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「オマエ…つかえないな?」って言ってくる奴、たいてい自分。【参考書籍:すべては「前向き質問」でうまくいく】

月曜日と会議と上司が憂鬱。何が憂鬱なのかというと、相手とのやり取りで感じる声色やテキストコミュニケーションの温度に、「あの人に『つかえない奴』って思われてるんじゃないか」とか、「嫌われたんじゃないか」とか、あれやこれやと疑心暗鬼になること。
そして、そんなことは(直接は)一切言われていないというのが悩ましい。

社会人は憂鬱がいっぱい。いやいや、子どもだって辛くてたまらないことがあるね。そして、その憂鬱のほとんどが、他人とのコミュニケーションだという。

他人とのコミュニケーションがなぜしんどいのか

他人とのコミュニケーションがなぜしんどいのか?は、よいテーマだ。本屋に行けば、コミュニケーションについての書籍が並んでいるので、悩んでいる人は私だけではないはず。

あれ?なぜ?みんな、互いに傷つけあっているのだろうか。そこでもうひとつ、世の中でよく言われるコト。「他人はそれほどアナタのこと気にしてないよ」という事実。そうなんだよね、私のことなんてそんなにみんな気にしてない。髪切ったって、不機嫌だって、気づいてくる人はそんなにいない。

ということで、本日の参考図書はこちら。
すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエスチョン・シンキング/マリリー・G・アダムス (著)

脳内で発生する自分に対する質問に目を向けようという書籍。自己対話が『批判の道』と呼ばれるネガティブ質問で占められてませんか?そこに気がつきましょうよ、ポジティブな質問に切り替えていきましょうよ…という書籍。

邦題タイトルがペラペラな自己啓発本を思わせますが、とんでもなく思考と自己観察を求められる、実践上はヘビーな内容。(前向きな質問で人生良くなりますよ…という内容なので、結局タイトルそのものの内容)

他人とのコミュニケーションがしんどいのではない。自己対話がしんどいんだ。

本書では、たいてい何かを考えるときに、自分から自分に対して質問を投げかけているという。

「今日はどの仕事が優先?」「この案件は、だれから先に相談するとよい?」って感じで、脳内で質問を繰り返しまくってる。そして仕事の進め方を決める。

同じシーンでしんどいタイミングだと、脳内質問はこうなる。

「どの仕事を優先しないと、仕事できない奴って思われちゃう?」「この案件、Aさんに相談しないと怒られる?いやBさんに質問してからじゃないと準備不足って怒られる?」

脳内質問、全部怒られる前提。嫌われる前提。

そして注目すべきは、これらは全部、自分から自分に投げかけている質問だということ。ドMですか?私。

このネガティブな脳内質問のことを、本書では「批判する人の道」と呼んでる。自分を自分で批判する人の道ってこと。

進むべきは、可能性が広がるネクストアクションにつながる質問

「批判する人の道」の反対で、自分をネガティブ思考にしない質問のことを本書では「学ぶ人の道」と称している。

「どの仕事を優先しないと、仕事できない奴って思われちゃう?」ではなくて、「どの仕事を優先すると、周りが円滑に仕事できるだろう?」

「この案件、Aさんに相談しないと怒られる?いやBさんに質問してからじゃないと準備不足って怒られる?」ではなく、「この案件、Aさんは何を望んでるかな?Bさんが仕事進めやすい方法は何かな?」

質問を変えても、はじき出す脳内回答は一緒のはずだ。でも、質問を変えるだけで、目的が自己保身という狭い範囲じゃなくなるので、選択肢が10倍以上に広がる。だって、仕事がうまくいけばなんでもOKなんだもの。

脳内質問をコントロールするために必要なのは、自己観察

私だけだろうか。脳内質問はほぼ脊髄反射といってもいい。脳内の質問だけどね、脳で考えてない。あれ脊髄で考えてる。出来事に対して、なかば反射的に「批判者の質問」を自分に投げかけ、自分を傷つけ、思考を停止させ、選択肢を奪う。脳内パワハラ。脳内DV。

反射的に脳内質問をネガティブにしてしまうのは、「くせ」と言ってもいいかもしれない。思考のくせは意識して直さなくてはならない。

『今の自分は批判する人になっていないだろうか』答えがイエスだったら、また問いかける。『これが望む状況だろうか』

新書すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエッションシンキング

まとめ

「ほんとにそれを望んでる?」という一言を自分に投げかけるだけでもずいぶん違う。枕言葉として使ってみてもいいかもしれない。くせを直すのは時間がかかるけど、千里の道も一歩から…てね。これ、この世の真実よね。

今日はここまで

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