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障害児支援のHowToは、見つけるものである。それが連鎖する。

本日とある支援学校へ偏食についてケースを通しながら話をしてきました。

別にたいそうな話ができるわけではありませんが、人に物事を伝えるときにちょっと意識をしていることを書きたいと思います。

自閉症の子どもに偏食があり食の幅が広がらない、どうやったら食の幅が広がりますか?という質問。

偏食については、下記の記事にも書いていますので大切にした内容は割愛します。

支援学校の先生方にも

「偏食は生活全般を考えながら進めていく必要があります」という話と、

「そもそも、食事っていろいろなものを食べるということが大切なのか?その人が受け入れることが出来る食事をおいしく食べることが出来食事の時間が心地よいと感じることが何よりも大切ではないか」

という話を中心に話してきました。

その他には、遊びや対人などどう生活を広げていくのかなどの話をしてきましたが、あまりHowToの話はしていません。

でもきっと、先生方はHowToを求めているのは重々承知です。

何故かというと、こんな例が私が支援をしてる子どもたちに沢山います。

自閉症で言葉がない幼児には絵カードを勧められ、親も子もカードに翻弄されて悩む親子

発達障害で、行動がうまくコントロールできないから行動療法をしましょうと生活を区切られて行動を管理する療法を始めた結果、親も子もそのやり方に翻弄されて悩む親子

これは、絵カードや行動療法を批判をしたいわけではありません。必要な子どももいますし、それで助かっている方もいます。
しかし、それを進めるときに抜け落ちているのではないかと思うのは、何故それをするのか、そしてゴールはどこなのか?という内容と、本当にその家族の生活にマッチしているのか?ということです。

子どもの支援や療法などを考えるときに、療法ありきでの発想だときっとどこかに歪が起きてしまい。結果みんな不幸な状況になっていることもあります。

要は、「子どもの状態と生活の状況を考え、その環境の中でどうすればその子や家族が幸せに生活をすることが出来るのか?」という導き方をするのがベターだと考えます。

少し横道にそれましたが、言いたいことは
”その問題点に対してのやり方だけを伝えても本当の正解にたどり着けない。大切なのはどんな視点でその問題を見つめどんなゴールを目指すのか”

という部分が一番大切だということです。

だって、私が”〇〇のようにした方が良い”と伝えても、私のようにはできないでしょう。人が人を支援するから同じなんてないんです。

特に私は児童発達支援センターで培った経験を支援学校の先生方へ伝えているので、やり方を伝えても、環境も状況も違いぎるのでうまくいかないと思います。
もし、上手くいったとしても本当に、それが正しいのか支援をしている先生は分からないかもしれないので、状況の変化に気づかず結果的に子どもに無理をさせているかもしれません。

何が言いたいのかというと、HowToというのはその場限りで状況が変わればまたHowToを求めてしまいます。
しかし、考え方や道筋を伝えることが出来ればそれは、次につながっていきます。

何よりも、HowToというのは自分で見つけるものです。
自分出来ることで、相手が受け入れることでどうやったらと?手を変え品を変えたどり着くのかその支援者とその児童との間に成立正しいHowToだと思います。
それを見つけた支援者はきっと意味を見出し、仲間に伝え連鎖し輪ができるでしょう。

人の支援は、物ではなく生き物なので遠回りだけれど必要な道のりだと思います。

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