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心にうつる、よしなし事…。3事目

○「映画の価値」は売れる・売れないだけ?

(2事目からの続き)
「…知らないなぁ。有名?」
知り合いに、ここから一本の映画に興味をもってもらうのは結構ハードルが高いのですが、それでも時間をかけて説明すれば、ある程度は理解いただけるものです。
でも、それは「時間をかけられる」という条件があってのこと。
そんなこと、売り場ではほぼ無理なんですね。
とすると、やはり人はその作品が「いくらで売られているか?」で判断せざるを得ない訳です。

「1500円の作品と、480円の作品、どうせ観るなら外したくない。でも480円の作品についてどんな作品なのか分からない…。」
「きっと人気がない(=つまらない)から、480円なのだろう…。」そう判断されても仕方ないのですよ。

結果、内容云々ではなく、ラベルに印刷された480円という価格が「その作品の価値」になってしまうんです。(もちろん映画に詳しい人なら内容まで理解して判断するわけですが。)
ても、これはそう思われても仕方ないです。そもそも説明すること前提にしておらず、安けりゃ買うだろうぐらいの思惑が透けてみえますから。

○作品の「価格」と、「価値」

そこで、配信のチケット価格です。
・基本、マイナーな作品
・ド素人(僕らです)が企画している映画祭
・有名人来ない、特典ない
・でも、監督達の思いを知っている以上、
作品の価値は下げたくない

結果として、僕らは、制作者の思いを大事にするという方向に進むことにしました。

それでも、少しでも多くの人が視聴しやすくなるよう、3日間通し券のみ販売額1500円としました。
3日で3本配信しますから、単純1本500円。でも、1作品しか見ない人にとっては1本1500円、大体劇場で観賞する価格より少し安く設定しました。
どれか1本を選んでくれた人にとり、その作品の「価値」は最低でもこの金額はある、と思っています。更に他の作品も観てくれれば、よりお得に映画を楽しめるという寸法です。

当日の視聴数は各監督さんにお伝えします。ご自身の作品を評価してくれる人がこれだけいるのだ、ということを実感してもらいたいからです。
そして、各監督の皆さんが次回作を創るモチュベーションに繋がれば!と思っているのです。

あぁ、また長くなってしまった…。

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