと思います。
例)1
・A4のコピー用紙を購入する
→組織全体に購入するか否かの賛否を確認し購入決定
→非効率なので現場で判断し実行したのち、報告を行えばよい
例)2
・労働環境の変化を鑑みて、オフィスビルを解約、売却する
→経済合理性に合致している内容でも、長期的視野で判断すべき
→会社全体の財政問題に直結するため、意思決定には慎重になる
→限られた権限保有者が最終的な決断を下す必要あり
リソースが裂かれる規模に応じて、決裁権がレイヤー(階層)ごとに分かれることで、業務効率を維持しつつ、正しい経営判断を維持するように設計されて、これまでの時代の中心となってきたのが株式会社なのだと思います。
資金調達の面から見ても、会社が様々なリソースを考慮して、未来に向けて作り上げている構想を基に、その構想が将来的にどれほどの経済価値を生むか・・・
この部分に対して、未来の経済価値を現在の価値に換算した結果、投資家が『投資価値の有無』『株価の適正価格』を判断します。
将来的な期待値が総合的に高い会社には、多くの投資家が集まり投資を行うため、需要と供給のバランスによって、その会社の『株価』が上がるわけです。
当然多くの場合は
【その会社がより多くの『利益』を生むのか】
が焦点になっており、経済的な合理性を中心とした意思決定のサイクルが行われます。
加えて、多くの場合は一定以上の資産投資によって、初めて経済的リターンを享受できるように配当システムも設計されているのが現在の株式市場の仕組みとなっており、株式投資によって資産運用を行うことで、現在の生活を維持することが可能な存在は、『資産家』と呼ばれる経済的に余裕のある限られた人たちのみ
となっています。
持てる者が、より映え
持たざる者は、参加できない
特に新しくもない考察です。
世の中の様々な進化や発展により生まれた経済的価値や収益は、その進化や発展に関わった人たちの総数の『数%』が、経済的メリットの9割以上を取得し、関わった9割以上の人たちは、残った僅かな経済的収益を、分け合い、奪い合い、搾取しあう。
DAO と呼ばれている組織構成に関しては、まだ概念的なモノが生まれたばかり。
組織の在り方として何が正解か、どのような組織のことを『DAO』と呼ぶのか、『DAO』の何がメリットなのか
これらは、これから様々な取り組みが行われていく中で、自然とDAOの基礎構造などが確立されていくものだと考えられます。
兼ねてよりDAO的な組織の在り方や、事業の進め方、コミュニティ運営のあり方についてテスト的に行ってきた結果、個人的に一定程度の
『DAO的組織の在り方』
を設計するに至りました。
3月中旬くらいに行き着いた、自分なりの答えを記録する意味で、記事投稿をしています。
内容については、記事にするような容量では難しいので割愛します。
未来の自分が、外付けHDに保存されている2022年3月のデータを確認し、正確な未来予測ができていたかスベッたかを確認すれば良いと考えます。
結局、行き着くところは
・民主主義的思想と社会主義的思想のいいとこ取り
につきます。
そして、感情が紛れ込んでしまう意思決定プロセスによって、この両立は非常に困難なため、重要部分に関してはシステム化と自動化を行う。
これがシンプルな答えです。
頭の中では仕組みは出来上がり、実現するために必要なテクノロジーは発明されています。
答えが見つからないテーマである『公平さ』『平等さ』という、主観によって変化してしまう概念を、『仕組み化と自動化』によって定義することが、
【民主主義的思想と社会主義的思想のいいとこ取り】
を実現するための第一歩だと考え、実行していきたいと思います。
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