ワイルドフラワーに、わたしはなりたい

卒園式の直前になって謝恩会幹事の逆鱗に触れてしまい、なかなかたいへんなことになったのだけど。

カーストのトップ集団に逆らうとこのような潰されかたをする、ということを、子どもが小学校に入る前に体験できてよかった。

あと、この先もつづくであろう人間関係を精査できたのもよかった。

と、思うことで痛みと苦みを飲み込んだ。


あらゆる悩みは、心の反応からうまれる、とどこかで読んだ。悩みの元になるくらいなら、いっそのこと目を閉じればいい、と。

なるほどそうか。

パチン・・・・・・OFF。


とはいえ目を開けないわけにもいかないので、とりあえず村上春樹でも読もうかとも思ったけど、ちょうど借りてきていた『ワイルドフラワーの見えない一年』(松田青子)を読む。

これまでに『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』『英子の森』を読んで、そのたびにほくそ笑んでいたのだけれど、今回もすごくすっとした。ちふれとか広瀬香美ほどのインパクトはなかったけれど、タイトルにもなっている1篇のほか何篇かはとてもおもしろかった。


ワイルドフラワーに、わたしはなりたい。

でも、

ワイルドフラワーは日々の感想を、発見を、ネットという不特定多数の人たちに見える場所に残さない

のだった。しまった。

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